Googleの「マイ ライブラリ」で自分流の「旅図書館」を作ろう

 Googleのアカウントを持っていれば(無料)、「Google ブック検索」(ベータ版)http://books.google.co.jp/を使って自分の図書館「マイ ライブラリ」を作ることができるようになった。
  ニュースリリース(英文):http://www.google.com/intl/en/press/annc/booksearchlibrary.html 

 「Google ブック検索」は、籍検索サービスにとどまらず、書籍の全文を検索して、ユーザーの興味にあった書籍を見つけ出し購入できる場所や貸出先を案内するサービスだ。
 Google ブック検索 や、Google.co.jp で検索した際に、検索語句と一致する内容を含む書籍が見つかると、その書籍へのリンクを表示する。書籍名のリンクをクリックすると、図書カード カタログ エントリなどの書籍の基本情報を見ることができる。
 また、検索語句を含む書籍からの抜粋が表示される場合や、Google パートナー プログラムを通じて出版社もしくは著者の許可がある場合は、書籍の数ページが表示される。著作権が消滅している書籍については、全文を読むことができる。いずれの場合にも、書籍を購入できるオンライン書店へ直接移動するリンクが表示される。

 「マイ ライブラリ」(My Library)は、Googleアカウントを持っていれば、Google ブック検索の画面右上メニューに表示される。また、Google ブック検索の検索結果には、「マイ ライブラリに追加」というリンクが表示されるので、そこから目的の書籍をマイ ライブラリに追加できるという仕組みだ。

自分の計画する旅行に関係する書籍を「マイ ライブラリ」に登録しておけば、参考図書を対象に全文検索を行なうことができるので、大変便利だ。また、自分のガイドブックなどの蔵書を「マイ ライブラリ」に登録しておいて、「ウィーン」などと検索して、ウィーンに関わる蔵書を本を手にすることなく抽出するといったこともできる。

さらに、1冊の本の中で、他の本で多く引用された引用句を一覧できる機能や、著作権が切れて全ページを見られるようになった本は、一部を切り取って自分のホームページ引用したり、ブログへ投稿できる機能まである。

試しに「ウィーン」でGoogle ブック検索を行ってみると509 件が検出され、それぞれの本の「ウィーン」に関する記述のあるページへワンクリックで飛ぶことができる。さすがに、日本語のガイドブックで著作権切れ・全文検索可能なもの見当たらなかったが、思わぬ本でウィーンについての貴重な記述を見つけることができたりする。

英文の「Vienna」で検索すると旅行ガイドブックなど19300 件が検出され、学術的な書籍も多数見つかった。

検索結果画面の右のスポンサーリンク欄にウェブガイドブックなどViennaの 旅に役立つサイトのリンクが並ぶのも便利だ。

 個々の本にラベルを付けて「マイ ライブラリ」の“蔵書”を整理することもできる。つまり、「マイ ライブラリ」に入れた本の著者名の右横に現れる [ラベルの追加]で「ウィーン」というラベルを“貼る”と、「ウィーン」ラベルの付いた本を「マイ ライブラリ」の“書棚”に並べることもできる。
 「フィレンツェ」や「世界遺産」、「ワイン」、「クリスマスの旅」、「クルーズ」、「美術館」、「サイクリング」といったように自分の興味に従ってラベル作りをしておけば、実に楽しい“自分流ヴァーチャル図書館”を開設することができる。

下記の本は、ウィーンで「Google ブック検索」して見つかったもののホンの一部で、多くがAmazonのサイトでも「なか見!検索」できる。

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