ヨーロッパ・アルプスを旅する その1

年を追うごとに、夏のヨーロッパ・アルプスを旅する日本人が増えているようで、今年は早くも夏の商品発表や申し込みが始まっている。他の地域に比べて個人旅行者の割合が多いのも特徴だ。パッケージでアルプスを満喫した人が、再度、気ままな個人旅行で行きたいように回ってみたいと思うからだろう。中心となる観光立国スイスの鉄道や宿泊施設が個人旅行初心者にも比較的使いこなしやすく、安全という印象も後押しをしているようだ。
 スイスは政府観光局http://www.myswiss.jp/はもちろん、スイスの国際放送局が運営するスイスに関する日本語総合情報ポータルSwissInfo http://www.swissinfo.org/sja/swissinfo.html?siteSect=100 などインターネット情報が豊富にあるのも便利だ。SwissInfoの「マルチメディア」のVideoからは、マッターホルンやスキー・ゲレンデ、祭りなどの映像をRealPlayerで見ることができる。
 スイス通が運営する「モリアーチー教授のヨーロッパ雑学講座」http://homepage3.nifty.com/prof_m/の「スイス大好きリング」http://homepage2.nifty.com/prof_m/daisukiring/、「Page of Switzerland」http://www1.linkclub.or.jp/~swiss/、貸別荘等も含めたスイス全域の手配を日本語で行っているグリンデルワルト日本語観光案内所http://www.jibswiss.com/などのヴォランティアによる日本語旅行情報が充実しているのも個人旅行者には大いに助けとなる。
アルプスに関しての情報は、ヨーロッパ・アルプスの100の峠の旅行者向けドライブ情報データベース・サイト「ヨーロッパ アルプス 峠ドライブ・写真・絵本」http://www.eu-alps.com/ も大いに参考になるだろう。
 また、ウェブ上で花盛りの個人の海外旅行記を国別に分類・リンクしたホームページ「旅人文庫 旅行記リンク集」http://homepage2.nifty.com/keny/index.htmで、アルプスの国々を選ぶと、数多くの「アルプス旅行記」が見つかり、豊富な写真を添えている旅行記も少なくない。
アルプス地域をレンタカーやローカルバスで乗り継いで旅しようという人はThe Route Planner Page http://www.reiseroute.de/route_uk.htmで、それぞれの国に適したルート・プランナーを見つけて予定ルートのシミュレーションをしてみるとよいだろう。欧州20数カ国をカバーするViaMichelin http://www.viamichelin.com/の場合は、始点と終点、経由地などを入力すると、利用道路と距離、所要時間、燃費、高速料金などを計算し、地図上にルートを描き出してくれる上、ルート上のおすすめレストランやホテルも選び出せる。
私自身も、1986年の夏に2ヶ月ほど現地取材して角川トラベル・ハンドブック「スイス」(絶版)を書き上げた経験があるが、その時に日本のガイドブックに紹介されていない秘境がまだまだ残されていることに気づかされた。中でも、スイス西部フランス語圏にあるエヴォレーヌとデルボランスは何としてももう一度訪れてみたいと思っている。また、それ以来、多様な郷土料理の美味しさとローカル・ワインの魅力にも取り憑かれ、今でも禁断症状が出るほどだ。
ヨーロッパ・アルプスを構成する国は、スイス、オーストリア、フランス、イタリア、ドイツ、リヒテンシュタインスロヴェニア(旧ユーゴスラヴィアの構成国)の7カ国だ。
 次回は、スイス以外のヨーロッパ・アルプスについて述べたい。
☆写真は スイス西部シオン(Sion)の奥にある秘境デルボランス(Derborence)