知っておきたい「原発震災」の基礎知識

 チェルノブイリ原子力事故の直後である1986年の5月に中欧を旅行したことがある。このときは子供たちの甲状腺ガン予防のためということでヨード剤を大量に日本で手に入れハンガリーの友人たちに配って喜ばれた。
 冷戦下の中欧では正確な情報は全く手に入らず、当時のハンガリー政府はヨード剤不足のパニックを恐れて「今、服用していると万一もっと重大な事故が起きたときに効かなくなる」と巧妙な人心操作をしていた。このようなときに、頼りになったのが英国のBBCNHKの海外向け短波放送「ラジオ日本」であったことを覚えている。

20年たった今、チェルノブイリを他人事と思えない記事に出会った。ひとつは、通販生活http://www.cataloghouse.co.jp/の06年秋号で見た「一刻も早く浜岡原発を止めてください」という記事。もうひとつは、図書館の新着書コーナーで見つけた「放射能で首都圏消滅―誰も知らない震災対策」(三五館 古長谷 稔 、 食品と暮らしの安全基金著 ¥1,260 )という本だ。
後者は、東海地震浜岡原発を直撃し、原発が爆発すると8時間ほどで首都圏全体を放射能が包み込むというショッキングな内容だ。
 同書の81ページには気になる記事があった、「チェルノブイリ原発事故の引き金が地震だったと報じる海外ドキュメンタリー・ニュース」についてふれているのだ。

原発震災説」や「チェルノブイリ原発事故地震引き金説」に対して批判的な意見がないものかと検索で調べてみたが、説得力のある反論は見つからなかった。
反論ではないが「京都大学原子炉実験所」http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/原子力安全研究グループ のページにある「死屍累々と横たわる事故処理の残骸」http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/chertour/Kmr.html という記事が客観的にチェルノブイリ地震説に向き合っているように思える。

■関連サイト及び記事■
原子力資料情報室 http://cnic.jp/
メールマガジン「首都圏消滅!原発震災ニュース」 http://www.mag2.com/m/0000189418.html 
チェルノブイリ原発事故の原因は巨大地震!?http://www.ihope.jp/quake-accident.htm 
東海地震原発震災 http://www.osk.janis.or.jp/~kazkawa/nuclear00.html
浜岡原発、巨大地震対策虹のネットワーク http://www.stop-hamaoka.com/index.html
原発震災と緊急避難 http://www.stop-hamaoka.com/kaisetsu-4.html
東海地震原発震災問題のリンク集http://hideyukihirakawa.com/links/tokai_earthquake_and_nuke.html
原発震災を防ごう!http://genpatsu_shinsai.at.infoseek.co.jp/

☆右上の写真は バロックの農家が立ち並ぶチェコ南部の世界遺産の村Holasoviceホラショヴィッツェから遠望するテメリン原子力発電所オーストリアとの国境から約50km。

放射能で首都圏消滅―誰も知らない震災対策

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