旅行計画に役立つ「旅の電子ツール」を活用 Part Ⅴ

引き続き「旅の電子ツール」をいくつか紹介しよう。今回は、Flight Trackerが中心だ。
 なお、ウェブガイドブック“トラベラ”http://61.193.202.50/travela/index.jspで試験公開中の都市リストの下段にも「トラベルツール」の項があり、16のジャンルに分けられていることを付け加えておこう。各ジャンルを開くと個々のツールの使い方や機能に関するコメント付きでリンクが張られているので大変使いやすい。

 航空機内のデジタル・マップと同じように、個々のフライトの地図位置情報や高度、速度を表示するサイトをFlight Trackerと呼ぶが、これも頻繁に使うツールのひとつだ。Flight Trackerについては、当欄やメールマガジン「海外個人旅行・特別講座」http://www.geocities.jp/euro747/cosmicback.htmlでも再三紹介してきたが、URLが変わったり便利なTrackerサイトが突如消滅したりということもよくある。そのようなときは、GoogleでFlight Trackerと検索してみるとよいだろう。
 また、旅行リンクポータルJohnny JetのFLIGHT TRACKERS http://www.johnnyjet.com/Flight-Trackers.htmlのページにも数多くのFlight Trackerがリンクされている。
 Flight Trackerがどのようなものかを知るには、FlyteComm http://www.flytecomm.com/cgi-bin/trackflight   の左フレームにあるClick here to track a random flight! をクリックするとよい。本日、午前10時半に試してみたところ、ちょうど、アメリカ大陸から太平洋上空に出たばかりのニューヨーク発パペーテ行きのエアー・タヒチ3便が、高度や速度、機材、到着予定時刻などとともに図示された。
 Johnny Jet http://www.johnnyjet.com/メールマガジンが教えてくれた新しいFlight Trackerを紹介しよう。FlightAware.com/live http://flightaware.com/live/ で、他のFlight Trackerと違ってユニークなのは、現在飛行中のすべてのフライトが赤い点で図示されている点だ。覗いてみた時点では4,598機が飛んでいた。図示される範囲は、北米を中心に米連邦航空局のカバー範囲内で太平洋、大西洋の一部に及んでいる。
 FlightAwareの通常のFlight Tracker機能は、左フレームのFlight Trackerに航空会社名とフライト・ナンバーを入れることにより利用できる。
 Flightstats.com http://www.flightstats.com/ というサイトもユニークだ。Flight Tracker機能などは登録しなくても使えるが、 左フレーム上部のLog InからRegisterする(無料)とFlightStats forums 、Flight Status application、flight notification application 、airline & airport scorecardsなどの機能も使えるようになる。 カバー範囲はアメリカ国内とアメリカ発着の国際線だが、日本を飛び立ったJALのフライトなどもトレースできる。フライトの遅延状況をフライト・ルートごとに調べることもできるので旅行計画を練る際に遅延やフライト・キャンセル常習犯のフライトを避けるのにも役立つ。遅延状況は、15〜29分、30〜44分、45分以上と区分して表示し、航空会社ごとのオンタイム率なども表示できる。

 「楽天」のポータル・メディア事業カンパニーInfoseek の「Infoseek マルチ翻訳」http://translation.infoseek.co.jp/ は、当初、英語・韓国語・中国語の3言語に対応したテキスト翻訳、ウェブ翻訳が可能なマルチ翻訳サービスとして、2001年7月にサービスを開始していたが、新たに“フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語ポルトガル語”翻訳機能を備えし、8ヶ国語に対応。「翻訳精度の向上や、お楽しみ機能として『関西弁変換機能』、文体の選択ができる機能など、大幅に機能を追加し、さらに便利にご利用いただけるサービスへと発展しています」とのことだ。
英語のページを持たないようなローカル観光局のホームページやローカル・ウェブガイドなどを解読するときに便利だ。

最後に、ここ2ヶ月ほどの間に取り上げた「旅の電子ツール」を復習しておこう。

 a.placebetween.us http://a.placebetween.us/というサイトは、2つの離れた場所に住む友人同士などが中間点のどこかで落ち合う約束をするのに便利なサイトだ。

 FlightMemory.com http://www.flightmemory.com/は、個人のフライト履歴やルートマップを一覧保存できる便利なサイト。頻繁に海外に出かける人のデータベース作りに役立つ。

 ハンガリー非営利団体National Association of Radio-Distress Signalling and Infocommunications(Radio-Distress Signallingは無線遭難信号の意)http://www.rsoe.hu/が運営するRSOE HAVARIA AlertMap http://visz.rsoe.hu/alertmap/index.php?smp=&lang=engは、優れた世界の災害地図サイトだ。

 Air Travel Calculator http://www.climatecare.org/responsibletravel/calculators/は、フライト利用時の二酸化炭素排出量を計算してくれる。

 WhenToTravel.net http://www.whentotravel.net/は、旅行予定地の最適な訪問時期を気象面から教えてくれる有り難いサイトだ。2つの旅先の比較もできる構成になっている。

 日本語環境のないコンピューターで日本の新聞を読むには、Newseum http://www.newseum.org/というサイトのToday's Front Pages http://www.newseum.org/todaysfrontpages/が便利だ。

■今日のブックマーク&記事■
□UNESCO World Heritage Centre News & Events http://whc.unesco.org/en/news/360
国連教育科学文化機関(ユネスコ世界遺産委員会が28日、シドニーにあるオペラハウスや島根県大田市の「石見銀山遺跡とその文化的景観」などの世界遺産認定を告げるニュース・リリース。
当欄「長崎の教会群を世界遺産に」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050120で取り上げた長崎の世界遺産指定はいつになるのだろうか。

☆右上の写真は 国宝 長崎大浦天主堂

世界遺産マップス―地図で見るユネスコの世界遺産〈2006改訂版〉 (世界遺産シリーズ)

世界遺産マップス―地図で見るユネスコの世界遺産〈2006改訂版〉 (世界遺産シリーズ)