デジタル・ガイドブックwCities.com がリニューアル

 American AirlinesやOrbitz、Yahoo! Travel、My Travel Guide、AMADEUS、RailEurope などの旅行関連サイトにデジタル・ガイドブック・コンテンツを提供しているwCities.com http://www.wcities.com/(英語)は、その利用サイトの多さとマルチ言語展開、モバイル対応などの先駆性から一人勝ちの様相を呈してきており、網羅性、更新頻度が極めて高い。
そのwCitiesが最近全面リニューアルを行った。取り扱い都市の数は世界300都市(以上)、アメリカ1,600都市とあまり変わっていないが、Web2.0の時代にマッチするように、オリジナルだった地図をGoogle mapsに変え、読者の原稿や写真の投稿ができる仕組みを導入した。また、登録(無料)しておくと Travel Bagというマイ・ページ機能が使えるようになり、各アイテムに付いている“add to Travel Bag”をクリックすることにより、マイ・ページにブックマークしておくことができるようになった。
さらに、各都市画面にはニュースやイベント、編集者お勧めコーナー、天気予報、Reserve Travel 社http://www.reservetravel.com/と提携したホテル空室検索・予約機能などが加わった。
反面、地図の機能は大幅に縮小してしまった。今までは、ショップの近くの宿やレストランを表示すると行った便利な機能があったがGoogle mapsでは、単独の物件しか表示されない。この1点だけでも、日本語の優れたデジタル・ガイドブックtravela.net http://61.193.202.50/travela/index.jspの方に魅力を感じる。
Travelaに関しては当欄の「日本の高機能デジタル・マップ・ガイド Travela 」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040628を参照いただきたい。

wCities.com のトップページはデフォルトでSan Franciscoが開くようになっている。上部にあるChange Cityのボタンを押し、Click here to view all Citiesを開くとChoose Your City http://www.wcities.com/en/continent/0/continent.html画面となり、大陸別の都市リストが国旗のアイコンとともに現れる。このデジタル・ガイドブックを頻繁に利用するなら、このページをブックマークしておくとよいだろう。
wCities.com が、最新技術を導入し、頻繁な情報更新を行えるわけはCareersのページを開いてみて分かった。インドのムンバイ(旧ボンベイ)に拠点を置き、豊かな人的資源を活用しているからだ。

wCities.com については下記の記事も参照していただきたい。
□「英語のウェブ・ガイドブックで昔の旅を“復元”その2」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051216
□「日本の旅行サイトが新たな海外情報コンテンツを導入」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060113 

■今日のブックマーク■
□日通旅行が提供するオーストリア旅行情報「オーストリアデスク」http://www15.nittsu.co.jp/travel/austria-desk/
ウィーンフィルの公演日程、語学・音楽研修旅行、オーストリアの各州毎の情報などが掲載されている。
☆右上の写真は画家フンデルトヴァッサーがデザインしたウィーンのゴミ焼却・地域暖房施設http://www.kunsthauswien.com/deutsch/fernwarme.htm
  wCities.comの同施設に関するページhttp://www.wcities.com/en/record/153,89131/94/record.html