オーストリア最新両替事情レポート

海外でお金を使うときはおおむねクレジット・カードで店などに直接支払うのが両替換算レートは有利だ。
私の場合、海外で使うのは当欄「2004年2月 最新両替レポート」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040302でも取り上げた入会金・年会費が無料な「アルキカタMasterCard」http://www.arukikata.com/card/index.htmlだ。これは海外での利用金額(キャッシングなど一部を除く)の5.55%をキャッシュバックしてくれるというきわめて特殊なクレジット・カードで、使い方を間違えなければ(リボ払い扱いなどにならないようにすれば)結果的には断然有利な両替方法となっている。
 4月3日に利用した例でいうと、このカードの引き落とし換算レートが1ユーロ=140.857円だったが、ATMでの支払い時に5.55%が差し引かれるので結果的に133.1円で両替したのと同じことになるのだ。これ以上有利な両替法は今のところないのではないだろうか。
旅行中は、クレジット・カードが使えるところばかりを利用するとは限らないので、ある程度の現地通貨の現金も必要となる。
今回は、出発前の4月1日に他行より手数料が低く設定されている三井住友銀行http://www.smbc.co.jp/で日本円をユーロの現金に両替した。この際は1ユーロ=143.28円だった。
 また、4月3日にウィーン市内のATMでアメックスを使ってキャッシングしたがキャッシング手数料を含んだレートは1ユーロ=145.14円だった。JCBで教えてもらった「両替手数料をほとんど取られない銀行」で4月5日に日本円を換えたときのレートは1ユーロ=143.06円だった。ちなみに、4月4日に「通常の手数料を取る銀行」で1万円を両替したときは、66.32ユーロとなり、1ユーロ=150.78円という不利な両替だった。
両替日時にずれはあるものの、三井住友銀行と「手数料をほとんど取られない銀行」のレートは、ほとんど変わらない。旅先の貴重な時間を割いてわざわざ有利な銀行を見つけ出し、そこまでたどり着く手間を考えれば三井住友銀行である程度のキャッシュを入手しておいた方がよいと言えるだろう。
☆写真は ウィーン旧市街の王宮裏手にあるアール・ヌーヴォー建築の傑作ロースハウス。現在は、Raiffeisenbankという銀行となっている。