外国のコインや紙幣の画像を掲載しているサイト

世界200カ国・地域の通貨を画像と共に紹介する「世界の紙幣紹介」http://banknotes.visithp.jp/は、そのIntroductionで「各国の紙幣もある意味ではその国の歴史であり文化であると私は思っています。紙幣に描かれている、肖像や風景、動物や建物はその国を顕著にあらわす文化そのものだと思います。恐らく肖像として最も多く登場する『エリザベス女王』は、19世紀から20世紀にかけて大英帝国が誇った勢力の強大さをあらわしています。また、アンゴラの紙幣に描かれている、銃を持った兵士が、この国の戦乱の歴史を表現しています。ギニアビサウの紙幣に描かれている奴隷貿易の様子がこの国の悲しい歴史を現しています。ホームページを見るとき、それぞれの紙幣が語っている、その国の歴史や文化を感じ取っていただければ幸いです」と語っているように、歴史や文化の覗き窓として通貨を捕らえているところがユニークだ。
 「旅行のとも、ZenTech」http://www2m.biglobe.ne.jp/~ZenTech/index.htmは、海外旅行の写真・日記を紹介する個人運営のWebサイトだが、「世界の貨幣」を紹介するページが充実しており、「ZenTech よりも有用なWebサイト集」には世界の貨幣に関するホームページがリンクされている。
 「世界の国旗」http://www.p-alpha.co.jp/flag/f_index.htmlは、映像の企画制作会社ピー・アルファが運営する世界197カ国(地域)の国旗の画像と首都、面積、人口、言語、国花、通貨、為替相場、時差、宗教、国番号/コード、独立年、国連加盟年等の基本データを公開しているサイトで、画像で見せる「世界の貨幣」のページもある。
ユーロ採用のEU諸国の紙幣は表裏ともデザインは共通で、公平を期すために特定の国を連想させるものを避け、いずれも架空の構造物となっている。表は開かれたEUを象徴する門や窓で、裏はEUが各国の架け橋となることを願って橋をモチーフとしている。
 コインの方は表は共通だが裏は各国の個性が生かされている。たとえばフランスは今までにも使われたマリアンヌ像や“種撒く人”が使われるが、ドイツは鷲、オーストリアモーツァルトといった具合だ。「The Euro: Our Currency」http://europa.eu.int/euro/entry.htmlには、ユーロに関する様々な情報が掲載されている。
現行通貨はもちろん、すでに廃止となった通貨の画像を探すのにはGoogleのイメージ検索http://images.google.co.jp/が活用できる。「オーストリア・シリング」などを試してみると面白いだろう。
☆写真は 作曲家グスタフ・マーラーをモチーフとしたオーストリアの記念銀貨(500シリング)

紙幣の博物誌 (ちくま新書)

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世界コイン図鑑 カラー版

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