オーストリア・ワインを国内でまとめ買い

 案の定、11月の中欧旅行レポートの続きが書けないままだが、オーストリアでのワインについて書いておこう。当欄の「10月 ブダペスト・ウィーン16日間の旅」 http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20150315や「ウィーン・ブダペストの旅 番外編 その1 ワインの別送」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20131212で書いたように2013年と14年の秋にウィーンを訪れた際には、昔から行きつけのワインショップVinothek St. Stephan http://www.ststephan.at/で、馴染みのある個性的なオーストリア・ワインを購入しStandard扱いの航空郵便で送ってもらっていた。記事の中でも詳しく書いたが、郵送料1本あたり約1,400円と税金・通関料142円を足すと、1,542円かかる。ところが、私が日常飲みたいワインは現地で10ユーロ(約1,300円)以下で売られているものばかり。それが日本まで運ぶと倍以上になるのだから精神衛生上よろしくない。

たまたまウィーンのディスカウント書店でオーストリアのスーパーで10ユーロ以下で買えるワインを紹介した“Weinkaufen im Supermarkt 2015”という本を買って開いてみると、そこには昔愛飲した懐かしい安ワインのラベルが並んでいた。その刺激もあって、今回はウィーンからワインを送るのをやめにした。
もともと2年にわたって、オーストリア・ワインを日本に送ったのは、友人・知人にオーストリアの個性豊かな辛口白ワインを味わってもらいたいためだった。初期の目的を達成していたこともウィーンでのワイン購入中止のよいきっかけとなった。

 日本に帰ってから、私が昔飲んでいた安価なオーストリア・ワインをリーズナブルな価格で買えないものかと探していたら懐かしいワインが見つかった。Kremser Schmidtというウィーンからドナウ上流方向にある葡萄生産地帯の協同組合が作るワインで、ウィーンの多くのスーパーで買うことのできる量産の辛口白ワインだ。
 40年も前の学生時代にウィーンでパーティーに呼ばれたとき、これを持参すればどうにか格好が付くという代物で、決してオーストリアの個性が際だつ高級ワインというわけではない。しかし、言わば“青春のワイン”だったので、以前から利用していた横浜の葡萄屋というショップからインターネット経由で取り寄せてみた。「【20%OFF】クレムザー シュミット グリューナー・フェルトリーナー 12本」http://www.budouya.jp/products/detail.php?product_id=1968で、まとめ買いをすれば税込価格15,552円で、送料無料。わずかだがポイントも付く。1本当たりの単価は1,296円だ。ちなみに、前記の本に出ているオーストリアでの小売値は4.49ユーロ(約580円)だった。

味わってみると、グリューナー・フェルトリーナー種特有の白胡椒を思わせる味わいとウィーンの森の緑を溶かし込んだような緑の色合いや微発泡と少し強めの酸などを備えた価格の割に満足のできるワインだった。と言うよりも、醸造技術の進歩もあってか、昔のKremser Schmidtにあった、とがった感じがなくなり、柔らかさが出てきており、はるかに飲みやすくなっていた。
早速、ウィーン時代の飲み友達に知らせたら、皆喜んでいた。葡萄屋はいきなりKremser Schmidtのまとめ買いが日本各地から急増したのでビックリしたことだろう。

葡萄屋のまとめ売りでは、 ドイツのラインヘッセンのシルヴァーナ種の辛口白ワイン「【20%OFF】ケスター・ヴォルフ シルヴァーナ クラシック Q.b.A 12本セット」http://www.budouya.jp/products/detail.php?product_id=1323というものもあり、12本で16,589 円で売られていた。このシルヴァーナ種も昔はオーストリアでもよく作られていた樹種だったが、最近はほとんど見かけなくなっており、懐かしさから購入してみた。これもフルーティーで柔らかな喉ごしが期待通りだった。Silvaner種(オーストリアではSylvanerというスペル)は、もともとオーストリアが源流の樹種でTraminer種とオーストリア古来の樹種を掛け合わせて生まれたものだと言われていた。今は、ドイツの方が生産量が多く、ドイツ人はドイツで生まれた品種と信じているようだ。

Weinkaufen im Supermarkt 2015: Die besten 500 Weine aus Oesterreich unter 10,- Euro

Weinkaufen im Supermarkt 2015: Die besten 500 Weine aus Oesterreich unter 10,- Euro

■今日のブックマーク&記事■

朝日新聞デジタル 2月8日記事 “燃油サーチャージ、4月から無料 原油安で全日空日航
http://www.asahi.com/articles/ASJ285FHXJ28UTIL035.html
燃油サーチャージ、4月発券分から無料。日本を発着する海外航空会社の大半が4月以降の販売分についてゼロにする見込み。)

日本航空 国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内  https://www.jal.co.jp/inter/fuel/detail.html

□トラベルビジョン1月21日記事“フィンエアー、福岡線就航は5月8日、夏ダイヤで1.4万人目標”
  http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=70871
(使用機材はエアバスA330型機で、座席数はビジネスクラス45席、エコノミークラス218席の計263席。週3便で、福岡発便は水曜日、金曜日、日曜日、ヘルシンキ発は火曜日、木曜日、土曜日に運航)

長崎ランタンフェスティバル http://www.at-nagasaki.jp/festival/lantern/

□CNN February 1 記事 “12 hotels you won't believe actually exist”
http://edition.cnn.com/2016/01/31/hotels/most-unbelievable-hotels/index.html

□トラベルボイス 2月 3日記事 “エクスペディア、海外の現地発着ツアー予約を日本で開始、訪日旅行者向けは旅行20社と連携も”
http://www.travelvoice.jp/20160203-60380

□Airlineratings.com “World's Best Airlines for 2016” http://www.airlineratings.com/news/615/worlds-best-airlines-for-2016

猛暑に備えてワインクーラーを購入

「宵越しの酒瓶は残さない」とばかりに、ワインセラーを置く必要はないとずっと思っていたが、こちらの赤ワインの消費量が頂き物の赤ワインなどの量に追いつかなくなってきたのと長崎の猛暑を考慮して、ついにワインセラーを購入した。正確に言うと、ワインを長期熟成させるシャトーの地下蔵並みの条件を備えた高性能ワインセラーではないので、(短期仮置き用の)ワインクーラーと呼ぶべきだろう。

実は、昨年の家づくり時にはワインクーラーを置くスペースをキッチンに作ってあった。その空間のみが間が抜けたようにぽっかり空いていたので、これでようやくキッチン空間も完成と言うことになる。

 購入したのは、東芝の「ワインボトル19本収納。気軽にワインが楽しめる、コンパクトなワインセラー」GR-W80G http://www.toshiba.co.jp/living/webcata/refrige/gr_w80g.htmだ。価格.com http://kakaku.com/ワインセラー部門人気ランキングで2位の商品で、クチコミ欄を見てもわが家の使用に差し支えるような書き込みは見当たらなかった。

