モーツァルトの誕生日にインターネット生中継を聴く

 モーツァルトが250年前の1756年1月27日にザルツブルクで生まれ、今年のオーストリアはその生誕250周年を記念するイベントが目白押しということは当欄の「モーツァルト生誕250周年に関連するサイト」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060117で取り上げたが、今日は、誕生日にちなんだテレビやインターネット放送の特別番組を紹介しよう。
わが家では視ることができないが、1月27日(金)19:00〜20:00にTBS系BSデジタル衛星放送BS-i で「モーツァルト生誕250周年特別番組 モーツァルト名曲紀行 天才音楽家35年の軌跡」が放送される。モーツァルトの35年の人生をザルツブルク、ウィーン、プラハの三都を中心に描く番組だそうだ。おそらく、“お下がり”でTBSテレビでも放送されるに違いない。
モーツァルト・イヤーにちなんだ番組では、NHK BS2で「モーツァルト・イヤー歌劇特集」として1月24日から1月28日まで深夜の00:30からモーツァルトのオペラを連続放映している。 1月25日のアーノンクール指揮、チューリヒ歌劇場の歌劇「フィガロの結婚」の名演には久々に感激した。
 誕生の地ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院では、1月27の11:00(現地時間 日本時間は+8時間)から「モーツァルト・イヤー開幕祝祭演奏会」が開かれ、オーストリア放送協会(ORF)のラジオ放送サイトhttp://radio.orf.at/からÖ1局を選んで、liveでWindowsMediaPlayerによるインターネット生中継を聴くことができる!聴き方については当欄の「ウィーン・フィル を日本で聴く。それとも..... 」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050127を参照いただきたい。
モーツァルト・イヤー開幕祝祭演奏会」のプログラムは、アーノンクール指揮、ウィーン・フィルでKV478「ピアノ四重奏曲第1番ト短調」とKV550「交響曲第40番」が予定されている。
音楽番組ではないが、Ö1局では、27日の現地時間17:10からモーツァルトの日常の食生活を紹介する番組“MOZART 06. Moment - Leben heute”も放送される。
1月27の現地時間19:00からは、モーツァルトの歌劇「イドメネオ」の初演もÖ1局でインターネット生中継される。本来は、小澤征爾氏の指揮の予定だったが健康上の理由ということでペーター・シュナイダー氏が指揮することになったようだ。オーケストラはウィーン国立歌劇場オーケストラで、会場はモーツァルトゆかりのアン・デア・ウィーン劇場だ。
1月29日の11:03からは、Ö1局でザルツブルク祝祭大劇場で1月27日に行われた「モーツァルト生誕250年記念祝祭演奏会」が録音中継される。指揮はリッカルド・ムーティ、演奏はウィーン・フィル、独唱はハンプソン、フレミング、ピアノは内田光子、ヴァイオリンはクレーメルという豪華な顔ぶれで、プログラムはKV503「ピアノ協奏曲第25番ハ長調」、KV505レチタティーヴォ 「どうしてあなたが忘れられましょう」とアリア「心配しないで、愛する人よ」、アリア「彼に目を向けたまえ」、KV364「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調」、KV385交響曲第35番ニ長調「ハフナー」、KV165モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」、歌劇「フィガロの結婚」よりアルマヴィーヴァ伯爵のレチタティーヴォとアリア「溜め息をついている間に」、歌劇「ドン・ジョヴァンニ」よりツェルリーナとドン・ジョヴァンニの二重唱「手をとりあって」、歌劇「魔笛」より「終幕の合唱」などだ。
モーツァルトに関しては当欄の「郵便馬車の伝統を引き継ぐポスト・バスでヨーロッパを旅しよう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050602、「大作曲家の足跡をたどるヨーロッパの旅に役立つサイト」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050601も参照していただきたい。
☆右上の写真は 1991年に発行されたモーツァルト没後200周年の記念切手