元旦は例年のように、新聞10紙を読み比べながら寝正月でした

 元旦は例年のように、いわゆる中央紙6紙ほどと経済紙、スポーツ紙など計10紙を渋谷駅のキオスクで買い求め、おとそ気分で読み比べてみた。ここ3年ほど同じことを書いているが、各紙ともにますます“時代を読む”意気込みにも能力にも欠けてきている気がして、これはと思わせる記事は皆無だった。
朝日新聞の「大定年時代」と毎日新聞の「大還波」(団塊世代が次々に還暦を迎えるからだそうだ)を初め、団塊世代のリタイアと少子高齢化に焦点を合わせた新連載や記事が目立った。
IT関連の特集は例年になく少なく、日経新聞の元旦二部にあった「暮らし革命 デジタルホーム」が目についたくらいだ。その中の「趣味も知恵もネットで豊かに」の「シニア」の記事では「50歳未満お断り」のコミュニティー・サイト「STAGE」http://www.stage007.com/JTBの旅情報サイト「おとなの旅時間」の「旅のコンシェルジュhttp://www.jtb.co.jp/otonatabi/pre_concierg.htmlが紹介されていた。「STAGE」の方は「旅行」ページでHISのヴィヴァレット・ツアーがおもに取り上げられていた。
 1947〜49年生まれの団塊世代の定年退職や早期退職が始まってくるとともに、とくに50代後半の海外旅行が活発となってきているようだ。実は団塊世代とそれに続く世代(50〜54歳)に、以前の世代にはない特徴がある。それは、64年の海外旅行自由化、70年のジャンボ・ジェット就航に伴って急速高まった第一次学生旅行ブームの世代である点だ。もちろん、学生の中で海外旅行を体験した人数は、圧倒的に少数派であったが、同時期に体験できなかった学生も友人らが自慢気に語る「バックパックを背負ったヨーロッパ長期旅行」に憧れ、余裕の出来た今、その長年の夢を自分なりに実現しようとする「シニア流グランドツアー」を目指す人々も多いという。
“時代を読む”視点では電通がそのホームページに「2004年の話題・注目商品&2005年の消費トレンド」http://www.dentsu.co.jp/marketing/hit/pdf/hit2004.pdfというレポートを公開していた。Hanakoやシュシュ、DIMER25などの雑誌の編集者の意見をまとめた「2004年から占う2005年の消費トレンド」というページは、編集者たちの「そうあって欲しいという思惑と焦り」が読み取れてそれなりに面白かった。
海外旅行関連では、中部国際空港株式会社http://www.cjiac.co.jp/が今年の2月の開港時には関西空港並みの週955便も就航することになるそうだ。3月25日開幕の愛知万博http://www.expo2005.or.jp/jp/index.htmlのご祝儀的色彩もあるだろうが、国際線と国内線が同じターミナルから離発着できるメリットを生かせば国内の貴重なハブ空港としての地位を占めることができるだろう。9月25日の万博閉幕後は、格安航空券の値崩れも予想される。また、今後日本就航が見込まれるアジアや欧米の格安航空会社の乗り入れ拠点となる可能性もあるだろう。
シニアとその海外旅行スタイルに興味のある人は下記のサイトも参考に。
「Ryoma21」http://www.ryoma21.jp/index.html
シニア リンク集 http://www.bekkoame.ne.jp/~watasho/inform.htm 
All Aboutシニアライフhttp://allabout.co.jp/family/seniorlife/
年金海外生活ラボ http://www.fpwc.co.jp/ 
シニア・ナビ 旅行リンク集 http://www.senior-navi.com/asobu/travel.html 
旅くらぶ(旅大好き中高年の総合コミュニティサイト)http://homepage3.nifty.com/tabiclub/ 
熟年 旅の達人 http://www.sf.airnet.ne.jp/lisboa/tabi/index.html 
☆写真はイタリア シエナのカンポ広場に佇むシニア・サイクリスト