海外での競馬観戦に役立つサイト

 7月3日にアメリカンオークス(米G1)の芝2000メートルレースで日本から参戦したシーザリオが圧勝した。このような日本馬の活躍も含め海外の競馬事情を知るのに役立つ格好のサイトが「競馬国際交流協会」のホームページhttp://www.jair.jrao.ne.jp/japan/index.htmlだ。サイトは「競馬のあらゆる分野にわたるグローバルな交流や情報交換が不可欠である」との認識から設立された財団法人が運営。海外の競馬日程や海外競馬ニュース、海外での日本人馬の活躍、海外競馬団体リンク集、世界の馬券などの記事がある。
 欧米では競馬は賭け事である以前にスポーツであり伝統ある社交の場でもある。競馬ファンはもちろん欧米の多面な顔を見たいという人は競馬観戦も旅程に組み込んでみてはいかがだろうか。
私個人としては、トスカーナシエナの古式競馬競技パリオの観戦もすすめたい。リオの人々がカーニヴァルに生きるように、シエナの人々はパリオという中世から続く競馬競技に生きると言っても言い過ぎではない。世界で一番美しいと言われるカンポ広場に土を運び入れて走路を造り、裸馬に乗って三周するという勇壮な競技だ。しかも、そのドラマはたった七十五秒で終わる。競技は、コントラーダと呼ばれるシエナの十七の地区の対抗で行われる。コントラーダはそれぞれカタツムリ、貝殻、亀、毛虫、塔、竜、ヤマアラシなどというちょっとユーモラスなシンボルマークを持っており、パリオが近づくと街角はこのシンボルマークで溢れる。パリオは七月の二日と八月の十六日の二度行われ、当日は早朝の旗手への祝福のミサから始まり、パレードなどさまざまな行事が続く。
 シエナパリオのページhttp://www.comune.siena.it/main.asp?id=929や民間のPalio di Siena http://www.ilpalio.org/index.htmlが参考になるだろう。
☆右上の写真はシエナパリオ スタート前の市内パレード

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