使ってみたところ、庫内の温度は棚の位置によらずほぼ一定で、簡易型ながら湿度調整の加湿トレイも機能しているようだ。生産終了品かと思っていたら庫内に「2013年タイ製」というラベルが貼ってあった。大手電機メーカーから発売されているワインセラーは今のところこの製品だけのようなので、根強い人気があるのだろう。消費電力も同じ収容力の他の製品に比べ少なく収まっているようだ。

 庫内の温度は[強:約8℃]・[通常:約12℃]・[弱:約17℃]の3段階で調整できる。わが家の場合、もっぱら赤ワインに使うので、弱17℃に設定してある。

想定外だったことは、ワインクーラーを置くスペースの隣りに、引き出すことのできるワインラック・ワゴン(25本収納)が据え付けてあるのだが、これに冷却熱が回ってしまうことだ。とりあえず、ワゴンからワインを抜き取り、スピリッツやウィスキー類だけを残してある。

 これから、わが家を訪れる友人・知人諸君へ! 真夏でもボルドーワイン(とくにポムロール、サン・テステフ、ポイヤック地区のもの)を持参するのに何の遠慮も要らなくなったことを声を大にしてお伝えしておく。

当欄関連過去記事:
「インターネットでテーブル・ワインを」 http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20121129
「Wine 2.0がワインの楽しみ方を変える?」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20071114
「ワインと旅のウンチク・ページ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070405
「優れたワイン・ヴィンテージ・チャート」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050915
「旅先でも我が家でもテーブル・ワインをエンジョイしよう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050901
「グルメとワインの旅に役立つホームページ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050622

■今日のブックマーク&記事■

□“International Wine Tourism Conference ”http://www.iwinetc.com/

□“Wine Travel Guides ”http://www.winetravelguides.com/

□Power Line記事 “A New Wine for Our Times”
   http://www.powerlineblog.com/archives/2013/05/a-new-wine-for-the-times.php

□Visi-Vin (ワインと旅行、ワイナリー巡りを成功させる情報サイト)
    http://www.visi-vin.com/

 

 

ワインがもっとおいしくなる本―より深く味わうための保存と飲み頃の話

ワインがもっとおいしくなる本―より深く味わうための保存と飲み頃の話

インターネットでテーブル・ワインを

以前から「高級ワインよりもテーブル・ワインがお得」と主張してきたが、最近ますますその感が強くなってきた。理由は2つ。ひとつは、葡萄栽培・醸造技術の進歩から、以前はよくあった“安いが、とても飲めない不味いワイン”に出会わなくなってきたことと、インターネットによるワイン流通が劇的に進んで、個性的なローカル・ワインも安価に手に入れやすくなってきたからだ。

 長崎に引っ越してから一番心配したのがワインの調達だった。ワインに限らずインターネット通販で買った物を東京渋谷と同じ料金で、車の入れない坂の上の辺鄙な家まで届けてもらえるかが心配だった。引っ越してみると、気の毒なほど重い荷物を持ってクロネコさんやペリカンさん、カンガルーさんが坂を登って運んできてくれる。もちろん、追加料金を取られることはない。

ここで、最近よく使っているテーブル・ワイン調達先をいくつか紹介しておこう。

 「うきうきワインの玉手箱」http://www.rakuten.ne.jp/gold/wineuki/は、和歌山市にあるショップで、ローカルな印象だが、結構友人知人に利用者が多いので驚いた。引越祝いに送ってもらい気に入ったサルジニアの白ワインMonteoro Vermentino di Gallura(1,375円)もここから来ていた。
「玉手箱」からは、カリフォルニアの白PAINTER BRIDGE California Chardonnay(948円)も何度か買ったことがある。

 最近見つけた、創業明治29年というイタリアワインと食材のお店「トスカニー」http://www.rakuten.co.jp/toscana/からは、以前から気に入って愛飲していたトスカーナの赤Birillo 2009 Tenuta Marsiliana(1,984円)を調達した。ここは、ワインのほかトスカーナを中心としたイタリア食材も扱っているので、乾燥ポルチーニやペコリーノ・ロマーノパルミジャーノ・レッジャーノなどのチーズ、ディチェコのパスタ、バルサミコなども調達している。

 デイリーワインの「アクアヴィタエ」http://www.rakuten.ne.jp/gold/mzt/という店も、最近使い始めた。ここは、高級ワインに見向きもせず、デイリー・ワインに特化している潔さが気に入っている。ここからは、チリやイタリアのセットものを買っている。

 以前からよく利用しているのは「ベルーナ グルメショッピングMy Wine CLUB」https://belluna-gourmet.com/wine/index.htmlだ。ここでは、『パーカー90点入り!アルゼンチン白満喫6本セット』(5,980円)、『シャブリ格付け飲み比べ6本セット』(9,480 円)、『受賞フランケン白3本セット』(3,480 円)といったセット割引をもっぱら買っている。当たり年の『ボルドー2005年赤12本セット』(13,800 円)が届いたばかりだが、クリスマス頃に試してみようと取ってある。


当欄関連過去記事:
「旅先でも我が家でもテーブル・ワインをエンジョイしよう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/200509
「ワインと旅のウンチク・ページ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070405
「世界の正月料理と祝い酒のレシピ・サイト」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20061227
「テーブルワインに酔う」http://www.geocities.jp/euro747/tablewine.html

■今日のブックマーク&記事■

□“Amazon unveils wine marketplace in some U.S. states”YAHOO! NEWS記事
http://news.yahoo.com/amazon-unveils-wine-marketplace-u-states-161220608--finance.html

□TableWine http://www.tablewine.com/blog/

□ボブとアンジーのレシピ“クリスマスレシピ特集” http://www.bob-an.com/ad/christmas/

□日刊トラベルビジョン11月22日記事「イタリア、主要歌劇場の2012〜13年オペラ・バレエスケジュール フィレンツェ、ローマ、ナポリパレルモ編」
   http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=55765

Hugh Johnson's Pocket Wine Book 2013

Hugh Johnson's Pocket Wine Book 2013

Family Table: Favorite Staff Meals from Our Restaurants to Your Home

Family Table: Favorite Staff Meals from Our Restaurants to Your Home

レストランのメニュー・サイトで予習 その2

 以前紹介した、MenuPages.com http://www.menupages.com/ は、ニューヨークのマンハッタン島に絞り込んだレストランのメニュー紹介サイトだったが、その範囲をブルックリン地区に拡大し、総計 9,144軒ものレストラン・メニューを値段入りで見せてくれるようになった。日本料理(もどきも含め)627軒もエントリーされている。
 また、アメリカの他の都市数も8つに拡大。さらに、ヨーロッパのロンドン、パリも加わった。現在、ボストン(1,653軒)、ワシントンDC(2,638軒)、シカゴ(3,559軒)、サンフランシスコ(2,522軒)、ロスアンジェルス(4,426軒)、フィラデルフィア( 2,649軒) 、南フロリダ(4,725軒)、ロンドン(256軒)、パリ(202 軒)。総計3万を超えるレストランのほぼリアルタイムの料理メニューを値段入りで見ることができる。
 都市の切り替えはトップバーの CHANGE CITY から行う。各都市では、地区名もしくは地図、外国料理ジャンルから個々のレストランを選び、その上部に出てくる Menuのタブをクリックするとよい。印刷に適したPDF形式のPrintable Menuを選択することもできる。Restaurants with Deliveryの欄では、出前をしてくれるレストランやピザ・ショップなどのファーストフード店が現れる。Recently Added Restaurants 、Open 24 Hours の項もある。

