海外医療を考えてゆくことを目的とした「日本渡航医学会」

当欄の1月25日記事「海外旅行関連のメールマガジンを紹介」でも取り上げた「日刊トラベルビジョン01月30日号 http://www.travelvision.jp/modules/evennews/Pastpreview.php?id=69&day=20060130に「日本渡航医学会、一般市民向けの新型インフルエンザ対策セミナーを開催」という記事を見つけた。
 「日本旅行医学会」のホームページhttp://www.jstm.gr.jp/については当欄の「海外旅行に行く前に読んでおきたい『日本旅行医学会』のホームページ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040907で紹介したように、頻繁に拝見しているが、「日本渡航医学会」http://www.travelmed.gr.jp/の存在は、初めて知った。そのホームページの「本会について」を見ると「海外医療担当者は渡航者の健康問題についてのニーズをとらえ、適当な対策と支持をしてゆく必要があると考える。当会は海外渡航者に実際に携わったことのある者同士が集まり、問題点を出し合い、その解決策を語り合う、など海外医療を考えてゆくことを目的として設置するものである」といった趣旨説明があった。
 左フレームにある「新型インフルエンザFAQ」やTOPICSにある「渡航者の皆様へ(一般の旅行者向けの飛行機旅行における注意点)について」や「旅行者血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)について」などの記事は一般の旅行者にも分かりやすくまとめられている。
 「外務省 海外安全ホームページ感染症新型インフルエンザ等関連情報」http://www.anzen.mofa.go.jp/sars/sars.htmlへのリンクも張られている。
 また、「海外旅行が大衆化、日常化した現在、旅行者ヘの配慮のみならず、旅行により現地の人々や文化を傷つけることがないように配慮することで、観光業が現地の人にとってもプラスになることを目指しています。そのために旅行者が心得るべきことをまとめて、世界中に広く配付するための準備を続けてきました。まとめる中心となったのは、オーストラリアの看護師で教職にあるIrmgard Bauer氏で、彼女は、古代インカ帝国の跡を訪ねるトレッキングに従事するポーターの健康が損なわれている実態などを明らかにしています」という紹介文を付けて「責任ある旅行者(国際旅行医学会 "The Responsible Traveler" 日本語版)」という本も紹介している。