クリッカブル・マップで詳細情報へ飛べる画期的なウェブガイドブック

当欄の昨年10月29日の記事で「外部へのリンクを縦横に張り巡らしたオンライン・ガイドブックを再発見」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20041029と書いたが、そのオンライン・ガイドブックwCities.comがさらに進化していることに気づいた。
wCities.com は、アメリカの大手旅行販売サイトOrbitzのほかAmericanAirlinesやYAHOO!TRAVEL、AMADEUS、Pegasus、RailEurope、日本のジョルダンなど30数社を顧客として抱えている。これは、情報の相互交換に便利なXML言語でコンテンツを提供しているからできることだ。今まで、Orbitz City guides http://orbitz.wcities.com/のようにその顧客の都市情報サイトばかり見ていたが、wCities.com のトップページhttp://www.wcities.com/から入れば、70カ国に及ぶ300数十都市の情報のすばらしさをフルに見ることができるようになったことが分かった。
 試しに、世界地図からヨーロッパを開いてみよう。ヨーロッパの地図上の都市から情報を開くこともできるが、地図にない都市も情報提供しているので、左上のChoose A City 下のview allをクリックしてフル・リストを出すとよい。国旗のアイコンで整理された国と都市の一覧表が現れる。フランスのパリを開いてみよう。右上のOverall Guidesには、歴史背景や宿泊事情、食事情報などのオリエンテーションが掲載されている。wCitiesのメイン・コンテンツは左フレームのExploreから開くことができる。上部に都市情報検索ボックスがあり、その下にAccommodation、Dining、Bars, Cafés & Nightlife、Visiting the City、Business Essentials、Shopping、Practical Informationと項目が並ぶ。たとえば、Shopping→Fashion/Clothing→Women'sと開くと16軒の店がリストアップされる。Chanelの項をクリックしてみると写真とともに住所や概要などの記事が現れ、アイコン付きでWebsite、Mapという表示も出てくる。WebsiteをクリックするとChanelのオリジナル・ホームページ(日本語有り)が表示される。MapをクリックするとChanelを中心とする地図が現れ、Musée de la Mode et du Textileなど周辺の見どころやご近所のAgnès Bなどのショップ、Maxim'sなどのレストラン、Hotel Ritz などのホテルのクリッカブルなアイコンが現れ、個々の周辺物件をクリックすることにより詳細やそのオリジナル・サイト、Reviews(口コミ情報)を見ていくことができる。都市によっては地図をズームアップしなければクリッカブルにならないケースもある。
 wCities.com の機能の充実ぶりはServices http://corporate.wcities.com/services.html のページで詳細に見ることができる。英仏独伊西の五カ国語を基本に、一部は日本語を含むさらに多くの言語でも提供されている。携帯情報端末やモバイルへの対応、イヴェント情報の提供、ルーティング機能、ヴァーチャル・ツアー、天気予報、ホテル予約などカスタマイズ次第でさらに多様な機能が活用できることが分かる。
☆写真は パリ市内だけでも300軒以上のチェーン展開をしているワイン・ショップNICOLAS http://www.nicolas.tm.fr/のrue de Buci支店(6区)。