Yahoo!百科事典ベータ版無料公開
小学館の「日本大百科全書」が無料で使えるオンライン百科事典Yahoo!百科事典ベータ版http://100.yahoo.co.jp/が公開された。画像や音声などのマルチメディアデータも掲載。、自然科学、医学・薬学、工業技術・工学、動物、植物、経済・法律、政治・国際関係、軍事、社会、産業、生活・趣味、哲学・宗教、言語・民族、芸術、地理、文学、歴史のカテゴリがある。とくに、地理や歴史、言語・民族のカテゴリが旅行の計画に役立つだろう。
試しに、「ウィーン」で引いてみると981件がヒットした。「ハプスブルク」では183件がヒット。同時にYahoo!ウェブ検索、Yahoo!辞書検索、Yahoo!知恵袋の検索ボタンも現れるので、事典以外の情報源を探ることも簡単にできる。
981件の中には、ただ単に事典の解説項目内に「ウィーン」という単語が含まれているものも多い。ウィーンでは、作曲家の「アディンセルRichard Addinsell (1904―77)」もひっかかってきた。彼がウィーンに留学(1929〜32)経験があることでヒットしたのだ。
ところで、ここ数日この作曲家が日本のウェブ上で登場する機会が急に増えた。フィギュアスケートの織田信成が、NHK杯最終日にアディンセル作曲の「ワルソー・コンチェルト」を使ったためのようだhttp://skating.livedoor.biz/tag/%A5%EF%A5%EB%A5%BD%A1%BC%A1%A6%A5%B3%A5%F3%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%C8。
この曲は映画「危険な月光」(1941年)に用いられたラフマニノフ風の偽古典的ピアノ協奏曲で、映画はイギリス空軍とともに戦った自由ポーランド空軍の活躍を描いたものだ。
この曲には、個人的にはいろいろ思い出がある。冷戦中の1980年前後にブダペストの王宮の丘にあるレストラン“Pest-Buda”で老ピアニストがこの曲を生演奏していたので、こっそりと「(ソ連から敵視されている自由ポーランド軍の)ワルソー・コンチェルトを弾いても大丈夫なのか」と聞いたところ、「誰もこの曲の背景なんか知らないから大丈夫だよ」とウィンクしながら「ところで、お若いの、何でこの曲を知っているんだ」と聞き返されたことを鮮明に覚えている。
この曲が好きだった母に頼まれて、先ず置いてないだろうと思いながらウィーンの楽譜店ドブリンガーで楽譜を探したところ、即座に出してこられて驚いたこともある。
ついでに、Yahoo!ウェブ検索で「ワルソー・コンチェルト」を引くと「ウィキペディア(Wikipedia)」に「ワルソー・コンチェルト」の項目が立っていることも分かった。
下記の写真は、この10月に訪れた「ワルシャワ蜂起博物館」http://www.1944.pl/に展示されていた写真と、自由ポーランド空軍機の展示だ。
- アーティスト: ティボーテ(ジャン=イブ),BBC交響楽団,アディンセル,ウルフ(ヒュー),クリーブランド管弦楽団,アシュケナージ(ウラジミール),ガーシュウィン,ショスタコーヴィチ,ウォルフ(ヒュー),ラフマニノフ
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1998/11/30
- メディア: CD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (3件) を見る