海外旅行出発間際に要チェックのサイト

■OTOA.com http://www.otoa.com/ 
 海外で現地手配を行っているツアーオペレーターの国際組織である日本海外ツアーオペレーター協会のホームページ。会員会社は136社に及び、世界80ヵ国・245都市、811拠点に広がるネットワークを活かし、メンバー会社の各拠点から随時送られてくる最新旅行情報が掲載されている。ただし、最近は情報更新頻度が落ちているようだ。
 トップページには「海外新着情報」の一覧があり、観光情報、現地便り、トラブル事例、渡航先速報をアイコンで区別し、各情報項目を開くと詳細情報と情報提供会社名が現れる。 左フレームには外務省海外安全ホームページ厚生労働省検疫所情報、国土交通省ホームページなど安全管理に役立つリンクがあり、大事故などがあるとここに臨時の関連情報リンクが設けられることもある。
 トップバーにある「トラベルサポート」の項からは現地の安全情報や基本情報を国・都市別で開いていくことができる。「旅の情報館」には、ブロードバンド対応の海外ビデオのストリーミング配信や「お役立ち豆知識」、「トラブル対処」コーナーがある。

■The Weather Underground http://www.wunderground.com/ 
 世界6万都市の気象情報や日没時間などをほぼ漏れなく網羅し、しかも日本語で表示する便利この上ない気象ポータル・サイトだ。
 利用に際してはトップ画面左フレームにある「Units:」で、摂氏・センチの表示、日本語を含んだ言語選択、現在地の時間などをカスタマイズしておくとよい。場所の選択は地図からも検索ボックスからも可能。トップ画面の中央には米国全図があるが、左フレーム下方の「International」からアメリカ以外の地域をクリックすると世界各地の地域図と国名一覧が出てくる。国名を選択すると都市一覧が現れ、都市名のクリックで詳細画面が開く。
 天気予報(東京の場合7日間)のほか、体感気温、視界、気圧、湿度、風、日の出・日の入り、月の出・月の入り時刻、月齢、紫外線指数なども表示される。英語画面ではジェットストリームなどの航空気象や台風・ハリケーン情報、海洋気象、積雪情報も表示される。このほか世界各地の任意の日の星座表(Star Chart)や1994年に遡る過去の特定日の天気なども表示される。
 アメリカ方面では、土地・季節ごとの季節の植物アレルギー発生状況(Allergy Alert)、レーダーと衛星による気象画像なども表れる。

■Robert Parker Online http://www.erobertparker.com/
 著名なワイン評論家でThe Wine Advocate誌を発行するRobert Parker氏のホームページ。有料会員向けのコンテンツやワイン・データベースもあるが、MORE INFORMATION欄など無料で利用できる情報も豊富。とくに、色分けと数値による分かりやすい表示で見やすく世界的に評価の高いVintage Chart http://www.erobertparker.com/newsearch/vintagechart1.aspx(左フレーム下方)は旅立つ前にプリントアウトや携帯端末にダウンロードしておくと便利だ。私は、リフィル・サイズにカラー両面印刷してシステム手帳に綴じ込んで海外旅行に出かけている。EducationとCommercialに分類したワイン・リンク集も貴重。

  Wine Spectator http://www.winespectator.com/ は、アメリカで出されている有名なワイン雑誌のホームページ。Dining&Travel欄のHotel/Resort Searchにはワインファンへのおすすめの宿が紹介されており、Destinationには各地域のワイン記事がストックされている。また、Library(Archives)には各地のおすすめワイン・レストランなどのデータがそろっている。当たり年のVintage Chartも海外旅行に必携。

 個人的には、パリのワインショップ・チェーンNICOLAS http://www.nicolas.tm.fr/ のサイトもおすすめだ。プライス・リストやNICOLASが展開する WINE BARのページはパリに行く前にじっくりと見ておくことにしている。

ワインに関するポータルサイトとしてはWine About.com http://wine.about.com/ 、Into Wine http://www.intowine.com/ 、Wines.com http://www.wines.com/  、Wine Lovers' Page http://www.wineloverspage.com/ なども、旅立つ前にチェックしておきたいサイトだ。

