旅行気分を演出する画像・動画・音声検索エンジンの現状

 「ちゃらら〜ちゃららららちゃ〜ら〜 という旋律のどこまでもどんよりとしたパイプオルガンみたいな音の曲の題名は?」という質問メールが友人から飛び込んできた。こんな漠然とした質問をする方もする方だが、すぐに答えてしまう自分もどうかと思う。
こういう質問は質問者の教養度を考慮すれば簡単に答えが出てしまうものだ。バッハの「トッカータとフーガ ニ短調」と答えたところ「さすが 先生!」と決して敬意を込めているとは思えない軽い返事がすぐに返ってきた。
このとき、「検索エンジンのブロードバンド検索機能を活用しよう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040602で紹介したNAVER検索エンジンが、今年の1月で検索機能を停止してしまったことを思い出した。NAVERは、ブロードバンド時代に先駆けて画像・動画・音声検索エンジンを公開していたのだが....。そう言えば、フレッシュアイも「 サウンド/動画検索」システムを昨年の12月で休止してしまっていた。
そこで、生き残っているYahoo! Japan http://www.yahoo.co.jp/の画像、動画、音声検索を久しぶりに使ってみて「トッカータとフーガ ニ短調」を検索し、音楽ファイルが聴けるサイトを添付して回答に添えてやった。しかし、Yahoo!Japanは、いったん一般検索をしてからキーワード検索結果の右上に、「画像」「動画」「音声」のボタンが表示され、再検索をするという仕組みなのでNaver の同様の機能に比べてずいぶん手間がかかる。
それでも、このYahoo! の画像・動画・音声検索エンジンは、世界遺産や旅の目的地の動画、民族音楽を探し出すのには便利だ。
念のためにYahoo!USA http://www.yahoo.com/のVideo (Beta版)やImages 検索機能でWorld Heritageと検索してみたらYahoo!Japanのように二度手間を掛ける必要もなく検索結果数もYahoo!Japanより多かった。
バッハついでに思い出したが、高校生の頃「スイッチト・オン・バッハ」(1968年)という、バッハをシンセサイザーで現代に甦らせたアルバムが大ヒットしていた。CD版がどこかにあったはずだが見つからない。そこで、Google検索をしてみると“帰ってきた「スイッチト・オン・バッハ」”http://www.ne.jp/asahi/jurassic/page/talk/ligeti/carlos.htmというサイトに、East Side Digitalというレーベルで初期の4枚のアルバムが「SWITCHED-ON BOXED SET」として再版されたと書かれていた。演奏者のワルター・カーロスがこのアルバムをヒットさせた後で性転換してWendy Carlos http://www.wendycarlos.com/となったということもこのサイトで初めて知った。彼女のサイトのDiscographyのページからはアルバムのサンプル視聴も可能だ。
☆写真は筆者がウィーン“遊学”中に住んだ学生寮のあるAlser教会http://www.alservorstadt.de/kirchenfuehrer.htmのパイプオルガン。鐘の献納式典曲はシューベルトにより作曲され、ベートーヴェンの葬儀も執り行われたという由緒ある教会でもある。

Switched on Bach

Switched on Bach

Switched-On Boxed Set

Switched-On Boxed Set