インターネット活用危機管理術 Ⅴ 現地で情報収集

日本語環境のないコンピューターで日本の新聞を読むこともできる。以前にも取り上げたNewseum http://www.newseum.org/というサイトのToday's Front Pages http://www.newseum.org/todaysfrontpages/では、その日の世界45カ国の521誌の新聞第1面のJPEG画像を、トップバーのList by Regionから選んで行って閲覧することができる。PDF画面のズームイン機能で詳細を読むこともできるし、プリントアウトも可能だ。
 新聞社のオリジナル・サイトへのリンクもあるので、さらに詳細を知りたい、あるいは第1面以外の記事も読みたいという人はここから飛ぶこともできる。
 朝日新聞の日本語版も含まれており、PDF画面は日本語対応していないパソコンでもインターネットさえ繋がっていれば読めるわけだから海外旅行中にインターネット・カフェなどで読みたいときには便利だろう。
 同時多発テロの際にも起こったように、インターネットではニュース・サイトにアクセスが殺到し不通状態に陥るといった恐れもある。また、当時ニューヨークの一部で発生したようにテロの直接の影響でプロヴァイダーの機能が停止してしまうといった事態も起こりうる。
 そのようなときに役立つのが、手のひらサイズの短波ラジオだ。最近は、インターネットと補完し合うラジオ局も増えてきた。とくに、われわれ日本人には、衛星を利用し世界8カ所から22カ国語で短波放送を行っているNHKの「ラジオ日本」http://www.nhk.or.jp/rj/index_j.htmlが万一の際に心強い情報源となる。
 「ラジオ日本」のサイトがNHKの海外TV放送サイトと統合されてできた「NHKワールドhttp://www.nhk.or.jp/nhkworld/index-j.htmlでは、NHKがラジオとテレビ、インターネット・ストリーミングによって行っている海外発信を案内している。国際短波放送「NHKワールド・ラジオ日本」の周波数・番組表や「NHKワールドテレビ」の番組表、NHKなどの日本語番組の放送を行っている海外テレビ放送局へのリンクもある。地域別の海外安全情報やニュースが音声のストリーミング放送で聴けるほか、アジア向けの英語によるストリーミング動画放送もある。
 最後に、海外で短波ラジオを聴くのに役立つ秀逸なホームページAtlanta DX Online JAPAN http://www.geocities.co.jp/atlantadxonlinejapan/を紹介しておこう。アトランタ滞在経験のある日本人ビジネスマンが運営するヴォランティア・サイトだ。とくに海外日本語放送最新スケジュール一覧表や最新受信情報、日本BCL連盟の情報やその機関誌の記事の一部がサイト上で読めるのは短波受信初心者には心強い。リンク集も充実している。
参考過去記事:
「日本でも旅先でもストリーミング放送を楽しもう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040525

Short Wave Listening Guide

Short Wave Listening Guide