こういうホームページがほしい

初夢に見るほどではないが、あれば便利だが未だ見つけ出せないでいる旅行関連ホームページについて書いておこう。
 実のところ、ほしいと思った機能やコンテンツを持つサイトはここ5年ほどでほとんど見つけ出すことができている。その成果?は、当欄の「海外旅行に役立つホームページ ベスト50〈海外編〉」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051020、「海外旅行に役立つホームページ ベスト50〈日本編〉」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051019などで見ていただきたい。

さて捜し物のひとつは、外国の市役所の公式サイトなどで公開が始まっている番地入りデジタル地図の世界的規模のリンク集だ。
 たとえば、ウィーン市のWien Grafik Adresssuche http://www.wien.gv.at/wiengrafik/suche.htmというサイトでは、Adresseの欄に通りの名を入れ、Hausnummerの欄に番地を入れ、STARTボタンを押すとブロードバンド回線なら数秒で地図が現れる。
 Routensuchsysteme という項には、サイクリスト、ドライバー向けのナヴィゲーション機能がある。ウィーンのA地点からB地点まで行くときの詳細な道路案内とそのルートの地図上での描画機能もある。
 デジタル地図については、「異国の街の番地入り精密地図の入手法」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051117を参照いただきたい。

もうひとつは、政府観光局と地方観光局の完璧なリンク集だ。意外なことに、政府観光局のサイトはURLの変更や日本語ページのリンク先変更などが多いせいか、網羅性と更新頻度の高さを兼ね備えた完璧なリンク集というものが存在しない。
 その中で健闘しているのが「世界観光Web」http://www.sekaikankou.com/world/top.htm ではないだろうか。「世界観光Web」のトップページ中央には国名一覧があり、国を選択すると政府観光局をはじめ、ローカル観光局や海外在住者の個人サイトに至るまでリンクを張っており網羅性に非常に優れ、更新頻度も比較的高い。左フレームには「大使館・観光局」というページへのリンクもある。観光局サイトの探し方と活用の仕方については「観光局サイトをフルに活用しよう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051130を参考にしていただきたい。

ほしいサイトをもう一つ挙げると、雑誌の海外旅行特集が一覧できるサイトだ。昔、JAL系の「eトラベル」http://www.etravel.co.jp/にそのような奇特なページが設けられていたが、更新が大変だったためだろう、あっというまに消えてしまった。もちろん、当欄の「雑誌の特集記事などを検索できるポータル」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20061031、「日本の雑誌サイトの旅行記事にも注目」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060904で書いたように、いちいち検索をかければ見つけられるのだが、なにぶん手間がかかりすぎる。

おまけに、もうひとつ挙げさせてもらうと、欧米ではTravel PlannerもしくはTour Plannerと呼ばれる機能を持ったサイトだ。このTravel Plannerは3種類に大別できる。一つは、デスティネーション情報やイベント・カレンダー、ホテル・レストラン情報などが簡単に検索でき、その結果を、自分のパソコンなり、Travel Planner側のサーバーにある専用スペース(マイ・スペース)にカット&ペーストで情報を蓄積していき、最終的にスケジュール表に貼り込んでいくというものだ。
 これを、「情報プランナー型」とすると、今ひとつは「スケジューラー型」だ。こちらは、スケジューリング・ソフトを中心とする旅行計画ツールで、航空会社のCRS等を活用したオンライン時刻表連動タイプと、連動はしていないが異種交通機関の移動スケジュールを統合されたアイテナリーとして打ち出してくるタイプとがある。
 第3のタイプは、Travel Plannerと呼ばれるよりもRoute Plannerと呼ばれることの多い、自動車旅行を中心とした「移動ルート・プランニング型」である。自動車の場合、周遊型も含めた全ルートマップをウェブ上に描き、道路の区間ごとのキロ数、所要時間、高速道路料金、道路変更時の注意点などをナヴィゲートしてくれる。ルート・マップ描出機能を持った鉄道電子時刻表も「移動ルート計画型」プランナーに含むことができるだろう。
 Travel Plannerについては、「日本の旅行サイトに欠落しているスケジューリング機能」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20061109も参考にしていただきたい。
■今日のブックマーク&記事■
□ヴィノテーク・オーストリアの新春福袋セールhttp://edelwein.co.jp/cgi-bin/newsform.cgi
 岩手県大迫町の山奥にある第3セクターが運営するワイン博物館兼ショップ「ヴィノテーク・オーストリアhttp://www.edelwein.co.jp/05vino/index.html が1月4日より1月31日まで「オーストリアワイン新春福袋セール」を開催している。福袋は、赤辛口ワイン・白辛口ワイン・甘口ワイン・混合の4タイプを各1万円・5千円で用意。個数限定とのことだ。

オーストリアワインガイドブック

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