「事典ドットコム」の旅行記事スクラップが面白い

 「Europedia の インターネット・トラベルNEWS」のように、“インターネットを活用する旅行術”を紹介するサイトがインターネット・メディアの側から作られていないだろうかと調べてみた。すると、非常に興味深いサイトを再発見した。すでにブックマークに加えていたものだが、「デジタル・クリテイターズ連絡協議会が公開している、事典関連情報の集積場」である「事典ドットコム」http://www.jiten.com/を久しぶりに開いてみたところ目覚ましい進化を遂げていた。
そして、その「検索」機能http://www.jiten.com/index.php?archivelist=1で「旅行」などと検索すると、私が見落としていた世界の旅行関連インターネット記事が多数網羅されていた。
 「事典ドットコム」には、「世界メディア・ニュース」http://www.jiten.com/index.php?catid=4というブログ・ページもあり、ここは動画などマルチメディア技術を駆使したホットなニュースのスクラップ・サイトとなっている。
「検索」機能で「旅行」をサーチしたところアイスランドの旅行者向け低価格航空チケット・サーチ・エンジン「dohop」http://www.dohop.com/を紹介する記事や「1930年代の黄金時代に使われた旅行ポスター」を紹介する「Virtual Gallery」のページhttp://www.lapl.org/virgal/travel/travel-1.htmlなどを紹介している。
 ショッキングだったのは、「飛行機旅行の発達と気候変化」という Environment News Service の「European Aviation Could Join Climate Emissions Trading Scheme」記事http://www.jiten.com/index.php?itemid=2671 だ。
リンクされているEnvironment Newsの原文http://www.ens-newswire.com/ens/sep2005/2005-09-27-01.asp を見てみると「飛行機は地球温暖化を引き起こしている温室効果ガス排出を増加させている。たとえば、二人でアムステルダムからタイのプーケットまで飛行機で1往復すると、平均的新車1年分以上の温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)を排出していると欧州委員会は報告している」とある。私の訳が正しければ、この区間を500人乗りジャンボで往復すると「新車250台が1年間に出す以上の温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)を排出している」になるわけだ。アムステルダムからプーケットまでジャンボ・ジェットで1往復すると、ドラム缶約2万本分の航空燃料を消費するはずだから「新車250台分」も決して大げさではないだろう。
 「事典ドットコム」は、「アメリカに行くときは、堀江さんのようにヨットで行きましょう!」、「『Kyoto Protocol』を発表した京都国際会議には、922団体から9850人が参加していたことから、地球破壊をしていた!」、「飛行機で世界を飛び回る国際人は『地球破壊人』ということにもなる」、「最高に地球を愛する人は、『引きこもり』」などという鋭いコメントも付け加えている。