1年前にオーダーしていたロードレーサーがやっと完成

 高校時代からの自転車趣味のお師匠さんが、数年前に早期リタイアして、ヴィンテージパーツの販売も行う自転車工房「草野エンジニアリング」http://www.kusano-eng.com/(鋭意準備中のままのサイト)を立ち上げたことは以前に書かせてもらった。その工房に昨年末に注文しておいたオーダーメイドのロードレーサーが、遅れに遅れて大晦日に届いた。もともと、梅雨明けにはできあがってくる予定だったものだが、細部に凝りに凝り、海外からアンティーク・パーツを取り寄せたり、塗装工程で遅れたりということで、1年以上かかってしまった。
 フレームのパイプのつなぎ目には、今では時代遅れとなった飾り(イタリアン・カットラグ)のある1970年代のロードレーサーに似たアンティークな仕様で、パーツセットもイタリアのカンパニョーロhttp://www.campagnolo.com/home.phpが1983年に発売した会社設立50周年記念復刻レコード・コンポーネント・セットhttp://www.campyonly.com/history/50th.htmlを組み込んでもらった。

実は、1974年に生まれて初めてのヨーロッパ旅行をした際に唯一のおみやげとしてフィレンツェで買ったのがこの記念版の原型のひとつでもあるレコード・コンポーネント・セットだった。その当時組み立ててもらったのもこのお師匠さんだ。当時の自転車は、ヨーロッパ“遊学”の資金とするため手放してしまったので、懐かしいロードレーサーが手元に再び帰ってきたかのような思いだ。
早速、代々木公園のサイクリングコースで走ってきたが、実に快調。鹿革のバックスキンで捲いたチネリのハンドルやクラシック・タイプのブルックスのサドル、オリジナル・マーク入りのフレームやボトルなども大いに気に入った。もう少し走り込んでいけばさらに滑らかな乗り心地となるはずだ。