欧州連合、シェンゲン圏を24カ国に拡大

欧州連合EU)の2007/07/01日付ニュース・リリースに「よりよい世界に向けてEUの強化に取り組む」http://jpn.cec.eu.int/home/news_jp_newsobj2321.phpという記事があり、「この7月から政治的な舵取りを行う議長国ポルトガルは、新しい条約、成長と雇用のためのリスボン戦略の次期計画期間の準備、国境管理のない領域(シェンゲン圏)の拡大と同領域における司法・自由・安全、世界の他の地域、特にアフリカとの関係など、さまざまな課題について、野心的な目標を掲げている」と報じていたが、ポーランドhttp://www.poland-tourism.jp/newsletter.htmlチェコhttp://www.czechtourism.com/jpn/jp/docs/holiday-tips/news/index.html、スロヴァキア、ハンガリー、スロべニア、バルト3国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)、マルタhttp://www.mtajapan.com/main.htmlの9カ国がいよいよ旅券審査なしに圏内の国境を行き来できるシェンゲン圏に加わる。

 報道によれば「陸路と海路は12月21日、空路は来年3月30日から審査が免除される」とあるが、各国の政府観光局などの発表の中には微妙に実施時期が異なるものもある。その時期に旅行予定の人は政府観光局や大使館、利用航空会社等で確認しておくとよいだろう。

たとえば、ハンガリー政府観光局http://www.hungarytabi.jp/index2.htmの「ニュース 2007年11月9日No. 119−2008年1月1日シェンゲン国へ」によれば、
 「ハンガリーは2008年1月1日からシェンゲン協定を実施し、シェンゲン国となります。
 シェンゲン協定の実施にともない、日本人がハンガリーへ移動する場合には様々なルールの変更が行われる予定です。現在のシェンゲン国におけるルールから、次のような例が変更点として挙げられます。
 日本を始め非シェンゲン国からシェンゲン国乗継でブダペストへ向かう場合は、乗継空港で入国審査が行われる。また、手荷物を通して預ける場合は、ブダペストで税関検査が行われる。
 例えば、成田発 - ウィーン乗継 - ブダペスト着の場合、入国審査はウィーンで、税関検査はブダペストで行われる。
 ブダペストからシェンゲン国乗継で日本を始め非シェンゲン国へ向かう場合は、乗継空港で出国審査が行われる。また、手荷物を通して預ける場合は、目的地で税関検査が行われる。
 例えば、ブダペスト発 - ウィーン乗継 - 成田着の場合、出国審査はウィーンで、税関検査は成田で行われる。

シェンゲン国間の移動に際には、出入国審査は原則としてない」と書かれていた。

 なお、現在のシェンゲン協定実施国は、オーストリア、ベルギー、デンマークギリシャフィンランド、フランス、ドイツ、アイスランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ノルウェーポルトガル、スペイン、スウェーデンの15カ国。


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□百科事典ウィキペディアWikipedia)−「シェンゲン協定
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