 1,300都市の19万軒のレストランを網羅したRestaurant Row http://www.restaurantrow.com/index.cfm も個々のレストラン紹介画面の、Menusの文字をクリックすると直接値段入りメニューを開くことができる。トップページ下段にはSearch Cities by Stateでアメリカの州を選択して各都市の選択に移ることができる。日本を始め外国の都市へは、州リストの下にあるSearch By Countryから移ることができる。

 アメリカのレストラン・ガイドブックZagatの英語サイト http://www.zagat.com/は、アメリカのほか海外の主要都市のおすすめレストランを網羅しており、予算別・料理別といった並び換えもできる。
 一部はレストランのオリジナルサイトへのリンクも張られている。アメリカのレストランを中心にOnline Menuで値段入りメニューが見られる店もある。Map Viewで地図が見られるのも便利だ。レストランのほか、ホテルやナイトライフ、アトラクションの情報も充実。東京のページには144軒のレストランがピックアップされている。

 OpenTable http://www.opentable.com というネット上で世界の14,000軒以上のレストラン予約ができるサイトもある。久しぶりに開くといつの間にか日本語ページができていた。東京と近郊のレストランも390軒加入しており、ネットで空き状況を調べて予約できる。メニューやレストラン・オリジナル・ページへのリンクもある。


 日本のぐるなびご当地グルメ海外版http://www.gnavi.co.jp/world/  は、30か国72都市、約7,000店舗のレストランを紹介しており、地図から店舗のページを開くことができたり、値段入りの日本語メニューを閲覧できるレストランも多い。

 世界の機内食や空港ラウンジの食事をブログで紹介する「機内食・ドットコム〜機上の晩餐〜」http://www.kinaishoku.com/という面白いサイトもある。右フレームから航空会社ごと、月別、最新投稿などの記事を早引きすることもできる。

AirlineMeals.net(英語)http://www.airlinemeals.net/は、580の航空会社の19,621食の機内食が画像と利用者のコメント付で見られるサイトだ。JALグループだけでも413食分が掲載されている。左フレーム上段の browse by airlineをクリックすると航空会社別一覧が現れる。機内食の準備プロセスや主要空港のレストラン、機内食の実物メニュー、60年代の機内食、クルーの機内食、映画に登場した機内食、Meals of the Monthなど遊び心あふれるコーナーが豊富な画像とともに閲覧できる。投稿することも可能だ。

 料理の内容やレシピを知るのには、25,000以上のレシピを紹介するアメリカのEPICURIOUS http://eat.epicurious.com/ が役立つはずだ。Advanced Search http://www.epicurious.com/recipesmenus/advancedsearchという検索機能では世界各地の料理を地域別で選んだり、前菜、メインなどのコース別の選択、主要食材別・調理法別のレシピ選択ができる。


そのほかメニューやレストランを探すのに役立つサイトを列挙しておこう:

Restaurant.com http://www.restaurant.com/
CuisineNet http://cuisinenet.com/
The Sushi World Guide http://sushi.to./  
Sushi Restaurants Worldwide http://www.sushiref.com/ 
JapanRestaurant.net http://www.japanrestaurant.net/
Openair-Market http://www.openair.org/ 
Food & Wine Trails http://www.foodandwinetrails.com/  
dine.com http://dine.com/cgi-bin/public/main.cgi
GlobalDining  http://www.globaldining.com/ 
ViaMichelin http://www.viamichelin.com/ 
Guide Gault Millau http://www.gaultmillau.de/  
Gault Millau(France) http://www.gaultmillau.fr/  
Gayot http://www.gayot.com/  

Michelin Red Guide 2011 Main Cities of Europe Restaurants & Hotels (Michelin Red Guide 2011 Main Cities Europe)

Michelin Red Guide 2011 Main Cities of Europe Restaurants & Hotels (Michelin Red Guide 2011 Main Cities Europe)

レストランのメニュー・サイトで予習 その1

 海外のレストランで、目の前を美味しそうな料理の皿が次々に通り過ぎていくのに、メニューにそれらしき料理を見つけることができないといった悔しさを経験されたことはないだろうか。そんなとき、つい仕方なく世界共通のローストビーフやステーキなど無難なものを注文してしまうと悔しさで夜も眠れなくなる。

 今回からは、メニューの“消化不良”のせいで旅先で悔しい思いをしなくて済むよう、その事前予習ができるサイトを今まで紹介したサイトの再チェックもしながら取り上げていきたい。

ニューヨークやパリなどの大都市では、亡命者の開いているエスニック・レストランを訪ね歩くのが個人的趣味となっている。かつて訪れたことのある国の料理なら異国でも戸惑わないと言うのも理由だが、わけあって移住した一家の歴史や現地の味覚と食材に合わせたアレンジにも興味津々だからでもある。レストランのメニューサイトの多くは各国料理のレストランの検索もできるようになっているので、大変助かる。もちろん、和食や中華が懐かしいという向きにも各国料理レストラン検索は役立つだろう。

ニューヨークエスニックフード記

ニューヨークエスニックフード記

パリで出会ったエスニック料理

パリで出会ったエスニック料理


 なお、気の利いた旅行ガイドブックは、メニューの解読方法や対訳などを掲載しているが、もっと詳しくという人は、いくつか出ている海外旅行者向けのメニュー・ガイドブックを入手するとよいだろう。Amzon http://www.amazon.co.jp/で「メニュー レストラン」と詳細検索したところ、5カ国のメニューが分冊となった「海外でメニューがわかる本」(集英社)など数種類見つかった。

