“ゼロスピンドル”の本格的モバイルパソコン登場

 旅に特化したモバイルパソコン“旅パソ”については、当欄で何回か触れさせてもらった。興味のある方は、「旅にカスタマイズしたパソコン“旅パソ”を作ろう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040921の記事を参照していただきたい。

 「“旅パソ”候補」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20061128では、「旅行中のショックに弱いハードディスクではなく、フラッシュメモリを記録媒体とする“ゼロスピンドル”モデルの、より軽量、コンパクト、低消費電力のモバイルパソコンの登場を待ちたい」と書いた。
ここにきて、ようやく“ゼロスピンドル”モデルの本格的モバイルパソコンが出始めるようだ。
 先頭を切ったのはSONYVAIO type G http://www.vaio.sony.co.jp/Products/G2/シリーズの“オーナーメードモデル”VGN-G1ABNS の「32Gバイトフラッシュメモリ」追加型だ。
Sony Styleの“VAIOがまるわかり!「ラインアップ」”http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/index.htmlのページからも“オーナーメードモデル”の詳細と選択注文のページを開くことができる。
 2007年4月10日広報発表時点で、12.1型液晶搭載PCとして世界最軽量。ドライブなし/軽量バッテリー/メモリー 1GB(オンボード)、フラッシュメモリー搭載の場合、本体質量約859gというものだ。スペックを見ると、Windows Vista(TM) Business 正規版、インテル Core Solo プロセッサー U1500(1.33 GHz)、インテル グラフィックス・メディア・アクセラレーター 950 などを標準装備としている。「フラッシュメモリ」タイプのベーシックモデルは285,500円前後からと、なかなか高価だ。
旅行中のショックに弱いハードディスクではなく、フラッシュメモリを記録媒体とする“ゼロスピンドル”モデルは、衝撃に強く軽量なばかりでなく、低消費電力でOSやアプリケーションの立ち上がり・動作スピードが速いというメリットもある。
前にも書いたが、type Gはビジネスマン向けに開発されたようで、仕事に持ち運ぶには便利かも知れないが12.1型液晶搭載ディスプレイや本体サイズが“旅パソ”には少し大きすぎるように思える。しかし、最薄部23.5mmというスリムさは買える。
すでにSONYでは、VAIO type U VGN-UX90PS・UX90S http://www.jp.sonystyle.com/Product/Vaio/U/ux90ps_s_fl.htmlというゼロスピンドル・モデル(フラッシュメモリ32GB)を出しているが、これはキーボード間隔が狭すぎる上に、厚みが有りすぎ、なおかつディスプレイが4.5型と小さすぎる。

 今後は、フラッシュメモリも量産効果でより安く、高容量のものが出回ってくるだろう。私としては、もう一回り小さいモバイルが欲しいので、“旅パソ”購入は今しばらく様子を見たいと思っている。

■今日のブックマーク&記事■
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