Barcelona Franca駅08:45発のタルゴ列車で南仏の古都モンペリエに向かい、急行列車に乗り換えて宿泊予定地ニースに至る。
駅のホームに着いてみると、なんと34年前にも走っていた「カタラン・タルゴ号」の旧型車両が現役だった。タルゴ列車の歴史を解説したホームページhttp://www.talgo.com/htm/English/historia1.htmによれば、この車両タイプは1969年の導入。乗車してみると老朽化が著しい。座席が台座から外れかかっていると車掌さんに言うと、慣れた足つきで蹴飛ばし、一撃で直して何もなかったかのように去っていった。
パリからの夜行列車「フランシスコ・デ・ゴヤ号」同様、代車の軌道幅が国境で自動変換されるのでジャッキアップや乗り換えの必要もない。
昔の「カタラン・タルゴ号」は、バルセロナ−ジュネーヴ間を結んだもので、30数年の間に4〜5回利用したことがある懐かしい列車だが、現在は、モンペリエまで4時間半余りの旅でうちきりになっていた。
モンペリエの駅では2時間弱の待ち時間があり、駅のビュッフェでハム・サラダとカタランクレーム、ワインのセット(€12)をゆっくりと味わう。
わざわざ、ニースで1泊する旅程としたのは、南仏の車窓風景を楽しみたいためと、ウィーンに住んでいた頃、2年続けて夏休みに立ち寄ったことがあったからだ。ニースは一般のイメージと異なり、金持ちたちのリゾートであるばかりでなく貧乏学生にも人気のビーチリゾートで、実際に学生の休暇旅行のための宿も駅前を中心に豊富にあった。
残念ながら、この日は、曇りがちな天候だったが、カマルグの湿地帯では、白馬の群れやフラミンゴを見ることができた。
ニースでの1泊は、昔と同様、駅の周辺エリアにあるIbis Centre Notre-Dameという3つ星を予約していた。ニースでは元気があれば日本人シェフが経営するフランス料理店Keisuke Matsushima http://keisukematsushima.com/index.htmlで夕食を楽しみたいと思っていたが、ホテル・チェックアインが20:00近く、疲れていたので諦めた。
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