12.1型ワイド液晶で重量768gの“旅パソ”

 以前、当欄で「旅行中のショックに弱いハードディスクではなく、フラッシュメモリを記録媒体とする“ゼロスピンドル”モデルの、より軽量、コンパクト、低消費電力のモバイルパソコンの登場を待ちたい」と書いた。また、その後当欄の「ゼロスピンドルの本格的モバイルパソコン登場」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070412で、「ここにきて、ようやく“ゼロスピンドル”モデルの本格的モバイルパソコンが出始めるようだ」「今後は、フラッシュメモリも量産効果でより安く、大容量のものが出回ってくるだろう。私としては、もう一回り小さいモバイルが欲しいので、“旅パソ”購入は今しばらく様子を見たいと思っている」とも書いた。

 このように、“旅パソ”候補のモバイルパソコンをウォッチし続けていたのだが、昨日の東芝のプレスリリースに「光学式ドライブ搭載で世界で初めて900gを切ったモバイルノートPCの発売について」http://www.toshiba.co.jp/digital/room1048/62/01_04.htm という商品発表があった。
 光学式ドライブを搭載した12.1型ワイド液晶のモバイルノートPCとして、フラッシュメモリ搭載で重さ848g、HDD搭載モデルでも重さ959gで、最薄部19.5mmの世界最軽量、最薄を実現したモデル「dynabook SS RX1」シリーズhttp://www.toshiba.co.jp/digital/room1048/62/01_05.htmを予告するものだ。
 “「dynabook SS RX1」は、高密度実装技術により、本体のメイン基板を小型化し、同時に実現することが困難であった長時間のバッテリ駆動を両立させ、光学ドライブ搭載の有無、バッテリ容量の大小にかかわらず、薄型・軽量ボディの実現に成功しました。さらに、これまでに培ってきた製造技術で筐体の衝撃耐性を高め、落下や、浸水など、不意のトラブルにも備えた優れた堅牢性を実現するとともに、高品質設計技術によりトラブルの起こりにくい基板を開発して実装し、「軽さ」「薄さ」だけでなく、「堅牢性」「高品質」など、モバイルPCユーザが持っている様々な要望を当社の差異化技術で解決した商品となっています”とのことで、“旅パソ”候補として期待が持てそうだ。
 このほかにも、“最薄部0.45mm厚の薄型・軽量ボディを実現”、“世界で初めて薄さ7mmのDVDスーパーマルチドライブを開発”、“0.2mmガラス厚で薄型・軽量化を図り、直射日光の下でも画面が見やすい12.1型ワイド半透過型液晶を世界で初めて採用”、“記憶媒体には、HDDと比較して低消費電力で高速性、堅牢性、静音性などの面で優れるフラッシュメモリを世界で初めて64GBという大容量でPC本体に搭載したモデルも用意”といった記事がプレスリリースにあった。  

以前、「フラッシュメモリも量産効果でより安く、大容量のものが出回ってくるだろう」と書いたが、確かに64GBという大容量のフラッシュメモリを実装しているが、RX1/T9Aの実売価格は38万円前後というから、量産効果の方はまだまだなようだ。なお、企業向け仕様のものには フラッシュメモリ・タイプでDVDドライブを装備しない重量768gのものもあるようだ。個人的には80gの重量差ならDVDドライブ付きの方が“旅パソ”向きと思える。

 一方、ウルトラモバイル・パソコンhttp://www.microsoft.com/japan/windowsxp/umpc/default.mspxと呼ばれる、小型液晶画面を備えた軽量パソコンの分野にも“旅パソ”の有力候補が登場した。富士通の企業向けモバイルFMV-U8240 http://www.fmworld.net/biz/fmv/product/hard/blb0704/u8240/だ。“軽さ580gの超小型軽量ボディ。世界最小サイズながら、キーピッチ14mm、キーストローク1.3mmを確保し、薄さ26.5mm 。5.6型WSVGA(1024x600)を装備”というものだ。残念ながらフラッシュメモリ仕様ではないが、価格は、ハードディスク20GBで、“ご優待登録価格 163,600円”だそうだ。

 旅に特化したモバイルパソコン“旅パソ”については、当欄で何回か触れさせてもらった。興味のある方は、「旅にカスタマイズしたパソコン“旅パソ”を作ろう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040921の記事を参照していただきたい。

なお、「海外旅行を考えた携帯電話選び」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070531で書いた富士通FOMA携帯「F904i」http://www.fmworld.net/product/phone/f904i/index.htmlを無料で入手できた。
 多機能すぎて、使いこなせそうもないのでとりあえず「パケ・ホーダイフル」http://www.nttdocomo.co.jp/charge/discount/pake_hodai_ful/の契約は思いとどまった。
 2GBの容量のMicroSDメモリーカードも買ったので、デジカメの撮り溜やミュージックプレイヤーとしての使用にも充分たえる。通信料のかからないワンセグTV放送の視聴も快適なので、iモード付加機能契約そのものも不要に思えるほどだ。
 “旅パソ”選びが済めば、iモード利用は止めて、旅パソと海外でも使えるカード型FOMAを組み合わせて、モバイルを楽しもうかとも考え始めている。

■今日のブックマーク&記事■
□トラベルビジョン「大人の休日倶楽部」を海外へhttp://www.travelvision.jp:80/modules/news1/article.php?storyid=29687
日経BP「セカンドステージ マガジン」男の一人旅事始め<その1>〜寂しくない一人旅のコツ伝授〜 http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/jinsei/jyujitu_070604.html

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