大作曲家の足跡をたどるヨーロッパの旅に役立つサイト

 すでに紹介したものも含め、大作曲家の足跡をたどるヨーロッパの旅に役立つホームページを紹介します。なお、日通旅行発行の山口執筆メールマガジン「海外個人旅行講座Vol.21」http://www.nittsu-ryoko.com/blog/class_disp.php?theme_id=18 もご参照ください。
 個々の作曲家に関する本はオンライン書籍販売サイトAmazon http://www.amazon.co.jp/などで「モーツァルト 旅」などと検索するとよい。
Google検索エンジンhttp://www.google.co.jp/のウェブ検索とイメージ検索も音楽家の足跡をたどる旅を作るのに大いに役立つ。「モーツァルト 旅」とウェブ検索すると7万ものサイトが見つかり、モーツァルトを追った旅のレポートやモーツァルト研究家の論文、旅行会社の「音楽史跡ツアー」などが無数にあった。
Mahler TravelとGoogle検索してみると、ウェブ検索では昔通りかかったことのあるマーラーが幼少期を過ごしたチェコのJihlava にあるHotel Gustav Mahler http://www.hotelgmahler.cz/やInternational Gustav Mahler Societyのサイトなど5万ものサイトが見つかった。
International Gustav Mahler SocietyのMemorial http://www.gustav-mahler.org/english/gedenkstaetten/gedenk-ph.htmのページにはマーラーの足跡をクリッカブル・マップで見せるサイトまである。
 マーラーのファンは日本にも多いので「マーラー 旅」とGoogle検索してみると何と2万以上のサイトがヒットした。
 音楽家の足跡をたどるウォーキング・ツアーも「Beatles Walking Tours」や「Beethoven Walking Tours」といったキーワードでLondon Beatles Walks http://www.beatlesinlondon.com/ などを見つけることができる。ミュージカルの作品名で「サウンド・オブ・ミュージック ツアー」と検索をしても現地の日本語ツアーhttp://www.panoramatours.at/pagesjapan/japanh.htmが見つかる。
現地旅行会社、あるいはツアーオペレーターと呼ばれる現地手配会社の「ツアーヒント」にも音楽三昧の旅など“テーマのある旅”作り役立つものが少なくない。
 「ユーロツアー」のサイトのトップページhttp://www.euro-tour.co.jp/ 上段にある「情報ファイル」には「音楽」や「グルメ・レストラン」「ハイキング」「スパ・温泉リゾート」「ワイン・ビール」「文学・映画」「美術・工芸」「庭園・園芸」「環境保全」「教育・生涯学習」など23項目に分けて450件以上の貴重なツアーのヒントがファイルされており、各ファイルからは関連サイトへのリンクも張られている。
「音楽」情報ファイルを開くと、「モーツァルト生誕250周年」や各種音楽祭などのイベント情報とともに、「ヨーロッパ・オペラ座・劇場・音楽祭・リンク集」や「ヨーロッパ・音楽・楽器博物館・リンク集」が並んでいる。
 「Operabase」http://www.operabase.com/は、オペラ・ファンであるソフトエンジニアが開いたオペラ情報の総合サイト。月日や都市、歌手、曲名、指揮者などさまざまな組み合わせで世界中の400のオペラ座のスケジュールが検索できる。 Houses and Festivals のコーナーでは地図からの検索も可能で、地方オペラを訪ねる旅を計画中の人にも最適。Festivals 2005 のページには夏を中心とする世界中の音楽祭に関する情報が集められている。これに準じた機能を持つサイトとしては、THE OPERA SCHEDULE SERVER http://www.fsz.bme.hu/opera/main.htmlスタンフォード大学の学者が世界中のオペラファンの投稿をもとに作っているサイトOpera Glass http://rick.stanford.edu/opera/main.htmlがある。後者には、世界のオペラハウやファンクラブのリンク集、粗筋、作曲家事典、関連書籍、トピックス、オペラ界のカレンダーなど海外でオペラを鑑賞するときに役立つ情報が満載されている。
