1974年の欧州鉄道旅行をいよいよ再現 その3

 今回は、当欄の「1974年の欧州鉄道旅行を今一度 その1〜6」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20071005で書いた大学2年生の1974年に行った1ヶ月弱の旅の“再現版”のホテル手配について報告させてもらおう。

 結局、1974年当時に泊まったホテルで現在も営業しているところは2軒のみだった。そのうちウィーンのホテルは残念ながらシングル・ルームが空いておらず、他のホテルにせざるを得なかった。
思い出深い、パリのプチホテルは、1つ星だったものが4つ星に昇格していたたためもあって、円価格で当時の10倍にもなってしまっていた。しかし、インターネットで以前と同じ賑やかな路地に面した部屋を指定して直接取ることができた。

 他のホテルは、ほとんどが1974年に泊まったホテルの近くに確保することができた。例外は、友人のホテルに泊まるフィレンツェとウィーンの1回目の訪問で泊まるウィーン大学近くのホテルだ。後者は、ウィーンで住んでいた学生寮のそばに泊まってみようと思ったからだ。

 そのほかの6都市、7軒のホテル(計18泊)は、海外ホテル予約専門サイト アップルワールドhttp://appleworld.com/apl/index.htmlで予約した。アップルワールドは、以前にも利用したことがあるが、インターネットでの申し込みは初めてだ。

以前、調べたことがあるが、アップルワールドやミキ・ツーリストの「みゅう」http://www.myu-info.jp/、オクトパストラベル http://www.octopustravel.com/jp/ガリバーズトラベルアソシエイツhttp://rbs.gta-travel.com/jp/、JHC http://www.jhchotel.com/などの海外ホテル予約サイトの販売価格は、アメリカのオンライン旅行サイトでよく見かける「Lowest Price Guarantee」をうたった価格の円換算とほとんど変わらなかった。今回も、ホテルへ直接インターネット予約したときの価格と比べてみたがおおむねアップルワールドで確保した部屋の価格の方が安かった。
 もっとも、ホテルが直接自社サイトでネット販売する直前値下げや閑散期のキャンペーン価格、付加価値のある宿泊企画パックなどと比べるとどちらが有利か微妙になってくる。 しかし、日本出発前にあらかじめ予約を取っておきたい場合は日本のホテル予約サイトを使った方が合理的に思える。

そう言えば、全てのホテルを出発前に予約しておくという個人旅行は初めての体験だ。なるべく、昔泊まったホテルに近いところを確保したいという思いもあったのだが、正直なところ、若くはないのでホテル探しに体力と時間を使いたくないという気持ちの方が強かった。

 さて、アップルワールドのウェブ予約だが、予約希望軒数の多い割りには思ったほど面倒な作業ではなかった。
 1軒の予約を済ませると「連続予約」のボタンがあり、次の宿泊地の予約にスムースに移ることができる。ただ、確認画面で自分のローマ字名を1軒ごとにいちいち再入力するのがちょっと面倒に思われた。
 到着便、現地出発便についてもホテルへ通知するために記入する欄があるのだが、陸路の場合の入力や同じ都市で別手配の宿や友人宅から移動する場合などの書き込み方なども記入方法のアドバイスがあれば親切だと思った。

 ホテルの選択は、「世界地図・主要都市から選ぶ」、「シティマップから選ぶ」(主要都市のみ)、「クチコミから選ぶ」、「料金の安い順」、「星の数順」といった選び方があるほか、都市ごとに「Appleオススメホテル」だけを選択表示する機能(左フレーム−絞り込み検索)もある。
 私も見知らぬ土地のホテルは、「このマーク付きならきっと日本人からのクレームは少ないのだろう」と推測して、選択の手がかりとした。マーク付きには、日本人客を歓迎する姿勢のホテルが多く、日本人特有のサービス面での要求にもある程度応えてくれているようだ。

私のように多数の都市を連続して予約する場合は、ホテルの料金比較ページの「比較」ボタンで「メモに加える」ことができる機能が便利だ。連続して異なる都市のホテル候補を選び出し、一気に予約を申し込む際は「メモを見る」機能から予約が円滑にできる。
 ただし、別のサイトを途中で見たり、サイトをシャットダウンすると記録が消えてしまうのが不便だ。ViaMichelinやAmazonのようにようにマイ・ページに保存する機能があるといいのだが。もっとも、他社の予約サイトと比較しながらいいとこ取りされないようにするためには便利なガード機能なのだろう。

私は、「Appleオススメホテル」を中心に人気が高そうでロケーションもよく、なおかつコスト・パー・フォーマンスのよいホテルを選んでいったのだが、驚いたことに翌日にはすべて希望のホテルが確保できた。復活祭休暇にかかる時期もあったのに、失礼ながら意外だった。中には、予約したら即回答が出るホテルもあった。

 予約が取れたら、原則として日本出発日の14日前までに、「最終確認」の手続きをウェブ上からログインしてで行う必要がある。ログインの際には「お客様番号」と「メールアドレス」が必要となる。

 次に料金の支払いとなる。支払い方法は、銀行振り込み、クレジットカードのほか、「ジャパンネット銀行」及び「イーバンク銀行」、「ネットマイル」が利用できる。私は、航空会社のマイレージポイントが貯まるクレジット・カードで決済した。

 支払いを済ませると、「ホテルバウチャーを発券」する必要がある。これもウェブ上からログインしてで行うことができる。「ホテルバウチャー」とは、「予約・お支払い確認書」のことで、予約内容(日付、お部屋のカテゴリ、食事条件など)が記載されており、チェックインの際にフロントに提出するものだ。
「ホテルバウチャー」は、自分ののプリンタで印刷(PDFファイルの閲覧用ソフトが必要)し、そのまま予約したホテルで利用することができる。
「発券」手続きをしてみると、「お客様控え用(A)」「ホテル提出用(B)」の2種類のバウチャーと、「ホテル情報」の計3種類が発行された。念のために、控えも“増刷”しておいた。

利用の仕方の詳細は、「ご利用案内 > ご予約の手順」http://appleworld.com/apl/guidance/book.htmlのページを読むとよい。

 当欄の「ホテル予約のアップルワールドのコンテンツが充実」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070329でも書いたが、アップルのサイトには、利用者の体験談を集めた「私のホテル体験記」や「旅のコンシェルジュ」には、「空港アクセス」「各国ホテル会話集」「ホテルの常識」「ホテル用語集」「(旅の達人)アップルコラム」「(スペシャリストに聞く)インタビュー」などの海外旅行に役立つ記事が豊富にある。
 「クチコミプラザ」というページにも、「クチコミ情報掲示板」「クチコミランキング」「投稿コラム」「アップル(社員)ブログ」などがある。
 ”超おトク”なキャンペーン情報や、旅に役立つノウハウ、クチコミ情報、クイズなどトピックス満載の「APPLE WORLD NEWS 」、“魅惑の都市でプチ・グルマンを楽しもう”という「ミスターMのおいしい旅の話」、“目指せ!エレガント・トラベラー”をテーマに、快適ホテル滞在術からトラブル回避のノウハウ、チェックイン時のテクニックなどを取り上げた「マダムヨーコの辛口旅サロン」という3つのメールマガジンも発行している。

■今日のブックマーク&記事■
□日刊トラベルビジョン2008/02/15記事
「インフルエンザなど感染症対策、知識もって最大限備えるべき−JTBセミナー」
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=34099 

世界のホテルで朝食を (幻冬舎文庫)

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Paris: Hotels & More (Midsize)

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