三次元映像ソフトとGoogle Mapsを結びつけた Google Earth

Googleは地図ソフト開発会社の米Keyhole社を昨年買収し、同社の技術を利用した地図情報サービスを提供することを表明していた。そのことについては、当欄の「世界中の都市を三次元映像で空から訪問できるKeyhole」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050126でもふれている。
これを受けてこの6月末には、空撮写真をベースにしたKeyholeの三次元映像ソフトとGoogle Mapsを結びつけた 新たなサイトGoogle Earth http://earth.google.com/のベータ運用を開始した。Google Earth 利用の際は、トップページ右上の「Get Google Earth  Free Version」よりViewerソフトのインストールが必要だ。
 Google Earth には、2つの有料版もある。GPS 機器との連携、表計算ソフトなどで用いる CSV 形式の住所情報読み込み、地図上へのメモ記入といった機能を備える有料版「Google Earth Plus」は年間20ドルで使用できる。また、業務用途や商業利用向けの「Google Earth Pro」は年間400ドルで利用できる。
 解像度は15メートルだが、カリフォルニアのサン・ディエゴのように約8mの解像度の都市もある。
 ニューヨークなどアメリカの都市の場合は、レイヤー機能が利用可能で、三次元映像上にホテルやレストラン、カフェ、銀行・ATM、ビデオ・レンタル店、空港・交通機関、公園、ゴルフ場、鉄道、ショッピング・モール、地下鉄の駅、道路、鉄道、市境などのアイコンや線を選択表示することもできる。旅行で訪れる街のホテル周辺の土地勘を得たいときなどに便利だ。
東京や大阪、ローマ、ロンドンなどの都市も鮮明な三次元映像を見ることができるが、レイヤー機能は未だ働かないようだ。
しかし、東京からローマといったようにGoogle Earth上で移動すると、地球上空をパラセーリングで浮遊するように移動できるのでなかなか楽しい。
利用の前に、トップページ右下のProduct tour やSightseeing - top spotsでその機能の概要を把握しておくとよいだろう。
一方、アメリカのMicrosoftも一昨日MSN Virtual Earth ベータ版http://virtualearth.msn.com/を公開した。