幸福とは? シャトー マルゴー1848年

昨夜、友人のレストランLD104 http://gourmet.livedoor.com/item/200/i20283382/に向かう途中ふと思いついたことがあった。マルクスと共に「共産党宣言」を起草したフリードリヒ・エンゲルス(1820‐95)が、「幸せとは」と聞かれ「シャトー・マルゴー○○年」と答えたという有名な話があるが、正確には何年のワインだろうか。そして、この話の出典はどこだろうかという疑問はGoogleで簡単に解明するだろうということだ。
 「エンゲルス シャトー・マルゴー」と検索すると、サントリーワイン スクエアのシャトー・マルゴーのページhttp://www.suntory.co.jp/wine/winery/070/など95件がヒットし、簡単に1848年のことだと分かった。楽天市場の「シャトー・マルゴー」のページhttp://www.rakuten.co.jp/higuchiwine/503676/503692/504099/には「文豪ヘミングウェイにいたっては自分の孫娘に、シャトー・マルゴーのような女の子に育って欲しいとの願いから『マーゴ』と言う名を付けています」との記述もあった。
 しかし、エンゲルスの発言はどのページを見ても出典が明らかになっていない。そこで、「Engels Margaux」と検索してみるとMarx and Engels Internet Archiveというサイトが見つかりフリードリヒ・エンゲルスカール・マルクスの末娘エリナ・マルクスの質問にこたえ対話録“Confession”(「告白」−「マルクス・エンゲルス全集」大月版32巻572ページ)に書かれていることが分かった。同サイトによればIdea of happinessという質問にChâteau Margaux 1848と答えている。次の質問はIdea of misery(不幸とは)で、to go to a dentist(歯医者へ行くことだ)と答えていた。
 ついでに思い出してしまったが、別人の統計学者エルンスト・エンゲルが提唱したエンゲル係数(家計支出の中で飲食費が占める割合)をもじって、ヴァッカス係数を提唱したことがある。もちろん、家計支出の中で酒代・飲み屋での支払いを合計した割合を指すものだ。ちなみに、我が家のヴァッカス係数は20〜30%で安定的に推移している。
 もうひとつ、Googleで調べてみた。昔、ドイツのハイデルベルクに住む人からもらったホットワイン(ドイツ語でグリュー・ヴァイン)のレシピをなくしたので「ホットワイン レシピ」と検索してみたのだ。Yahoo!グルメのレシピ情報 > ホットワインのページhttp://gourmet.yahoo.co.jp/seturl?mid=western&small=0202099&id=C000439など793件のヒットがあった。
ウィーンではスーパーでホットワインに必要な香辛料をティーバッグ状にした便利な「ホットワインの素」が売られていたが、紀ノ国屋http://www.e-kinokuniya.com/の青山インターナショナル(仮店舗)や鎌倉店でもホットワイン用スパイスブーケを売っているそうだ。調べてみると朝岡スパイスhttp://www.asaokaspice.co.jp/の商品のようだ。朝岡スパイスのホームページの「今月のスパイス&ハーブ」のページにはちょうどこのホットワイン用スパイスブーケ が取り上げられて、「身体をポカポカと温め、風邪の予防に効果的」と書かれていた。花粉症には効かないだろうな。