EUの東方拡大でウィーンから中欧への旅行が容易になった

 昨年5月にチェコ、スロヴァキア、ハンガリースロヴェニアオーストリアに隣接する4カ国もEUに加盟した。そのおかげで国境検査も簡素化され人の交流も急速に増えたようだ。
ウィーンを訪れる観光客も、簡単に日帰りで中欧の古都を満喫することもできる。
ウィーン空港から50kmほどの距離にあるスロヴァキアの首都ブラティスラヴァの空港がウィーンの第2空港化しつつあることは、当欄の「EUの東方拡大に伴うヨーロッパ航空業界の動き」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040308でもふれた。このブラティスラヴァへはウィーンの街はずれの国鉄駅Gänsendorfからの往復チケットがたった5ユーロで買えると南駅の広告で見かけた。
オーストリアとの国境に近いハンガリーのSopron(ショプロン)の街は1989年のベルリンの壁崩壊のきっかけを作った“ヨーロッパ・ピクニック”の開催地としても有名だが、ここへもウィーンからの往復割引のチケットが出ており、25ユーロでSopron駅から街の中心までのタクシー・クーポンなども含まれている。
 Sopronには日曜祝日も営業するショッピング・センターやアウトレットもできあがっており、週末を利用してオーストリア人が衣料品や食料品を買う姿で賑わっている。
ハンガリーの首都ブダペストの往復も条件付きながら19ユーロという破格値の周遊券があった。
各種の割引チケットについてはドイツ語だがオーストリア国鉄http://www.oebb.at/のAngebot(割引提供)http://www.oebb.at/Angebot_Reisen/oebb_frame.html?/Angebot_Reisen/Vorteilsclub/VORTEILScard/Alle_auf_einen_Klick/seniorenaktion.htmlのページで見ることができる。
 また、オーストリア国鉄のホームページは英語版の鉄道電子時刻表http://fahrplan.oebb.at/bin/oebb.w02/query.exe/en機能も備えている。
中欧各地へは主にウィーンの地下鉄3号線Erdbergのバスターミナルから出ている定期運行長距離バスを利用した方が便利な場合もある。時刻表と料金はEurolines Austria http://www.eurolines.at/city_select.phpで調べることができる。
プラハブダペスト日帰り日本語観光バスについては、更新が遅れ気味だがジャルパック・インターナショナル・オーストリアhttp://www.jalpak.at/japanese/index.htmlで調べると良い。
中欧を巡る個人旅行に便利な日本語案内付の長距離バスJALユーロエクスプレスについてはJAL系のJPIヨーロッパ http://www.jal-euro-express.com/index_j.htmlのホームページを見るとよいだろう。ウィーン⇒チェスキー・クルムロフ⇒プラハプラハ⇒ブラティスラヴァ⇒ブダペストブダペスト⇒センテンドレ⇒エステルゴム⇒ウィーンなどのコース設定がある。
ブラティスラヴァやブダペストへドナウを航行する水中翼船で行きたいという人はDDSG BLUE DANUBE SCHIFFAHRT汽船会社 http://www.ddsg-blue-danube.at/のホームページが役に立つだろう。
☆写真は バロックの建物が立ち並ぶショプロンの中央広場