30年ほど前に、五木寛之氏の小説で海賊放送局を開く若者たちを描いた「四月の海賊たち」という作品を読んだことがある。当時は、ヨーロッパでも海の上から放送したり、地下に潜って放送する海賊放送局が乱立しており、私もよく聴いていた。
イタリアでは零時の時報と共に国歌が流れ放送が終了すると一斉に海賊たちの放送が始まったもので、若者は皆ひいきの海賊放送局を持っており、行きつけの店などにその周波数のステッカーなどもよく貼られていた。
それらの海賊放送局には、今やライセンスを取得して合法化したものも少なくない。また、インターネット放送局として未だに独立独歩の放送を続けている見上げた局もある。
懐かしくなって、Europe radio linkというキーワードで検索するとRadio Waves THE GANGPLANK http://www.radiowaves.org.uk/ という興味深いサイトが見つかった。トップページには髑髏マークの海賊旗がはためいており、左フレームのRADIOLINKには、懐かしい海賊放送局がリンクされていた。SOUNDSの項では、その海賊放送局のジングル(コール・サイン音)も聴くことができる。
そういえば、個人でインターネットラジオ局を作る方法について解説している「インターネットラジオの作り方ヴギ」http://www.0405.net/radio/というサイトも見つけた。
今は、ブログの音声版とも言えるポッドキャスティング(iPod+broadcasting)というものの方が個人放送局開局の近道として注目を集めているようだ。インターネットラジオ局を開くには、個人向けのストリーミングサービスを提供しているプロヴァイダー等と契約し、専用のソフトをインストールする必要があったが、ポッドキャスティングなら、ポッドキャスティングに対応したブログサービスに加入し、録音した音声ファイルをサーバー上にアップロードすればそれだけでネットラジオ局が開設できてしまう。興味のある人は「livedoor ネットラジオ/ねとらじ ポッドキャスティングβ版」http://pod.ladio.livedoor.com/を見てみるとよいだろう。
Europe radio linkというキーワードの検索で、もうひとつ面白いサイトを見つけた。「DX World Info」http://www.dxworld.info/という日本のブログ・サイトで、BCL(Broadcasting Listener)、インターネットラジオの情報を発信しており、そのサイト内にヨーロッパのインターネット・ラジオ局のリンク集があったので検索されてきた。
海外のラジオ局などに興味のある人は、「インターネット・トラベルNEWS」の最上段にある検索ボックスに「ラジオ」とキーワードを入れて「日記」を押すと「NEWS」バックナンバーにある「海外のインターネット放送局を視聴して旅行情報の収集を」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20041105など9件ほどのラジオ関連記事を閲覧することができる。
☆写真は、20年近く愛用しているSONYの短波ラジオICF-7600D 現在は何代目か後の後継機種ICF-SW7600GR http://www.ecat.sony.co.jp/audio/radio/products/index.cfm?PD=274&KM=ICF-SW7600GRが発売されている。
Passport to World Band Radio: 2004
- 作者: Lawrence Magne
- 出版社/メーカー: Intl Broadcasting Serv
- 発売日: 2003/12/03
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 作者: 五木寛之
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1975/01
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 作者: 原崎恵三
- 出版社/メーカー: 近代文芸社
- 発売日: 1995/05/20
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る