ヨーロッパ レストランメニュー辞典

ヨーロッパ レストランメニュー辞典

海外でメニューがわかる本

海外でメニューがわかる本

今回は、レストラン・メニュー関連サイトのリンク集を取り上げ、個々のメニュー関連サイトの中からめぼしいものを次回取り上げさせてもらうつもりだ。

 当欄の「連動リンク集を設けている“インターネット旅行術”の本」 http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070530で取り上げた、Randolph Hock氏著の"The Traveler's Web"の連動リンク集http://www.extremesearcher.com/travel/もレストラン・メニューサイトを見つけるのに役立つ。
 左フレームChapter 6の“Finding a Bed and a Meal”http://www.extremesearcher.com/travel/chap6.htmlのページが入り口だ。Loggings(宿)とMeal(食事)に分けられており、MEALには、当欄でもたびたび取り上げているwcities.com http://www.wcities.com/やFodor's Restaurant ReviewsをリンクしたDining Overviews and Restaurant Lists in Found in Travel Guides、Restaurants.comやRestaurant Row、GAYOT.comなど世界規模のレストラン紹介サイトを集めたWebsites Specifically About Restaurants 、ユダヤ教の教義に則ったKosher 料理やヴェジタリアン料理、寿司店などのポータルをリンクしたRestaurants Addressing Specific Needs and Tastes、グルメとワインの旅に関するサイトを並べたFood and Wine Tours、オンライン・レストラン予約機能を持ったサイトをリンクしたOnline Restaurant Reservations、各国のメニューの解読に役立つページを集めたGetting a Headstart on Reading the Menu、レストランやホテルに関するクチコミポータルにリンクを張ったHotel and Restaurant Reviews and Discussion Groupsなどの項目分けがある。


 当欄「旅行計画に役立つリンク・ポータル[Europedia]作成計画」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20091028で予告した「ユーロペディア」の“リンク・ポータル” [暫定版Europedia]のカテゴリのひとつ第11章「レストランとグルメ&ワイン」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20091205 にも33ほどの“食”に関する当ブログ記事が集めてあり、メニューに関するサイトも取り上げてある。


 レストランやレストラン・チェーンのメニューはGoogleなどの検索エンジンで「レストラン名+menu」という検索を行えば、レストランのオリジナル・サイトにあるメニュー・ページが見つかるケースも多い。また、Googleのイメージ検索機能でメニューの画像などを見ることもできる。たとえば、Paris menuとイメージ検索すると1万以上のパリのメニュー関連画面が現れた。

レストランに関するポータル・サイトは主要検索エンジンのDirectoryから見つけることもできる。Yahoo!であればRestaurants > Directories http://dir.yahoo.com/Business_and_Economy/Shopping_and_Services/Food_and_Drink/Restaurants/Directories/ だ。


■今日のブックマーク&記事■

□ココマネ http://money.cocokulu.jp/money/
 ココマネは、NTT MEDIASが運営するネット(web)家計簿『ココマネ家計簿』をはじめとした家計支援の、いわゆるクラウド型サイト。日記やコミュニティ、気になる商品のクチコミや価格を集めた商品レビューなどコンテンツは豊富。簡単なユーザー登録(無料)が必要。「家計項目や内訳をカスタマイズ」したり、「口座やクレジットカードを設定」、「家計の開始日・開始月を設定」、「月ごとの予算を設定」といった機能があるので、旅行中オンラインを維持できる人なら“旅の小遣い帳兼日記”http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20081017としても活用できるだろう。

□Been There Done That - A Checklist of Your Travel Life http://haveyoubeentheredonethat.travel/jp/index.html
 “旅に関するすべての記録を可能にした、世界初「自分の旅行史を記すチェックリスト」ダイアリー”とのこと。「BTDT2 グローバル 日本版 2011」のページ http://haveyoubeentheredonethat.travel/jp/btdt2.html もある。10月中旬発売予定で、丸善7店舗で先行販売するようだ。

□Pelican Travel Net https://www.pelican-travel.net/en/japan/
紹介済みの日通ペリカントラベルネットhttp://www.pelican-travel.net/の訪日旅行(Inbound)向けサイト。

修交140周年を記念する「オーストリアフェア」開催中

 今年は、日本とオーストリアの修交140周年。これを記念する「日本オーストリア交流年 2009」http://www.austria-japan2009.org/のイベントhttp://www.austria-japan2009.org/event/が数多く催されている。この交流年を祝う一環として、伊勢丹新宿店で今日から「オーストリアフェア」(会期:2009年3月18日〜24日、一部は31日まで。メイン会場:本館地下1階食料品)が開催されている。
 ウィーンからの伝統的なカフェ文化と共に、有機農業率欧州一を誇る国、オーストリアからのオーガニック食品を紹介。ハーブティー、チョコレート、ワイン等を中心に、多彩な商品が展示される。
 インペリアルホテルの新作トルテ「シュヴァルツオレンジ」も伊勢丹で日本先行販売されるそうだ。「キッチンステージ」では、インペリアルホテルシェフ監修の料理の紹介やワインのテイスティングも開催。オーストリアから生産者も来日し、作り手と直接話をするチャンスもあるとのこと。マリアテレジアの時代より皇室直属となった磁器工房アウガルテンからは絵付師も来日とか。
ワインについては「オーストリアのワイン−文化の香り」の<オーストリアワイン最新ニュース>http://www.winesfromaustria.jp/news.html#isetanに詳細が掲載されている。マインクラング、スィゲティ、ニコライホフ、ヴィニンガー、ロイマーの各醸造所より担当者も来日するようだ。
 参加企業一覧はオーストリア大使館商務部のホームページhttp://advantageaustria.org/jp/events/20090318-isetan.ja.jspで見ることができる。

 「オーストリアフェア」の内容は伊勢丹新宿店のホームページhttp://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/shinjuku/event/0903austria/index.jsp にも掲載されており、伊勢丹通信http://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/web_isetsu/shinjuku/flash_090318/index.htmlで紹介記事を閲覧することもできる。 

 なお、当欄の「オーストリア料理を気軽に味わえるウェーバーハウス」http://www.weberhaustokyo.com/index.htmlで紹介したウェーバーハウスhttp://www.weberhaustokyo.com/index.htmlも、「オーストリアフェア」に出店するため、3月17日(火)〜3月24日(火)まで閉店するとのことだ。田中茂夫シェフの料理も試食できるはずだ。

明治日本印象記―オーストリア人の見た百年前の日本 (講談社学術文庫)

明治日本印象記―オーストリア人の見た百年前の日本 (講談社学術文庫)

マイスターのウィーン菓子

マイスターのウィーン菓子

オーストリア料理を気軽に味わえるウェーバーハウス

 ウィーンの老舗レストランGriechenbeislで5年間サブ・シェフを務めた田中成夫シェフが今年2月から、東京赤坂(最寄り駅:溜池山王)にある“ブッシェンシャンク イン ウェーバーハウス” http://www.weberhaustokyo.com/index.htmlで腕をふるい始めた。
ブッシェンシャンク(Buschenschank)とは、オーストリアシュタイヤーマルク州のワイン畑の真ん中にある、自家製ワインや自家製チーズ・ハム・ソーセージを楽しむことができる農家直営の居酒屋のこと。ウェーバーハウスはその素朴な雰囲気を再現した小さなワイン・レストランだ。おなじみのウィナー・シュニッツエルやパリザー・シュニッツェル、イェーガーシュニッツェル、シュタイヤーマルク風シュニッツエル、グーラシュ、クヌーデル、ソーセージ・プレイトなどが出される。
ワイン、ビールはオーストリアのほかドイツのものもある。

