ヨーロッパの最新日本語放送事情

4月2日より16日までウィーンに滞在していた。目的は「NEWS! お知らせ」http://www.geocities.jp/euro747/notice.htmlに掲載している大変楽しく、やりがいのあるお仕事だった。
 そこで、今週はウィーンで気づいたことをいくつかレポートさせていただきたい。
 まず、ヨーロッパでは日本人客集客に重点を置くホテルが数年前まで競って導入していた日本語テレビ衛星放送を休止しているところが増えているようだった。その代わりに、アラビア語の放送アルジャジーラを放送しているところは急増していた。
 旅行先のホテルで日本語放送を楽しみたいという人は放送を送り出している会社のホームページにある導入ホテルの一覧をチェックしてホテルを予約するとよい。JSTV http://www.jstv.co.uk/は、ヨーロッパから中東、北アフリカ中央アジアにまたがる広範な地域に日本語のテレビ番組を放送している。また、テレビジャパンhttp://www.tvjapan.net/は、北米(ハワイ、カナダを含む)地域を対象に放送を行っている。
STVサイト左フレームの下方にある「JSTVと契約しているホテルリスト」を開き「Austria」を見てみると、ウィーンではGrand Hotel Wien、Hotel Imperial、InterContinental Wienなど5つ星を中心とする7軒しかなかった。今までの経験では、リストアップしてある契約ホテルの中にも、なんらかの障害やメインテナンスの不備等で実際には日本語放送が視聴できないところも少なくなかった。
私の泊まったホテルもかつては日本語放送が視聴可能だったが、廃止となっていた。そこで、 NHKワールドワールド・ラジオ日本の周波数・番組表http://www.nhk.or.jp/nhkworld/japanese/radioguide_j.htmlで調べておいたデータを元に手のひらサイズの短波ラジオで日本語ラジオ放送を聴いていた。現地時間で10:00、19:00、22:00、24:00の4回の放送の内、22:00を除いては安定的に聴取できた。朝日新聞国際衛星版が3.5ユーロ(約500円)もするのだから無料で聴ける日本語ラジオ放送は長期の旅行者にとって貴重な情報源だ。
 季節によって変えられる他の日本語放送局も含めた放送スケジュールや周波数を調べるのには、アトランタ滞在の日本人ビジネスマンが運営するATLANTA DX ONLINE http://jack-ohmori.com/ も役立つ。海外日本語放送最新スケジュール一覧表や日本BCL連盟の情報やその機関誌の記事の一部がサイト上で読める。海外における短波受信のテクニックも紹介されており、初心者には心強いサイトだ。リンク集も充実している。
☆写真は日本語テレビ放送も導入しているウィーンの5つ星Hotel Bristol