日本で現地のオリジナル料理を味わって旅立とう

  「海外旅行に出かける前に旅行先の料理を日本で味わっておくと現地で戸惑わずに済むばかりではなく、旅先の食文化とそれを通じて見えてくる現地の素顔の姿を大いに楽しむことができる。
 そのためには、現地の味を妙に日本ナイズしないで頑固に守っている店を知る必要がある。できればついでに、現地で修行したシェフの居る店で味わい、そのシェフが修行した現地のレストランやおすすめの店なども教えてもらいたい。また、現地風のメニューを使っていれば、旅行中にメニューを読み解くのにも役立つだろう。もうひとつ肝心なことは高級店であれ大衆食堂であれ現地並みの価格であってほしいという点だ」という記事をメールマガジン「海外個人旅行・特別講座」101号http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/5894/cos100124.htmlに書き、いくつか個人的お気に入りの店を紹介させてもらった。
  この記事を書くきっかけになったのは、私の友人が練馬区江古田にオープンしたウィーン料理の店「パパゲーノガルテンhttp://homepage3.nifty.com/papa_garten/を紹介させてもらうためだった。実は、シェフはしばらく不在だったが、この5月からふたたびパパゲーノ・ガルテンに復帰した。
  オーストリア料理と呼ばずにウィーン料理と呼ぶのは、ハプスブルク家の広大な版図の料理がウィーンをるつぼに融合・洗練されていったからだが、この店ではその版図のボヘミアハンガリー、北イタリア、旧ユーゴスラヴィア諸国の料理の一部も味わうことができる。
 シェフはウィーンに現存する最古のレストラン“グリーヒェンバイスル”で6年間修行した田中成夫氏で、手作りのアップルシュトゥルーデルなどのウィーン・ケーキも賞味できる。
 また、ウィーンの新酒を飲ませる居酒屋“ホイリゲ”を思わせるテラス席もあり、ウィーンにいる気分でオーストリア・ワインを味わうことも可能だ。
「101号」当時はなかった店をひとつ追加しよう。渋谷の道玄坂の麓にこの4月にオープンしたリストランテ・ピッツエリア「テスタ・マッタ」http://www.testamatta.info/open.htmlだ。本格的なイタリア料理とワインを満喫することができる。とくに、グリル肉料理と薪で焼くピッツアがおすすめ。ホームページも食欲をそそる。
☆右上の写真は「パパゲーノガルテン」の田中成夫シェフ