オペラ・オペレッタのチケット

ウィーンの国立オペラ座http://www.staatsoper.at/、フォルクスオーパー(オペレッタhttp://www.volksoper.at/のチケットはオペラ座横の国立劇場前売り所で入手した。国立劇場前売り所は正確に言うとBundestheater-Holdingとhttp://www.bundestheater.at/Content.Node2/index.phpいう会社組織で運営されている民営の前売り所(Tagekassa) で、ブルク劇場のチケットも取り扱っている。
 ここで、フォルクスオーパーの4月8日の新作「サウンド・オブ・ミュージック」、4月9日の「ウィーン気質」、4月15日の「チャルダッシュの女王」のチケットをそれぞれ券面額の29ユーロで購入。席はどれも3階席(2.Rang)の中央で悪くなかった。
購入日当日4月3日のドニゼッティの「愛の妙薬」は、新世代3大テナーズの一人に数えられるメキシコ出身の若手ロランド・ヴィラゾンが出演することもあって、チケットはとっくに売り切れ。当日売りのみの立ち見席も徹夜の行列ができたという。
 偶然、出発前に「愛の妙薬」の名歌手たちのアリア「人知れぬ涙」の聞き比べを行ったこともあり、どうしてもこのチケットは入手したかった。
 そこで、前売り所前で声を掛けてきたおじさんから10ユーロの天井桟敷席を50ユーロで買う羽目になった。
ウィーン・フィルのプログラムは3.7ユーロ、国立オペラは3.5ユーロ、フォルクスオーパーは2.4ユーロだった。昔は、端数は切り上げて案内人のチップにする人がほとんどだった記憶があるが、今回は、ほとんどの人がしっかりとおつりをもらっていた。
フォルクスオーパーの「サウンド・オブ・ミュージック」のプログラムに、主人公のモデルのトラップ大佐が第一次大戦中潜水艦の艦長を務めており、フランスの装甲巡洋艦「レオン・ガンベッタ」を撃沈して戦後マリア・テレジア勲章をもらったといった経歴が詳しく紹介されていた。大佐の軍服はウィーンの「軍事史博物館」に展示されているそうだ。
なお、ウィーン国立オペラの初演(プレミエ)も現地時間19:00前後からインターネットで生中継される。6月4日にはPucciniのManon Lescautが新演出で初演される予定だ。
☆写真は国立オペラ座横の“国立劇場前売り所”