ヨーロッパ旅行 最新両替事情

 今回は、3月10日より4月8日まで29日間の、「欧州鉄道旅行」の両替の準備と帰国後のクレジット・カード請求などに関してレポートしたい。なお、お約束した「旅のレポート」は、少し遅れてゴールデンウィーク明けには当ブログの当該日に遡って書き込んでいく予定です。

出発前に、ユーロの現金とトラヴェラーズ・チェックを購入したが、これはある銀行の会員サービスで若干有利な両替をすることができた。といっても、ユーロのキャッシュ購入は1ユーロ当たり0.25円程度有利になるというわずかなものだ。トラヴェラーズ・チェックの方は、1%の発行手数料が免除となった。購入レートはキャッシュが161.14円。トラヴェラーズ・チェックが158.94円だった。トラヴェラーズ・チェックはアメックスのもので、現地で両替するときは直営支店で行えば手数料を取られないはずだ。

参考まで、本日現在の「ある銀行」の一般向けユーロ・レートを挙げておくと、キャッシュ購入が167.62円、トラヴェラーズ・チェックが165.12円(+1%の発行手数料)だ。

キャッシュは、交通費やチップ、細かな買い物、大衆的なレストランなどでの使用が主で、あくまで補助的な支出用と考えていた。また、結果的にトラヴェラーズ・チェックは一度も使用しなかったが、現在、購入時よりもユーロ高になっているので次回の旅行用に取っておくことにした。

現地での支出の多くは、クレジット・カードにするつもりだった。実際、現地では4〜5年前にはクレジット・カードお断りだった大衆的なレストランやショップの多くもカード支払いを受けるようになっていた。プレイガイドや劇場、鉄道、郵便局、ミュージアムショップなどでもクレジット・カードが使えた。

 使用したクレジット・カードは当欄の「ユーロを少しでも安く調達するには」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060612、「1€=150円超時代の両替テクニック」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060830 などでふれた「アルキカタMasterCard」とマイレージに加算できるJAL CARD(Master)だ。
「アルキカタMasterCard」は、海外利用金額の5.55%がキャッシュバックされるという大きなメリットがあり、通常のクレジット・カード精算レートが160円とすると、こちらは151円強で済むのだ。残念ながらこの特典付きカードは新規受付を昨年6月で中止し、私のカードもこの6月で期限切れとなるので最後の駆け込み利用となった。私の場合このカードのショッピング利用限度額は30万円で、これを超えた支出はJAL CARDで支払った。

 面白かったのは、「アルキカタ」の利用限度を迎えたのがウィーンの書店だったのだが、3階では使えたものが1階での支払いでは使えなくなっていた。帰国後にチェックしてみると、正確な日本円での利用合計は307,879円で、キャッシュバック額は15,648円だった。
 このユーロ高の中で、ユーロが151円強で済んだメリットは経済的にも心理的にも大きい。次の旅行までに、これに変わるユーロ割安調達法を早急に見つけなければと少々焦っている。

出発前の、飛行機代や鉄道パス、ホテルの支払いもほとんどJAL CARDで支払いを済ませていた。書籍や食材、家庭用品などのおみやげが多くなったせいもあるが、今回の旅での支出で夏休みの沖縄往復分のマイレージが貯まりそうだ。


■今日のブックマーク&記事■

日本の重要湿地500 http://www.sizenken.biodic.go.jp/wetland/
環境省が運営する日本全国の重要な湿地帯500箇所を紹介するサイト。私の好きな奥日光の戦場ヶ原http://www.yutaki.com/hikingmap.htmlもリストに入っていた。

□NIKKEI NET IT+PLUS記事
「フルHDテレビで雑誌を“立ち読み”、NTTコムと凸版印刷が新サービス」
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITef000022042008
NTTコミュニケーションズと凸版印刷が「DoTV」http://dotv.jp/を利用して始めたサービスを紹介。

□ラ・カーサ・ミーア http://www.lacasamia.jp/
フィレンツェで短期滞在型アパート、B&B、アグリツーリズモ情報を発信しているサイト。フィレンツェの滞在をより楽しくするクチコミ情報も満載。

☆右上の写真はマドリッドのホテルのクローゼットに置かれていたセーフティーボックス。これは、自分のクレジット・カードの磁気コードを記憶させて開閉する方式だが、クレジット・カードでも、自分の設定する任意の数字暗証番号のどちらでもOKという新型も登場していた。