営業時間:月曜〜金曜 17:30〜22:30
     パーティ予約の場合は土曜日もオープン
アクセス:地下鉄銀座線・南北線溜池山王駅下車、11番出口徒歩1分
住所:赤坂2丁目12−11シャルマン赤坂2F
TEL:03-5573-2525

ハプスブルク家の食卓

ハプスブルク家の食卓

マイスターによるオーストリア製パン(DVD付き)

マイスターによるオーストリア製パン(DVD付き)

旅とグルメに関するページを2つ

今まで紹介し忘れていた旅とグルメに関するページを2つほど取り上げておこう。

□Cafeglobe旅・ごはん http://www.cafeglobe.com/travel/ 
働く女性向けのウェブマガジンンCafeglobeの旅とグルメに関するページ。内外の旅とグルメをテーマにした旅行記や旅行術、トレンド・ニュース、グッズ紹介などの記事が満載されている。サイトマップの「旅・ごはん」バックナンバー一覧から「フランスの素朴な家庭料理」、「バスクの砂糖壺」、「旅の肌触り」、「美麗的楽園香港」、「アジアのリゾート&スパ 」といった魅力的な連載記事を閲覧することもできる。「ブログ」や「ライフスタイル」のページも覗いてみよう。

□食ちゃんねる http://www2u.biglobe.ne.jp/~nee/ 
「世界の料理とレシピ」という副題の付くサイト。「WORLD WIDE RECIPE」からはイラン、ウルグアイパラグアイなどの料理レシピを世界地図から開くことができる。簡単で気軽に作れる物ばかりを集めた「RANDOM RECIPE」の項には「納豆チヂミ」や「韓国風冷や麦」も紹介されている。圧巻は「ぜんぶ食べた?」というブログで、運営者が食べたり、自ら作ったりした500種以上の世界の料理が写真入りで詳しく紹介されている。

マイスターによるオーストリア製パン(DVD付き)

マイスターによるオーストリア製パン(DVD付き)

ヴィノテーク・オーストリアの閉店セール

 岩手県大迫町の第3セクターが運営するワイン博物館兼ショップ“ヴィノテーク・オーストリアhttp://www.edelwein.co.jp/static/vinothekから“ヴィノテーク・オーストリア店舗閉店のご挨拶”が届いた。3月30日をもってて閉店することとなったそうだ。閉店の理由は書かれていないが、ユーロ高も一因だろう。
 オーストリア・ワインの販売は母体であるエーデルワインhttp://www.edelwein.co.jp/がインターネットでの販売も含めて取り扱いを継続するそうだ。
2月1日〜17日の間“クリアランスセール”を行ったばかりだが、“9年間の感謝を込めて2月22日〜3月9日の間、閉店セールhttp://www.edelwein.co.jp/news_view?id=60を開催”とのことだ。割引率も“クリアランスセール”を上回るようだ。

The Wines of Austria (Mitchell Beazley Classic Wine Library)

The Wines of Austria (Mitchell Beazley Classic Wine Library)

Hugh Johnson's Pocket Wine Book 2008

Hugh Johnson's Pocket Wine Book 2008

ヴィノテーク・オーストリアのクリアランスセール

 今年も、2月1日〜17日の期間、岩手県大迫町の山奥にある第3セクターが運営するヴィノテーク・オーストリアhttp://www.edelwein.co.jp/05vino/index.html というワイン博物館兼ショップでクリアランスセールが始まっている。案内の葉書が届いていたが、紹介するのが遅れてしまった。

 ヴィノテーク・オーストリアは、約100種類、2万本のオーストリア・ワインを貯蔵・試飲提供・販売しており、インターネットでの注文も可能で、時折りこのようなクリアランスセールも行っている。「ヴィノテーク・オーストリアリアランスセールのお知らせ」http://www.edelwein.co.jp/news_view?id=56を開くと、「2月17日までインターネットからの申し込みを含め30%引き」とある。送料も8千円以上の買い上げで無料になるそうだ。

 クリアランスセールは、オンラインショップ http://www.edelwein.co.jp/article_indexオーストリアワインのページから入ることができる。“★★★クリアランスセール★★★”の目印がある商品は、既に定価より30%値引き後の価格表示となっている。

 なお、ホームページには「オーストリア・ワインの特徴」についても詳細な解説がある。

☆右上の写真は ドナウ本流を眼下に見下ろすブドウ畑に囲まれた一軒家のホイリゲSirbuにて

オーストリアワインガイドブック

オーストリアワインガイドブック

クリスマス料理に関するサイト

 キッコーマン・ホームクッキングのクリスマスのレシピhttp://www.kikkoman.co.jp/homecook/college/saiji/christmas/は、贅沢な味わいのメインから簡単なオードブル、スープ、ケーキやデザートまで、ホームパーティにおすすめのレシピ集だ。

 味の素のレシピ大百科にあるクリスマス料理レシピ特集http://www.ajinomoto.co.jp/recipe/largeSp/christmas/は、ローストチキン など肉料理、じゃがいも料理、オードブル、スープ、クリスマスケーキ・デザートなどクリスマスにぴったりのレシピが盛りだくさん。

 中部電力のIHレシピサイト「マンマ見〜や」のクリスマス料理のレシピhttp://www.manma-miya.jp/category/feature.htmlは、クリスマス料理のレシピ・作り方を動画とともに紹介。

 万単位のレシピを満載した「ボブとアンジー/料理レシピ」http://www.bob-an.com/は、現在トップページが「クリスマス料理レシピもいっぱい!」という特集になっている。ほかにも、「クリスマスレシピ特集2007」http://www.bob-an.com/ad/071201christmas/のページがある。 「ボブとアンジー」には、「旅とレシピと太五郎ヨーロッパの家庭料理ブログ」 http://blog.bob-an.com/gourmet/という面白いページも新設されていた。

 日本チェコ協会の「チェコのクリスマス料理」http://home.att.ne.jp/gold/czsk/xmas/food.htmや「マダム・ホラーコヴァーのクリスマス料理〜簡単レシピ」http://home.att.ne.jp/gold/czsk/xmas/ryouri.htmも個人的なおすすめだ。

 シャープ?のスマートクッキングの「行事」のページhttp://www.smartcooking.jp/search_event.htmlには、クリスマス料理のほか、正月、バレンタイン、ひな祭りの電子オーブンレンジで作る料理のレシピが多数掲載されている。

 英語のレシピサイトでは、Holiday Cook http://www.holidaycook.com/のChristmasのページやRobin's FYIのChristmas Cooking http://www.robinsfyi.com/holidays/christmas/christmascooking.htm、Allrecipes.com のChristmasのページhttp://allrecipes.com/Recipes/Holidays-and-Events/Christmas/Main.aspxなどが役立つだろう。

