環境問題の解決のために地道な活動を続ける Earthwatch Institute

 自然災害に関しては、米国赤十字とCNN等が共同運営していた、世界地図上に嵐や火山噴火、地震、干ばつ、飢饉、洪水、雪崩、森林火災などの発生位置を示すEarthWatchという優れたサイトがあったが、いつの間にか母体となるサイト共々消滅していた。
Googleで追跡している過程で、Earthwatch Institute http://www.earthwatch.org/という興味深いサイトが見つかった。
トップバーにあるJapanをクリックすると日本のアースウォッチhttp://www.earthwatch.jp/が開く。「アースウォッチとは」のページには、Earthwatch Instituteは、「1971年、アメリカ・ボストン生まれ。世界各地で行われている、時間・資金・人手を要する地道な野外調査を、『資金と人手』の両面で支援しており、野外調査へのボランティア派遣活動においては、世界で最も古く、最も信頼されている国際NGOです。誕生以来、世界中で熱狂的なアースウォッチ・ファン(リピーター)が生まれています。その最大の理由が、特別な技術を持たない一般市民がボランタリーで(自発的に)野外調査に参加し、現場で世界一流の科学者の手ほどきを受けながら作業を行い、『地球のいま』を体感できるという点です。いわば、最前線の科学(野外調査)の現場と一般市民をつなぐ、世界最大の組織なのです。そのため、独自の厳しい基準に基づき審査・認定した年間100を越える野外調査プロジェクトを支援し、200人の国際的研究者と連携しつつ4000人以上のボランティアを動員、一連のプロセスをきめ細かに管理、運営しています」、「球環境に対する責任を負担するという意識を抱いてもらうために、世界のいろいろな国、異なる文化や組織の人々をアースウォッチの活動に引き入れます。重要な環境問題の解決に情報を提供する、実証的な野外調査を支援します。人々の日常の心構えや行動を変えるための教育と動機づけを行います。そしてアースウォッチの多様な研究と教育プログラムが取り組む重要な環境問題の詳細を明らかにします。」とある。
 「アースウォッチ・ジャパンは、この目的と活動をアジアに広めるために、1993年、アメリカ、イギリス、オーストラリアに次ぐ4番目の拠点として発足、2003年2月には特定非営利活動法人の承認を得ました」とのことだ。
アースウォッチ・ジャパンの内容を知るには、サイトマップhttp://www.earthwatch.jp/other/sitemap/index.htmlを開くとよいだろう。国内プロジェクトリストや海外プロジェクトリスト、アースウォッチ・ジャパンが支援した研究活動の成果報告、プロジェクト参加者の体験記などがある。とくに、「世界のボランティアによるコラムの翻訳」ページhttp://www.earthwatch.jp/project/column/index.htmlが面白い。
母体であるEarthwatch Instituteのトップページhttp://www.earthwatch.org/site/pp.asp?c=8nJELMNkGiF&b=1322375からはアメリカのほか、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、アフリカなどのページに飛ぶこともできる。
 なお、以前紹介した、NASAが運営する火山噴火、洪水、森林火災、大気汚染、ハリケーンなど大規模自然災害を衛星から撮影した写真を中心にレポートするサイトNASA Earth Observatory - Natural Hazards http://earthobservatory.nasa.gov/NaturalHazards/は今も健在だった。
参考過去記事:
地震津波などの天災に関する情報を集めるには」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20041227

アースウォッチ──野外調査の研究者とボランティア

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