ヨーロッパでの「アレルギー」、「グルテンフリー」対処方法

ヨーロッパ(EU加盟国)では、2014年頃から徐々にレストランのメニューなどでアレルゲン表示をするところが増えてきた。

その内容と経緯については、以下の日本政府のサイトでも知ることができる。

 電子政府の総合窓口(e-Gov)の「平成27年度 食品安全委員会が自ら行う食品健康影響評価の案件候補について(案)」http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000140270 を見ると、
欧州における食物アレルギー表示対象として、“2015 年現在は以下の 14 アレルゲンを規定している(EU 規則 No.1169/2011)。1.グルテンを含む穀類、2.甲殻類、3.卵、4.魚類、5.ピ−ナッツ、6.大豆、7.乳、8.ナッツ類、9.セロリ、10.マスタード、11.ゴマ、12.二酸化硫黄と亜硫酸塩(10mg/kg または 10mg/L 超の場合)、13.ルピナス(ハウチワ豆)、14.軟体動物”と書かれている。

 同じく、電子政府の総合窓口にリンクされていたジェトロブリュッセル事務所の「EU における食品ラベル表示に関する規制」https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07001670/report_food_label.pdf も参考になるだろう。

上記13.の、聞き慣れないルピナス(ハウチワ豆)については、内閣府 食品安全委員会の「欧州食品安全機関(EFSA)、ラベル表示目的でのルピナスの評価に関する科学パネルの意見書を公表」 http://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu01250690149 で詳細を知ることができる。「大豆アレルギーを回避するための代用食品の原料にも用いられる。豆科植物ルピナスは、昔から食料や飼料として用いられてきた。1990年代に、栄養上の理由で小麦粉にルピナス粉末を混入して使用するようになってから、欧州ではより広く消費されるようになった」と記載されている。


 ヨーロッパでは、メニューなどの横にアルファベット一文字で上記アレルゲンを表示することがあるが、われわれ日本人にとって分かりやすい写真入りの日本語解説ページがオーストリア南部の「ケルンテン州商工会議所」の「法令勧告に基づく アレルギー情報」 http://www.wkk.or.at/tourismus/hygiene/download/WKO_ALLERGENE_PLAKAT_A4_sprachenmutation_japanisch.pdf というページにあった。それによれば、Aグルテン含有穀物、B甲殻類、C卵、D魚、E落花生、F大豆、G牛乳または乳糖、 H種実類(食用ナッツ)、Lセロリ、Mマスタード、N胡麻、O亜硫酸塩、Pルピナス、R軟体動物と分類差表記されている。


 食品アレルギーを抱える人は、各国の言語の表記を知りたいと思うが、イギリスのAnaphylaxis Campaignという団体のサイトにTranslation Cards https://www.anaphylaxis.org.uk/living-with-anaphylaxis/travelling/translation-cards/というページがあり、ここからいくつかのアレルゲン対訳表ページを開くことができる。
 
 旅行目的地のレストランのメニューでアレルゲン表示の有無を事前チェックしておくのもよいだろう。私がよく行くウィーンでは、Falterという雑誌社の“Wien, wie es isst”https://www.falter.at/lokalfuehrerというレストラン・ガイドを愛用していたが、このサイトのレストラン紹介ページから各レストランのホームページを開き、メニューページを見ると多くのレストランがアルファベット一文字でアレルゲンを表示していることが分かる。
 私が、演奏会の帰りに遅い夕食を取る生パスタの世界的チェーンVapianoのメニューhttps://at.vapiano.com/fileadmin/media/user_upload/at.vapiano.com/documents/menu/AT_Menu_Bar_WEB_DEUTSCH.pdf#page=1&zoom=100,100,850にもしっかりとアレルゲン表示があり、グルテンフリーの料理も提供と書かれていた。  

allergy」や「allergies」、「Anaphylaxis」(過敏症)とTravelあるいは、都市名の検索も有効で、パリやロンドンなどの大都市ではガイドブックの類も出版されているようだ。この検索でHow to Travel With Food Allergies https://www.wheretraveler.com/advice/how-travel-food-allergiesページも見つかった。


グルテン・アレルギーやグルテンフリーの食生活を心がけている人は、Gluten free&都市名で検索しても、かなりの関連サイトが見つかる。ウィーンでは、Find Me Gluten FreeというサイトのAustria https://www.findmeglutenfree.com/at/viennaで“Gluten-Free Restaurants in Vienna”というページが見つかった。 また、Tripadvisorでは多くの都市で「グルテンを含まない料理のレストラン」というページを設けているようで、ウィーンhttps://www.tripadvisor.com/Restaurants-g190454-zfz10992-Vienna.html のページもある。  

■今日のブックマーク&記事■
□トラベルボイス記事「いよいよ始まる欧州のGDPRで、何がどう変わるのか? 観光産業に与える影響と今後を考えた【外電コラム】」https://www.travelvoice.jp/20180525-111515



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