 THE WORLD'S GREATEST RECIPE COLLECTIONという副題の付いたアメリカのレシピ・サイトEPICURIOUS http://eat.epicurious.com/も、A Christmas Feast http://www.epicurious.com/articlesguides/holidays/christmas/christmasという充実したクリスマス料理特集ページを設けている。

クリスマスブック―聖夜のための手づくりレシピ

クリスマスブック―聖夜のための手づくりレシピ

Betty Crocker Christmas Cookbook (Betty Crocker Books)

Betty Crocker Christmas Cookbook (Betty Crocker Books)

“飽食の時代”のヘルシー旅行術 その2

 今回は、旅先でヘルシーな食生活を送る方法をいくつか紹介したい。

 まずは、イタリアの状況を見てみよう。20年前のイタリアでは「4皿のフルコースを食べない人はお断り」といった張り紙がレストランの店先でよく見かけられた。今、イタリ人のシェフに「あの張り紙はどうしちゃったの」と聞くと、そんな紙貼ったら「地元の常連が来なくなるよ」と答えが返ってきた。そう言えば、イタリアの友人たちとレストランに行っても、皆余り食べなくなったし、ワインも申し訳程度しか飲まない。オードヴルに小鍋の煮込みや野菜や魚介類のフリット(天ぷら)といった頼み方やパスタを食べた後で温かいオードヴルをメインにするといった頼み方が多いようだ。
また、メインディッシュそのものも「肉は罪悪」と言わんばかりで、大盛りの野菜やハーブの下に薄い肉がひっそりと恥ずかしそうに隠れているといったものが若者の相手のレストランでは人気だ。

 それでは、ヘルシーに食べるための個人的対策方法を紹介しよう。なお、伝統をかたくなに守るレストランや高級店の中には以下のような簡略化を断るところもあるので慎重な見極めも必要だ。

1.温かいオードヴルをメインに−茸の笠の炭火焼きや魚介類のリゾット、卵料理、シャンピニオンのフライ、グラタン料理などメインに差し替えられる皿は多い。中には、「小食の方へのおすすめ」といった欄をメニューに設けているところもある。

2.メインを半量で頼む−レストランの中には半量注文時の価格をメニューに明記しているところもある。各国語でのHalf portion pleaseといった言い回しを覚えていくのもいいだろう。

3.レストランのコースメニューをとる−レストラン・ガイドブックや地元の人に聞いて調べたおすすめレストランのコースメニューをとるのもよい。優良店はお得なメニューでも手抜きのない店が多い。しかも、ヴォリュームは控えめなものが多いので有り難い。個人的には、ミシュランのサイトで「手頃な値段でおいしい料理」を意味するBib Gourmandマークの店を探し出すのがおすすめ。
最近は、オーストリアやイタリアなどのカフェでランチ・セットを出すところも増えてきた。ヴォリュームは控えめなので日本人にはおすすめだ。

4.ときにはデグスタシオン・メニューも−予算があればフランス語でムニュ・デギュスタシオンともいう“お試しコース”がおすすめだ。ヌーヴェル・キュジーヌやクリエイティヴな料理を出す店に多い。皿数は多いが一皿の盛りは少ないという懐石料理風の出し方で、軽めの味付けと旬の素材を生かした料理が主流なので日本人の口に合うものが多いようだ。旅立つ前に「menu degustation+地名」と検索してデグスタシオン・メニューを用意しているレストランをあらかじめ探し出しておくのもよいだろう。

5.ローカル色豊かなファストフードの店を利用する−イタリアにはピッツエリアやスパゲッテリアといった一皿ものですませられて、ローカル色が味わえる店も多い。パリではクレープ屋やウィーンではパラチンケン屋などといった店もある。日本では甘口のクレープしか知られていないが、パリやウィーンには魚介類やハム、野菜、チーズなどを使った辛口も多様にあり、お好み焼き感覚で食べられる。このほかにも、郷土色豊かなオープンサンドやカナッペもおすすめだ。

6.テイク・アウトも利用−デリカテッセンやデパートの食品売り場ではランチボックスやホカベン的なもの、あるいは寿司弁当を売っている。中華を中心にお持ち帰り専門の店も増えている。このようなところで調達してピクニックに行ったり、眺めのいい宿の窓辺で景色をアピタイザーに軽めのディナーというのも悪くない。市場で新鮮な野菜やハム、チーズを調達し自分でサンドイッチを作るのもよいだろう。もちん、ワインを買うのもお忘れなく。

最後に、日本のガイドブックに紹介されていないような店や料理を選ぶのに役立つサイトをいくつか紹介しておこう。2002年4月10日配信の120号「海外のレストランや料理関連情報の集め方」http://www.geocities.jp/euro747/cos100124.htmlもご参照いただきたい。また、Google http://www.google.co.jp/のイメージ検索機能でメニューの画像などを見ておくのも旅行中にヘルシーな食事を取るのに役立つことも付け加えておこう。たとえば、Paris menuとイメージ検索すると1万以上のパリのメニュー関連画面が現れた。menu degustation+地名といった検索も試してみては。

World Menu.com http://www.worldmenu.com/ 
Restaurants.com http://www.restaurants.com/(日本の紹介ページも登場。一部日本語表記) 
The Sushi World Guide http://sushi.to./ 
Sushi Restaurants Worldwide http://www.sushiref.com/
McDonald's 42 Countries http://www.mcdonalds.com/countries/index.html 
Openair-Market http://www.openair.org/
Food & Wine Trails http://www.foodandwinetrails.com/ 
foodtourist.com http://www.foodtourist.com/ 
Restaurant Row   http://www.restaurantrow.com 
dine.com http://dine.com/cgi-bin/public/main.cgi
GlobalDining  http://www.globaldining.com/
OpenTable.com http://www.opentable.com/
ViaMichelin http://www.viamichelin.com/
Guide Gault Millau http://www.gaultmillau.de/ 
Gault Millau(France) http://www.gaultmillau.fr/ 
Gayot http://www.gayot.com/ 


■今日のブックマーク&記事■

□日刊トラベルビジョン07年11月16日朝刊記事
JTBグランドツアー、1名参加限定日設定」
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=32633
JTBグランドツアーhttp://www.jtb-grandtours.jp/が、「1名参加者が複数人数での参加者に遠慮しがちになるという声に応じ、トルコとメキシコで1名参加者に限定した出発日の設定」という記事。

オーストリア政府観光局「新着情報」
 http://www.austria.info/xxl/_site/jp/_area/540352/_aid/548385/
11月12日(月)から14日(水)まで3夜連続で、NHKのBSハイビジョンhttp://www.nhk.or.jp/bs/bshi.htmlにて放送されたハプスブルク家の特集番組の再放送がBSハイビジョンで 11月19日(月)〜21日(水)14:00〜15:50に行われるという記事。
 第1回〜双頭の鷲の下に〜
 第2回〜マリア・テレジアのウィーン〜
 第3回〜美しく青きドナウ