 クラシックとダンス・バレエの月刊音楽情報誌「ぶらあぼ」のホームページhttp://www.mde.co.jp/も計画作りに役立つ。「ぶらあぼon site」のページの左フレームにある「海外公演情報」や「海外 今月のみもの・ききもの」のページには、各歌劇場やオーケストラの公演スケジュールと関連サイトへのリンクが並ぶ。
 「カーテンコール」http://www.curtaincall.co.jp/は、海外コンサート・チケット手配の専門会社カーテンコール社のサイトだ。とくに、ロンドンやウィーン、ニューヨークなどのミュージカル手配を得意とする。同社は、世界21カ国のチケット販売組織Globalticketshttp://www.globaltickets.com/gts/INDEX.HTMの日本メンバーでもあり、幅広い海外ネットワークを駆使してチケット手配を行っている。音楽界や演劇祭のホット・ニュースを集めたWhat's Newのコーナーも見逃せない。
 世界のオーケストラ、音楽会場、音楽祭、プロモーターのリンク集「ORCHESTRAL NEWS」 http://www.jwoollard.freeserve.co.uk/も貴重な情報源だ。COUNTRIESの項に主要オーケストラへのリンクと都市名が並び、都市を開くとさらに詳しいリンク集が開く。CONDUCTORS の項には小澤征爾氏など世界的指揮者の名前が並び名前を開くと各指揮者の公演予定が並ぶ。残念ながら情報更新に遅れが目立つが、オペラに関するリンク集は多数あるがコンサート・オーケストラに関するものは皆無に近かったので有り難い存在だ。
 クラシックはもちろん、ポップスやジャズ、ロックなどの公演スケジュールを知りたいのなら世界各地の音楽関連サイトをリンクさせたThe CONCERT WEB http://www.theconcertweb.com/ というサイトが便利だ。ポップス系の情報はロンドンを中心に世界にネットワークを広げるのTime Out http://www.timeout.com/、パリのPariscope http://pariscope.fr/といったタウン誌にも詳しい情報が掲載されている。幸いなことに両誌ともホームページを開いている。
短期留学パッケージを探すには、The International Student Travel Confederation (国際学生旅行連盟) http://www.istc.org/ のサイトにあるTravel Officesの項から各国の学生旅行会社を選び、そのオリジナル・サイトにある語学研修コースなどを調べていくとよいだろう。
ウィーンの音楽・語学留学については、日通旅行が20年近くにわたって取り扱っている。日通旅行のホームページの「語学研修旅行/海外研修旅行」のページを開くと「ウィーン大学ドイツ語研修」と「ウィーン国際夏期音楽ゼミナール」http://www15.nittsu.co.jp/travel/other/training.htmの電子パンフレットを閲覧することができる。「ドイツ語研修」の場合、航空券と学生寮の滞在、受講料などが含まれて31日間で368,000円からあるようだ。私がウィーンに居た頃は「ドイツ語研修」の中にも「オペラの基礎用語」、「ワルツ実習」などの講座もあり、音楽留学の準備中に語学を学んでおきたいという人たちも数多く受講していた。
 このコースの説明会に来る人の半数以上がシルバー層であることには驚かされた。とくに、ドイツ語コースは初歩的なドイツ語を勉強しながら学生ホテルなどに滞在し、じっくりと腰を落ち着けて夏のコンサートや音楽家の足跡巡りを楽しむという人が多い。中にはカップルで参加し、来年はフィレンツェでイタリア語、再来年はサラマンカスペイン語といったふうに、知的好奇心を満足させるシルバー・ライフを送っている方もいた。
「音楽ゼミナール」は、音楽学校の学生たちが受講生の中心だが、趣味でピアノや声楽を学んでいるアマチュアの方の参加も少なくなかった。
 来年はモーツァルト生誕250周年記念イヤーだそうだが、それに関する膨大な日本語のPDF資料(118ページ)がオーストリア政府観光局資料のサイトにリンクされていたhttp://www.mozart2006.net/downloads/jp/MSM_japan_150305.pdf
☆写真は、ウィーン サンクト・マルクス墓地のモーツァルトの墓碑

改訂新版 ヨーロッパ音楽旅行案内

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