NTTドコモの「WORLD WING(3G)」対応携帯

 3月11日より4月8日までの「1974年の欧州鉄道旅行をいよいよ再現」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20080118の旅には、「海外旅行を考えた携帯電話選び」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070531で紹介したNTTドコモ富士通FOMA「F904i」http://www.fmworld.net/product/phone/f904i/を持って行った。
 「WORLD WING(3G)」対応で、「世界の42の国・地域で、通話も、メールも、iモードも、テレビ電話も、いつも使っているケータイを海外でそのまま使うことができます」という製品だ。
 旅行中は、日本からの携帯電話自動転送、メールの送受信、自宅の留守電のチェックに使った。携帯にかかってくるセールス電話まで自動転送されてくるので、たまったものではないが、日本にいるのとほぼ同様の携帯利用ができたので、一人旅の心強い味方となった。
 出発前に、ドコモで海外利用設定の確認や利用方法の説明を受けて来たのだが、その際、タイプLという料金プラン月9,600円にに変更し(ファミ割・ひとりでも割で実質4,800円)ておいた。これだと、無料通信が6,000円分付くので得だろうという判断だ。

ヨーロッパで使ってみての感想は、とにかく自分の携帯電話番号にそのまま掛けてもらえるので便利だった。また、こちらから電話をするときも“電話帳機能”を使えば、国際電話認識番号や国番号をいちいち打ち込む必要もない。

 帰国後に請求書を見ると通話料や国際転送料、メール通信料などで2万円強の利用だったが“無料通信分”が差し引かれるので、まあ、納得の範囲だった。

 海外利用での問題点は、NTTドコモの提携通信事業者がひとつの国でも複数ある場合が多く、そのカバーエリアを越えて移動するごとにいったん“圏外”になり、次の業者のカバーエリアに入っても“自動復帰”せず、いちいちチェックした上で、圏外になっていれば電源を切って再起動する必要があった点だ。通信事業者の組み合わせによっては“自動復帰”する場合もあるのでちょっと複雑だ。
もうひとつは、電池の消耗が国内よりも激しいようで、より頻繁に充電する必要があった。出発前に電池を買い換えて行ったのだが、劣化した電池のままだとさらに充電頻度が高くなっていただろう。

携帯メールを生まれて初めて使ったが、使い慣れてないのにいきなり海外でと言うのは少々無理があった。もっとも旅の終わりにはかなりな文字数が打ち込めるようにはなったが。

 滞在したホテルのほとんどがインターネット環境を整備していたので、近い将来はモバイルパソコン携帯で旅するようになるだろう。今年の秋には、大容量フラッシュメモリーを使ったウルトラ・モバイル・パソコンの進化形も発売されるようなので、それまでの辛抱だ。

当欄関連過去記事:
Wi-Fiによる無線LAN接続が普及し始めた欧州 」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070925 
「12.1型ワイド液晶で重量768gの“旅パソ”」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070606
「旅にカスタマイズしたパソコン“旅パソ”を作ろう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040921


■今日のブックマーク&記事■

□日刊トラベルビジョン05月27日朝刊
海外ロングステイサポートの「海外ぐらし」、日通と業務提携
http://www.travelvision.jp:80/modules/news1/article.php?storyid=36004

□Czech Grape and Wine Producers Association
http://www.wineofczechrepublic.cz/en.html

□TREDYnet ホーム L-Cruise “生まれ変わった伝説のホテル「ドールダー」 ”
http://trendy.nikkeibp.co.jp/lc/world/080528_zurich/
2度ほど取材したことがあるチューリッヒ市街を見下ろす The Dolder Grand http://www.doldergrand.ch/が4年の歳月をかけて全面改装・再オープンしたという記事。

携帯電話はなぜつながるのか

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