映画のオリジナル・サイトでロケ地探訪の旅に

 映画の舞台を訪ねたいときはGoogle等の検索エンジンで「映画 原題」と検索すればたいていのロードショー作品は映画会社が作るオリジナル・サイトが見つかる。話題作や名作であれば、そのファンが舞台を追って旅したサイトも見つかるだろう。もちろん、有名な映画なら日本語サイトからもたっぷりと情報が探し出せる。
 数年前に、「ハンニバル フィレンツェ」と検索すると2,000件以上がヒットし、そのうちの30ほどは目的にピッタリとかなったサイトだった。おまけに、「フィレンツェが登場する映画」などというページまで見つかったものだ。

映画のオリジナル・サイトには、ロケ地マップが付いているものも多くなった。たとえば、先週WOWOWで放映した映画「クリムト」の公式サイトhttp://www.klimt-movie.com/には、「クリムト観光マップ」というページがあった。
 当欄の「映画サイドウェイとワインの旅」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050322で紹介したように、映画「サイドウェイ」の公式サイ内トにも「サイドウェイ」ワイン・マップhttp://www.foxjapan.com/movies/sideways/special/があり、マップ上のワインボトルにマウスを載せて詳細を見ることができる。

 オリジナル・サイトを見つけるのには「劇場公開映画リンク集」http://www.eiga-site.info/というサイトも役立つはずだ。

 これらのオリジナルサイトは、映画公開後も数年残されているものが多い。ビデオの販売やケーブルテレビなどでの再放映を考慮してのことだろう。

 映画の舞台を訪ねる専門サイトもできている。Famouslocations.com http://www.famouslocations.com/index.php は有名な映画のロケ地に関する情報と画像が検索できる。たとえば、“third man”「第三の男」と検索すれば7カ所ほどのロケ地のデータと画像が現れる。トップページはウェブマガジン風になっており、新作映画のロケ地が取り上げられている。映画ファンが旅行計画を立てるときには役立つだろう。

 最近見つけたAll Movie http://www.allmovie.com/という映画のデータベース・サイトはその網羅性の高さに驚かされる。私の好きな映画ベスト5に入る1970年公開のベルトルッチ監督の映画「暗殺の森」も英語の題名“The conformist”と入れて検索すると詳細が表示された。1961年公開のアラン・レネ監督の「去年マリエンバードで」も“Last Year at Marienbad”で出てきた。ほとんどが、公開時のポスター画像付きなのも嬉しい。

各国の政府観光局も「映画ロケ地マップ」などのパンフレットを作っているところが少なくないが、最近は、話題の映画とロケ地をプロモートするサイトまで用意され始めた。
 たとえば、ミュージカルや映画の「マリー・アントワネット」上演を機に、オーストリアとフランス政府観光局が共同でマリー・アントワネットをプロモーションするサイト「マリー・アントワネットゆかりの地を訪ねる旅」http://210.136.3.51/france/marie_antoinette/ といったものもある。

政府観光局の映画関連サイトなどは、既に紹介したツアーオペレータ「ユーロツアー」のサイトhttp://www.euro-tour.co.jp/ のトップページ上段にある「情報ファイル」の「文学・映画」http://www.euro-tour.co.jp/ef-bungaku.htmlをチェックするとよい。「注目の『マリー・アントワネット』ゆかりの地を訪ねて!」や「英国、映画『プライドと偏見』のロケ地を訪ねて!」、「ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』を片手に巡るパリ!」、「英国、映画『ハリーポッター』の舞台を訪ねて!」といった記事が、関連サイトへのリンクとともに掲載されている。

 最後に、既に紹介済みの映画関連サイトや当欄過去記事を列挙しておこう。

□ジャパンイタリア・トラベルオンラインの連載記事「イタリア映画の旅」
http://www.japanitalytravel.com/back/archivio_03.html#eiga

□FilmFestivals http://www.filmfestivals.com/index.shtml 

□AirlineMeals.net(英語)の映画に登場した機内食を紹介するページhttp://www.airlinemeals.net/indexMovies.html

■「有名人の墓や好きな映画の舞台を訪ねるのに役立つサイト」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040322

■「海外で“シネマの旅”を楽しむのに役立つホームページ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050629

■「 映画「フレンチ・キス」と南仏のワイン造りの村を訪れる旅」
http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050324

☆右上の写真は ウィーンのFilmmuseum http://www.filmmuseum.at/jart/projects/fm/main.jart入り口

世界の映画ロケ地大事典

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