ついでに付け加えるとNHKのBSハイビジョンでは、11月19日13:00〜13:55に「クラシック倶楽部 −ウィーン少年合唱団演奏会−」(2005年6月4日, 東京・サントリーホール で録画)も放映される。

食客旅行 (中公文庫)

食客旅行 (中公文庫)

回転スシ世界一周 (知恵の森文庫)

回転スシ世界一周 (知恵の森文庫)

“飽食の時代”のヘルシー旅行術 その1

最近、食生活を“改善”してみた。昔のヨーロッパの人々のように昼をメインとして、夜を原則コールド・ミール(火を使わない軽食)にしたのだ。その結果、すこぶる体調がよくなった。ちなみに、朝食は摂らないので、昼は昼食を兼ねたブランチでもある。

 おかげで、昼食後は軽いサイクリングで腹ごなしを心がけるようになったし、夜を軽食とした結果、ワインや焼酎の晩酌を控えるようになり、その結果、読書の時間が確保できるようになり、毎晩2冊の本に目を通すことを習慣づけることができた。
 夜の、軽食の内容は、18:00頃柑橘類を中心とした生の果物3種類にブランデーを浸し、その上にヨーグルトをトッピングしたものだ。
 これだけでは、寂しいので20:00前後にカステラなどの“粉菓子”を添えてコーヒーを飲んでいる。
こういった生活を4ヶ月ほど続けた結果、体重も、徐々にではあるが減少傾向にある。

 そこで、今日は、食生活を変えるきっかけになった“昔のヨーロッパの人々の食生活”を振り返る意味で、かつて連載していたメールマガジン「コズミックダンス−海外個人旅行・特別講座」2002年5月29日付第127号「“飽食の時代”のヘルシー旅行術」を一部手直しして、2度にわけて掲載したい。
 
 なお、「コズミックダンス」のおバックナンバーのほとんどは、「ユーロペディア」の「バックナンバー閲覧はこちらへ」http://www.geocities.jp/euro747/euroback.htmlから閲覧可能だ。


「“飽食の時代”のヘルシー旅行術」その1
 最近、食に関する質問が目立って増えてきた。それも、ヴォリュームが多すぎる、メインディッシュの肉料理をパスする方法はないかといったものが多い。
どうも、旅行会社やガイドブックの説明不足などいくつかの要因が重なって不幸な誤解を引き起こしているようだ。

 まず、欧米を旅していると、レストランで大きな肉のかたまりをメインとするフルコースを苦もなく平らげる姿を目撃するが、これがひとつの誤解を生んでいる。実は、欧米の庶民にとってもレストランでの食事は、友人と久しぶりに再会したり、何らかの記念日といった“ハレ”の料理なのだ。ヨーロッパで現地の人々に聞いてみると、ホームパーティー以外で肉料理を食べるのはせいぜい週に1、2度という人が多いようである。
 ウィーンで大学の先生の家に招かれ、“ふつうの家庭料理”を味合わせてもらったが冷凍の白身魚のフライにサラダといった質素な料理であった。聞いてみると、ウィナー・シュニッツエルなどの本格的な肉料理を夜に食べるのは週に1回ぐらいで、あとは魚料理やハムやソーセージなどの加工肉、肉の残り物などを加えた煮込み料理などで済ませているという。それでも、日本に比べれば肉の使用量は多いが、これは寒い気候が肉などの高カロリー源を必要とするからのようだ。
 事実、筆者もウィーンで暮らすようになるまで、肉は挽肉やソーセージ以外食べられなかったが、ウィーンで暮らすと肉がなければ寒さに参ってしまうと感じて初めて食べるようになった。

ヨーロッパでは1970年代から大きな食習慣の変化が起きた。要因としては、暖房などの完備やモータリゼーション、家庭電化、労働人口のホワイトカラー化などにより人が必要とするカロリーが急激に減り、従来の食文化では高カロリーに過ぎて健康上ゆゆしき問題となってきたのだ。そのため、高級料理ではヌーヴェル・キュジーヌのような量を控えめにして軽めの味付けにし、肉の代わりに新鮮な野菜や魚介類を多用するという料理革命が起きた。一方、家庭でも、肉とワインの摂取量が激減し、素朴な郷土料理への回帰という傾向が現れた。
この双方の傾向は、必然的に旬の食材を大切にし、少量の料理を美しく盛り付け、その分皿数を増やすということから、東洋の料理の影響を受ける下地ともなった。実際に、ヌーヴェル・キュジーヌは多くのことを日本の懐石料理から学び取ったと言われている。

それにもかかわらず、われわれが欧米を旅行者として訪れたときに毎食、地元の人たちでさえ食べない不慣れなフルコースを食べていたのでは体調を崩しかねない。
パック旅行を主催する旅行会社もフルコースにこだわり、予算上の都合で質を落としてもフルコースという体裁にこだわっているので、不味くて量が多すぎるという最悪の事態に陥っている。
 個人旅行者は自分で料理を選べるわけだが、頼りとするガイドブックの多くが20年以上前の既成概念が頭にこびりついた名物料理中心主義となっており、現実に地元の人々が食べている野菜料理のメインディッシュやローカロリーな肉料理の紹介が遅れてしまっている。
しかし、徐々に真実の姿も紹介され始めているようだ。雑誌BRUTUSの2002年6月1日号では「世界は野菜を待っている」という特集を行い、世界の一流レストランのシェフが野菜を主役にし始めた状況を伝えている。

なお、海外でのレストランとメニュー選びには、当欄の下記のバックナンバーも参照いただきたい。
□「レストラン・メニューの読み方を予習 その1」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20061218
□「Google で現地発信の日本語グルメ・サイトを見つけよう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050607
□「グルメとワインの旅に役立つホームページ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050622

■今日のブックマーク&記事■
□All About イギリス「11月、ユーロスターが生まれかわる!」
 http://allabout.co.jp/travel/travelengland/closeup/CU20071013A/
□Eurostar Group Ltdの英文記事“Eurostar launches services from St Pancras International”
  http://stpancras.eurostar.com/en-gb/home

☆右上の写真は ウィーンのミュージアム・クォーターhttp://www.mqw.at/にあるレストランGlacis Beisl http://www.glacisbeisl.at/の主菜 サーモン入りシュペッツレ(ニョッキ)

イタリアの市場を食べ歩く

イタリアの市場を食べ歩く

パリで出会ったエスニック料理

パリで出会ったエスニック料理

Wine 2.0がワインの楽しみ方を変える?