■Sunrise, Sunset Calendars http://www.sunrisesunset.com/
 世界56都市の日の出・日の入りの時刻を月間カレンダーで表示してくれるサイト。到着空港から明るいうちにホテルへたどり着きたい、日が昇ればすぐに散歩に出たい、自然光が差し込むうちに美術館で鑑賞したい、見学時間が終了する廃墟での日没時間を事前に知りたいといったときに便利なのがこのSunrise, Sunset Calendarsだ。
 トップには世界56都市の現在時刻と日の出・日の入りの時刻が表示されており、各都市のCalendarの文字をクリックすると1ヶ月の一覧表が出てくる。Custom Sunrise Sunset Calendarのページにはより多くの都市がリストアップされており、過去・未来のカレンダーや月齢の表示も可能だ。

■そのほかのリスク・コントロールに役立つサイト
 感染症情報の収集、外国の感染症機関との情報交換、感染症予防戦略の研究、それらの情報の国民への提供を目的とする国立感染症研究所感染症情報センター」http://idsc.nih.go.jp/index-j.html のサイトには、旅行者に役立つ感染症情報が分かりやすく掲載されている。
 97年4月に国立予防衛生研究所が「国立感染症研究所」と名称変更になり、それに伴って、感染症情報センターが発足し、後にこのサイトが開設された。

 「最新情報」には、「感染症発生動向調査週報」、「麻しん発生状況(速報グラフ) 」、「」インフルエンザ流行レベルマップ」などの情報が並び、右フレームの「フォーカス」には、「鳥インフルエンザ」などの情報を開くことができる。

 厚生労働省検疫所が運営する「海外渡航者のための感染症情報」http://www.forth.go.jp/  でも、「海外渡航者が渡航先で感染症にかからないために、渡航者向け、旅行関係者、医療従事者向けに海外での感染症情報や医療情報の提供」を行っている。公式情報Topics(検疫所最新ニュース)という項を開くと、バックナンバーも含めた膨大な「感染症関連ニュースを閲覧でき、各記事から流行地域などを印した「地図入りパンフレット」も開くことができる。
 厚生労働省の「海外渡航者のための感染症情報」の「お役立ち情報」には、「世界で流行した主な感染症」の一覧や英語、仏語、ドイツ語、スペイン語、中国語(北京語&広東語)、韓国語の「医療会話集」があり便利だ。

 狂牛病BSE)やSARSエボラウイルスなど、動物が関係する疾病の予防と治療に関しては、独立行政法人“動物衛生研究所”http://niah.naro.affrc.go.jp/index-j.html が運営するホームページが役立つだろう。「関連リンク」には世界保険機構(WHO)や国際獣疫事務局(OIE)などがリンクされている。

 以前紹介した、海外旅行者の健康管理、旅行中の身体変化について情報提供を目的とする医師、看護婦、公衆衛生の専門家を中心とした研究組織のホームページ「日本旅行医学会」http://www.jstm.gr.jp/ にも感染症に関する情報が掲載されている。このサイトには、「お知らせ」のほか、「コラム」には「SARS Q&A」、「炭疽菌Q&A」、「高山病で死なないために」などの記事がある。さらに、「21世紀の旅行医学」のページでは、同学会が医学誌「Mebio」に連載している記事をPDF型式でウェブ上から閲覧できるようにしており、「糖尿病患者の海外旅行をサポート」「飛行機の中の旅行医学」「障害者の旅行医学」「医療アシスタンス会社から見た旅行医学」「海外旅行保険の旅行医学」など極めて貴重な記事が並んでいる。

外務省「渡航関連情報」http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/index.html にも「世界の医療事情」、「感染症関連情報」等が掲載されている。「在外公館医務官情報」も覗いておこう、ここには海外で勤務中の医務官が集めた「世界の医療事情」情報がレポートされており、その大半は感染症に関するものだ。関連ページの「海外安全ホームページ」を開くとさらに詳しい感染症や安全管理に関する情報が現れる。

