40歳代やシニア向けの雑誌 続々創刊

シニア向けの雑誌が続々と創刊されており、それに伴い雑誌独自のウェブサイトの開設も続いている。
 JTBパブリッシングは、「ノジュール」http://www.nodule.jp/を10月末に創刊した。誌名は堺屋太一氏が命名した「団塊の世代」の団塊の語源である鉱物学用語、ノジュール(nodule)からとったもの。「50代からの『自分ライフ』を格好よく!」をキャッチフレーズとするそうだ。
 2006年11月創刊号には、「北海道から沖縄本島へ 定年後の夫の決断」、「移住者の体験談による現地レポート 南房総、山と海の暮らし」、「肘折温泉、“お手軽逗留(ロングステイ)”のすすめ」などの記事が並び、ウェブ上で「立ち読み」もできる。

 フォーバイフォーマガジン社は、別冊Makai(マカイ)http://www.4x4magazine.co.jp/sp/mag_sp_makai_01.htmlを先月創刊した。“オーシャンライフスタイル誌”という新ジャンルを拓く目論見で“仕事にも遊びにもアクティブなエグゼクティブの間で、今最も熱い遊びがサーフィン。そんなスタイリッシュな彼らが思わず憧れてしまうライフスタイルや、ファッショからインテリア、クルマまで提案します”という。創刊号の目次には「これぞヨーロピアン・サーフスタイル!」、「足裏の記憶 〜モルジブ」、「WAVE 記憶に残る波 〜パイプライン」、「ワインとカフェとビッグウェーブ」といった記事が並んでいる。
 中央公論新社は、「陸」「空」「海」から1音ずつもらって名付けた“成熟途上のオトナたちがオフにゆったり読める雑誌”「リクウ」http://cm.chuko.co.jp/~ckoron/ri-ku-u/ を「中央公論」の増刊として創刊した。創刊号は特集テーマを「森」としており、「マオリの神話より/カヌーが森へ還るとき」、「C・W・ニコルの英国森林紀行」、「いのちを癒す音」などの記事が並ぶ。
ワールドフォトプレス社は、“大人の知的探求心を刺激する自分発見マガジン”「トム・ソーヤー・ワールド」http://www.monomaga.net/wpp/shop/ProductDetail.aspx?sku=710611を創刊した。創刊第2号には、「コルビュジエに身をまかす」、「冬の出張、賢い服装計画」、「勝手にブランドコンサルティング」などの記事があった。「モノ・マガジン」のシニア版か?

ファッション誌では、集英社が9月に「シュプールリュクス」http://www.s-woman.net/spurluxe/contents/index.html(年四回発行)を創刊した。世帯年収2000万〜1億円の新富裕層を狙っているそうだ。同社は、来年の3月と9月にも、世帯年収1000万〜2000万円クラスの女性に向けた月刊誌を二誌創刊するそうだ。
 世界文化社も来年3月に、働く40代をターゲットとする“優雅な時を楽しむ女性のためのライフスタイル総合誌”「グレース」http://www.gracemagazine.jp/ を創刊するという。
 男性誌「レオン」の元編集長、岸田一郎氏が独立して、ケイアイ・アンド・カンパニー社から07年3月に年収2000万円以上の男性向け月刊誌「ジーノ」を創刊の予定だそうだ。創刊に先駆けて11月にウェブマガジン「@ZINO(アットジーノ)」をオープンするとのこと。

シニア向けの雑誌は「みやぎシルバーネット」の「リンク」http://homepage2.nifty.com/silvernet/link.html にある「熟年向け雑誌」のホームページで一覧することができる。

 雑誌との連動ではないがオールアバウトは“団塊世代の夫婦に向けて生活情報を提供する”サイト「All About 50LIFE」http://allabout.co.jp/50life/ をオープンした。「シニアライフ」、「定年後の楽しみ方」、「田舎暮らし」、「介護」などのサブ・サイトを従えている。
 “朝日新聞ビートルズ世代に贈る、こだわりエンタテインメントサイト”「どらく」http://doraku.asahi.com/というサイトも誕生した。“知的好奇心が旺盛で、活動的なビートルズ世代をトコトン応援、仲間をつないでいく「こだわり」創造サイト”だそうだ。
当欄関連過去記事:
団塊世代向けのインターネットサービスが続々登場」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051228

SPURLUXE (シュプールリュクス) 2006年 創刊秋号 [雑誌]

SPURLUXE (シュプールリュクス) 2006年 創刊秋号 [雑誌]