 Web2.0ならぬ、Wine 2.0がワインの楽しみ方(appreciation)を変えるという記事が下記のウェブマガジンCNN.comのlivingカテゴリのページにあった。

□Wine 2.0: Internet changes wine appreciation http://edition.cnn.com/2007/LIVING/wayoflife/11/13/wine.internet/

著作権を尊重して引用は最小限にとどめるが、インターネットのコミュニティ機能や双方向性、動画発信機能を活かした斬新なワイン関連サイトがいくつか紹介されている。
 記事には紹介されたサイトへのリンクが張られていなかったので、ここでリンクをしておこう。

記事では、ワイン業界人でインターネットとそこからの動画発信を利用してワインとその楽しみ方を啓蒙しているGary Vaynerchuk氏を中心に紹介しており、彼の発言も自身が運営しているWine Library TV http://tv.winelibrary.com/で視聴することができる。また記事では、同氏が買収したオンライン・ワイン・コミュニティ・サイトCellarTracker.com http://www.cellartracker.com/intro.aspも紹介されている。

このほかにも、ニュージェネレーションのためのワイン・サイトSavorEachGlass.com http://www.savoreachglass.com/ 、若者向けのワイン・サイトVineSugar.com http://www.vinesugar.com/index.php とそのブログWine Burps http://www.vinesugar.com/blog.php 、愛好家向けにウェブ上でワインの“棚卸し”ができる仕掛けを持つCellarTracker.com http://www.cellartracker.com/intro.asp などが紹介されている。

 なお、CNNウェブ上のワイン関連記事を集めた97 Stories on Wine http://topics.edition.cnn.com/topics/Wineのページもワインファン必見だ。

また、「カリフォルニアワインのお勝手口」http://www.matsubarafamily.com/blog/というブログの「TIME誌のWebにWine Library TVのGary Vaynerchukの記事が」http://www.matsubarafamily.com/blog/item/575というページには、Gary Vaynerchukの紹介記事Totally Uncorked http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1638446,00.htmlが紹介されていた。

Hugh Johnson's Pocket Wine Book 2008

Hugh Johnson's Pocket Wine Book 2008

Global Wine Tourism: Research, Management And Marketing

Global Wine Tourism: Research, Management And Marketing

来る、11月11日はオーストリアの新酒ホイリゲの解禁日

 オーストリアの新酒ホイリゲは毎年11月11日の聖マルティンの日に解禁される。
 ホイリゲの歴史は1784年にさかのぼる。当時、ワインの販売は高額の免許税と引き換えに一部の商人に独占されていた。そのため、甘い汁は農民の頭越しに吸い取られワイン造りの農家は疲弊していた。そこで、ウィーン郊外の農民たちが当時の啓蒙的皇帝ヨーゼフ2世に自分たちにもワインを売らせてくれと請願して、一定の条件で認められたのがホイリゲの始まりだ。条件というのは、「ウィーン郊外の一定地域の農民が自分たちの畑から取れた葡萄で造られる新酒のみを、自分の農家の軒先で市民に飲ませたり売ったりしてもよい」というもの。したがって、売りつくしたら閉店しなければならなかった。今でも、伝統を守るホイリゲでは営業月や営業日を限定したり、売り切れと同時に店を閉めたりしている。

 9月から10月にかけて収穫された葡萄は、まず絞って葡萄果汁となる。これがモストと呼ばれるもので、アルコールに弱い人はホイリゲでもこれを飲む。このモストを四週間ほど寝かせると、シュトルムという濁り酒となる。これをさらに二カ月近く寝かせると、発泡性の残るすっきりした味の辛口の新酒ホイリゲになる。ウィーンの場合、ホイリゲはほとんど白ワインだ。

 ウィーンとその郊外でホイリゲを造る葡萄の種類はグリューナー・ヴェルトリーナを中心にヴァイサー・ブルグンダーやノイブルガー、ラインリースリング、ヴェルシュリースリング、ミューラー・トゥルガウなどが混じっている。これは、第2次大戦直後の混乱期に、同じ畑に異なる葡萄を植えてしまった名残りだ。おかげで、葡萄農家ごとに、微妙に味が違う新酒ができあがり、今では、その違いが売り物にさえなっているので、おいそれと新種を導入することもできなくなっている。客としては、ミックスされた安価なホイリゲでも個性を楽しめるので異論のあるはずもない。

 新酒到来の印は不思議なことに日本とそっくり。軒先に下げられる杉玉ならぬ、松やモミの葉の束だ。

 ホイリゲについては、「ウィーンのホイリゲhttp://language.tiu.ac.jp/wien/1/h1.htm という日本語のホームページも参考になるだろう。

 さて、そのホイリゲの日本での入手方法だが、数年前からサントリーが輸入を取りやめたためもあって、一般のワインショップで入手するのは難しくなってきている。私は、もっぱら、岩手県大迫町オーストリア・ヴィノテークhttp://www.edelwein.co.jp/static/vinothekに注文することにしている。ヴィノテークのホイリゲのページhttp://www.edelwein.co.jp/news_view?id=43を開いてみると、「オーストリーワインファンの皆様お待たせいたしました!11月11日、ホイリゲオーストリーの新酒)が解禁となります。只今メールにてご予約を承っております。入荷本数限定となっておりますので、ご注文はお早めにお願い致します。ホイリゲ解禁に先駆けて、11月10日・11日の両日、仙台・藤崎百貨店地下1階のお酒売り場にて試飲販売会を開催致します」と書かれていた。

上記の仙台同様、デパートのワインショップの中にはホイリゲを取り扱っているところも多いようだ。昨年はわが家の近くの渋谷東急本店でも扱っていた。

 昔は、Googleで「ホイリゲ 2007」と検索すれば、いくつかのオンライン販売サイトやワイン・ショップのホームページが出てきたのだが、今年は見つからなかった。
 しかし、小布施ワイナリー“ホイリゲ・シュトゥルム”http://www.rakuten.co.jp/s-wine/1842950/776196/という楽天ショップ“マルシェディジュール”http://www.rakuten.ne.jp/gold/s-wine/のページが見つかった。国産の“シュトゥルム”だが、早速、赤と白の両方を注文させてもらった。ついでに、以前から愛飲している、こころみ学園のワイン醸造場 栃木県ココファーム・ワイナリーhttp://www.cocowine.com/の“オークバレル・白・2005辛口”も“マルシェディジュール”で扱っていたので注文しておいた。

 オーストリア・ワインの魅力については、拙著「ウィーン旅の雑学ノート」にも書かせてもらったが、「オーストリアワインマーケティング協会」のサイト「オーストリアのワイン 文化の香り」の日本語ページhttp://www.winesfromaustria.jp/ も参照いただきたい。「輸入業者 小売業者」もリンクされている。
このサイトのトップページに紹介されていたので知ったが、「ヴィノテーク」2007.11月号 No.336 は「オーストリアの赤ワイン」を特集しているようだ。

☆右上の写真は ドナウ河とカーレンベルガー村を見下ろす葡萄畑からの眺め

ウィーン 旅の雑学ノート―ハプスブルクの迷宮を極める

ウィーン 旅の雑学ノート―ハプスブルクの迷宮を極める

オーストリアワインガイドブック

オーストリアワインガイドブック

ワインと食とSakeとヴィノテーク2007年11月号 (オーストリアワイン特集)

ワインと食とSakeとヴィノテーク2007年11月号 (オーストリアワイン特集)