旅行関連のラジオ番組やCDを旅先に携行するための便利な機材

 テレビやラジオの語学番組は、「駅にて」「空港にて」「ホテルのチェックイン」「旅行エージェントにて」「レストランでの注文の仕方」など個人旅行者が異国で直面するシチュエーションに合わせた講座をよく放送している。私は、少しでも訪れる可能性のある国のこのような実用会話番組はせっせとビデオに録り溜めることにしている。画質は問わないので3倍速で充分だ。
 地上放送の録画機能のあるパソコンなら録り溜めておいて、デジタル・オーディオ・プレイヤーやモバイルパソコンで旅先に持って行くようにしてもよいだろう。

 FMラジオでも、フィレンツェやウィーンなど都市をテーマにした音楽と紀行のシリーズ番組がよく放送されている。

 「NHK外国語会話」http://www.nhk.or.jp/gogaku/top.htmlは、外国語会話の放送予定や講座内容をチェックするのに便利だ。

 最近は、公共図書館にも「旅行会話」や“ご当地ソング”を集めたCDやカセット、ビデオを所蔵しているところも増えているので、これらも大いに活用したいものだ。

旅先に持って行くのには、「旅行会話」のCDやラジオ番組をウォークマンipodに入れて持って行くのが一番手軽だが、ビデオと違ってラジオ番組を簡単に留守録音してくれる機材はなかなか見つからなかった。しかし、オリンパスイメージング社の新製品VJ-10 http://olympus-imaging.jp/radioserver/vj10/が問題を解決してくれそうだ。

 “お気に入りのラジオ番組を録りためて聴く、最長2,500時間デジタル録音可能な、ラジオサーバー”VJ-10 http://olympus-imaging.jp/radioserver/vj10/は、内蔵の37GBのHDDに最長2,500時間、標準音質モードでも1,250時間の録音が可能。また、タイマー予約で録音した音声データをICレコーダーに直接転送できるので、旅行・語学番組などを旅先で聴くこともできる。さらに、録音したデータはパソコンに転送したりパソコンからも取り込むことが可能。ニーズが意外に大きかったようで、現在品切れ状態。4月中旬に再入荷が見込めるようだ。実売価格は4万円前後。

 HDDにあらかじめ NHK語学CD「NHKラジオ英会話入門」(平成18年度後期・6ケ月分)」の音声コンテンツを収録したVJ-10-JAというモデルもある。

VJ-10も語学番組のエアチェックに便利だが、さらに高機能な機器がSonyから昨秋出されていた。“CDやMDからHDDへの世界最速録音を実現。音楽を「貯める」「聴く」ウォークマンへ「持ち出す」HDDコンポ”ネットジュークだ。
 3機種のうちの最上位機『NAS-M90HD』http://www.sony.jp/products/systemstereo/M90HD.htmlは、250GB HDD搭載で、CDと同音質のリニアPCMでCD約380枚分を録音することが可能。フルデジタルアンプ“S-Master”とソフトドームツィーターを採用したスピーカーと合わせてより原音に近い高音質で音楽を楽しむことができるとのことだ。実売価格は7万円前後。
私は、大型のCDラジカセをベッド・サイド・ステレオとして使っているが、この機種ならCDをかけ替える手間もなく、睡眠時、起床時のタイマー再生にお気に入りのCD音楽が使えるようだ。今は、野鳥の声のCDで目覚めるようにタイマー設定しておくことが多いのだが、これなら気分によって、雨音や波の音、虫の声、バロック音楽と使い分けることも簡単そうだ。

 主な機能を紹介すると、
○最大10件登録できるタイマー録音機能があり、毎日・曜日指定・日付指定などで設定できるので、お気に入りの深夜ラジオ番組、語学学習ラジオ番組などの録り逃しがない。
ウォークマンなどへ簡単操作で高速転送して「持ち出す」ことができる。
○HDDに貯めたCD音源のタイトル自動登録に加え、アナログ音源の波形データを解析し、音楽タイトルを自動で取得。(約35万アルバムの楽曲情報をあらかじめネットジュークに内蔵、HDDへの楽曲録音の際にアルバム名、アーティスト名、タイトルを自動で入力)
○音楽サービス「エニーミュージック」に対応。パソコンなしで音楽ダウンロード音楽サービス「エニーミュージック」に対応。
○「FMオンエア情報」でFM番組から流れている楽曲のタイトルやアーティスト名などを表示。その楽曲情報をもとにダウンロード購入やCD購入も可能。
○ラジオの音楽部分とトーク部分を録り分けて、楽しめる「12音解析技術」により、FM・AMのラジオ放送を「音楽部分」と「トーク部分」に自動判別しながら録音。録音したラジオの音楽部分やトーク部分の頭出しが簡単にできる。
○パソコンに貯めてあるMP3やATRACファイルをUSBストレージやLAN経由で簡単に“ネットジューク”のHDDに取り込める。

個人的には、これに当欄の「CD並高音質のデジタルラジオを聴くには」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070305で取り上げた、デジタルラジオの受信機能が加われば申し分ない。デジタルラジオが受信可能な携帯電話が続々と出ている現状から考えれば、おそらくデジタルラジオを備えた商品が出るのも時間の問題だろう。

 なお、ピクセラ社は、3月9日にワンセグデジタルラジオ対応チューナーを搭載したパソコン用USB接続型デジタル放送受信機「PIX-ST050-PU0」http://www.pixela.co.jp/products/digital_broad/pix_st050_pu0/index.htmlを発売した。価格は 9,800円(税込)だ。