Googleの地図サービス日本版が運用開始

 アメリカの「Google Maps」とGoogleの検索パワーと結びついた「Local Search」サービスについては、当欄の「Googleの検索パワーと結びついた地図サービスGoogle Mapshttp://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050328で、取り上げたが、この日本版「Googleマップ」 http://maps.google.co.jp/と「Googleローカルhttp://local.google.co.jp/のベータ版が7月14日に公開された。
デフォルトが自分の住む渋谷になっていたので、ローカル検索で、キーワード「ワイン」場所「渋谷」、キーワード「100円ショップ」場所「渋谷」、キーワード「ドイツワイン」場所「渋谷」、キーワード「日本酒」場所「渋谷」などいくつか検索を行ってみた。「ドイツワイン」の場合、「ラインガウ 青山店」http://www.rheingau.co.jp/が出るかどうかをチェックしたかったのだが、確かに「ラインガウ」がトップに出たが、リンクはグルナビの同店紹介ページに張られており、オリジナル・ホームページは“その他大勢の”「5件のリンク」の中に埋もれていた。ほかにも、リンク間違いやオリジナル・ホームページがあるのにそのリンクが見つからない、あるはずのレストランが出てこないなどのケースが多かった。また、「渋谷」と絞り込んだはずなのに、該当物件が少ないせいか、新宿なども含んだ広域図に切り替わっていた。
 ベータ版なので致し方ないのだろうが、Googleのことだから急速に改善されるだろう。郷里の唐津や長崎のローカル検索も行ってみたが、タウンページデータベースの情報に依拠しているためだろうか、リンクがほとんど張られていなかった。
 Google マップの「ヘルプ」には「Google マップ にある自分の会社やお店の情報を更新するにはどうすればよいですか」という項目もあったので、Google マップやローカルの利便性に気づいた企業などが競って「情報更新」を求めれば、「クリッカブル・マップのタウン・ガイド・ポータル」としての圧倒的地位を案外早く確立するのではないだろうか。
思いついて、キーワード「政府観光局」場所「港区」でローカル検索してみたが、各国政府観光局が集中する東京都港区の地図とともに数百の観光局関連サイトが検索結果に並んだ。海外旅行の前に観光局巡りをしたいという人には便利だろう。
なお、我が家の住所を「Googleマップ」に入れると、見事に住んでいる建物を中心とする地図が開いた。「サテライト」のページに切り替えると航空写真に切り替わるが、写真は8年以上前のものだった。
当欄がホスティングしてもらっている「はてな」は早くも「Google マップ」を活用した「はてなマップhttp://map.hatena.ne.jp/ ベータ版をオープンした。ブロッガーたちの書き込みパワーが想像もつかないような世界を拓いてくれるのかもしれない。
☆右上の写真はスイス ベルン旧市街の空撮写真(ベルン市観光局提供)