ヨーロッパではカーニバルやイースターなど宗教暦に基づく移動祝祭日やイベントが無数にある。最近は、リゾート地における音楽祭や演劇祭も盛んだ。
ところが、そのようなイベントのスケジュールは観光局の日本語ホームページ上にはぎりぎりまで登場しないことも多い。
そのようなときに便利なのがヨーロッパ31カ国の在ニューヨーク政府観光局が共同で運営しているポータルサイトVisitEurope.com http://www.visiteurope.com/だ。
5月1日に新たにEUへ加わる10カ国のうちラトヴィアを除く9カ国もVisitEuropeに参加している。
毎週更新されるウェブ・マガジンの体裁を取っており、トップページには各国持ち寄りの情報を元にしたNEWS FLASHや欧州旅行初心者向けのプランニング・アドバイス、懸賞旅行の案内、音楽祭や映画の舞台・作家の足跡を訪ねる個性的な旅の提案などがある。
とくに注目したいのがEvents 2004というページで、ヨーロッパ中のイベント・カレンダーを横断的に一覧することができる。各政府観光局の競争原理が働くためか本国のサイトよりも早く情報が掲示される傾向があり、間際までスケジュールが決まらないことも多いヴェネチアのカーニヴァルもここでいち早く知ることができる。
左フレームに並ぶ国名か中央のMap of Europeの地図からクリックすると各国の基礎情報や観光局サイト・交通機関・天気予報サイトなどへのリンク、最新ニュース、キャンペーン、ハイライト、季節のおすすめなどが紹介されているページが開く。旅行計画に有益な国別のリンク集ともなっているので旅行者には大変便利だ。
各局のキャンペーン情報や四季折々のお勧めなどを満載したNewsletter(メールマガジン)も毎月発行している。
☆右上の写真はフィレンツェ中央市場近くのフォンティチーノの彩色陶器を使ったタベルナコロ(聖竈)