 感染症や大災害、大規模テロが発生した場合は、テキサス大学の地図ライブラリー・サイトPerry-Castañeda Library Map Collection http://www.lib.utexas.edu/maps/ を開いてみよう。冒頭のOnline Maps of Current Interestには航空機事故や治安・紛争、伝染病、自然災害など旅行者の安全に関わる最新地図がリンクされ、旅行の危機管理に大変役立つ。

 津波など自然災害に関する情報は、ハンガリー非営利団体National Association of Radio-Distress Signalling and Infocommunications(Radio-Distress Signallingは無線遭難信号の意)http://www.rsoe.hu/が運営しているRSOE HAVARIA AlertMap http://visz.rsoe.hu/alertmap/index.php?smp=&lang=engという優れた災害地図サイトが役立つはずだ。
 Google EarthRSS/XMLなどの最新技術を駆使した優れたサイトを構築している。トップページの上部には世界地図が描かれ、アイコンで災害の種類を図示している。アイコンの説明は地図の下にあるIcon descriptionを開くとよい。
 Icon descriptionの下にあるSelect areaで地域を絞り込むこともできる。Short time events の項には最近の災害発生レポートが並んでおり、異常気象からハチの襲撃、火山の噴火、地震、交通事故、熱波、竜巻、疫病、森林火災、洪水、食中毒、地滑り、大停電、サイバー事故などありとあらゆる災害が取り上げられている。
 Short time eventsの次には、Earthquake events、Active tropical storm systems、NOAA(米国海洋大気庁) Tornado Reports、NOAA Storm Reports、NOAA Hail(ひょう・あられ) Reports 、Active volcano on Earthなど災害別、情報源別のリストも設けられている。
  
 TransitSecurityReport.comが運営する世界の事件・事故・災害・疫病などをGoogle map上から紹介するGlobalincidentMap.com http://www.globalincidentmap.com/home.phpもRSOE HAVARIA AlertMap に準じた機能を持つ。画面は310秒ごとにリロードされ地図、衛星写真の切り替えも可能。最新の30の事件を伝えるロールアップ画面や空港・航空機事故、港・海上事故、有毒食物事件、爆破事件などの専用画面もある。Search Events機能で、国や都市、時期、事件タイプなどから検索することもできるので、旅行予定先のリスク情報を事前調査するのに大いに活用しよう。

 以前紹介した、NASAが運営する火山噴火、洪水、森林火災、大気汚染、ハリケーンなど大規模自然災害を衛星から撮影した写真を中心にレポートするサイトNASA Earth Observatory - Natural Hazards http://earthobservatory.nasa.gov/NaturalHazards/  も健在だ。

 「成田税関支署」と「東京税関」のページが統合され「税関」 http://www.customs.go.jp/というサイトには、カスタムスアンサー(税関手続FAQ)、実行関税率表、関税率表解説、品目分類等回答事例(検索)、外国為替相場(課税価格換算)、税関手続等(税関相談)、品目分類の事前教示、関税評価の事前教示、関税のしくみ(関税の種類)、特定輸出申告制度、輸出入禁止・規制品目などの記事がある。「海外旅行の手続」には、「バーチャルツアー(出国手続編)」もある。詳しくは、サイトマップを参照のこと。

 成田空港検疫所 http://www.forth.go.jp/keneki/narita/には、感染症流行情報や病気にならないためのアドバイス、旅行医学の知識のある人向けのより詳細な情報、旅行医学関連リンク、食品輸入のための知識などが網羅されている。また、旅行準備段階から帰国後まで検疫所が行っている感染症健康相談窓口の利用方法も詳述。

■今日のブックマーク&記事■
□「新しい大人たち」  http://otona.yomiuri.co.jp/ 
読売新聞が開設した団塊世代に向けた総合情報サイト。「LONGSTAYスタイル」など海外旅行関連記事もある。

ITmedia News 08年02月26日付け記事
“自転車をネットで楽しく SNSに一発接続の自転車メーター、ブリヂストンが発売”
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/26/news100.html

海外旅行の感染症から身を守る本 (聖路加国際病院健康講座)

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