Google MapsとAmazon、YouTube、はてなを活用した歴史データベース

 クネヒト社http://knecht.jp/は2006年9月11日、Google Maps APIAmazonアソシエイト・プログラム、YouTubeはてなキーワードAPIを活用した「Knechtクロニクル」http://chronicle.knecht.jp/ のサービスを開始した。
「Knechtクロニクル」は、当欄の「Google Maps 活用の旅行関連サイトをチェック」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060728で紹介した「Webアプリケーションのハイブリッド化(複合化)あるいは複数のソースからコンテンツを組み合わせていくWebサイトやWebアプリのことを指す」Mashupサービスのひとつと言えるだろう。
 上部に表示されているスライダーバーの両端をドラッグして動かし、年代の幅を選択すると、左のメイン・メニューの窓に「年号」(暦年)と「国」を選択する画面が現れる。歴史上の出来事が Google Maps 上にバルーンとして現れる。バルーンをクリックすればTopicsにその出来事の簡単な説明が現れ、Videoで関連するビデオ(YouTube)、Bookで書籍(Amazon)、Wordではてなキーワードを閲覧できる。  
私のパソコン環境では、必ずしもスムーズに動かないが、今後の改善に期待したい。
 同社のプレスリリース http://knecht.jp/html/press/press20060911.htmlには、「当サービスにおいて、過去の歴史的出来事を、百科事典に記載された厳密なものではなく、一般市民が定義づけた映像や語彙と関連づける方針をとっているのは、わたしたちが生きるこの時代も、やがて過去として語られることになりますが、現代のわたしたちがその歴史的出来事について、どのような移ろいやすい感想や思想を持っているのか、を整理して提示することは、完全無欠の歴史書を作成するよりも意義深いものであると、クネヒトは考えるからです」とある。
クネヒト社は、このほかにも、ハザードマップ(治安情報の視覚化) セルフマッピング(行動計画)、Geocoding API(住所=>緯度経度)、クネゾン(Amazonと図書館の連携)などのサービスを提供している。

 歴史に関心のある方は、当欄の「ヨーロッパ王朝史を予習して、時間軸を遡る旅をしよう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050608も参照していただきたい。
☆右上の写真は デンマークのフレデリクスボー城http://www.frederiksborgmuseet.dk/にて

地図で訪ねる歴史の舞台 世界

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