“マーラーの足跡をたどる旅”から帰国しました

 ヴェネチアから旅を始め、アルプスの山や湖を巡り、ボヘミアの丘を歩き、古都イフラバ、プラハを散策する25日間の「マーラーの足跡をたどる旅」から戻ってきました。

マーラーは夏の家と作曲小屋を北イタリアのドロミテ渓谷にあるドッビアコ(独語名トブラッハ)、オーストリア南部のヴェルター湖に面したマイアーニッヒ、ザルツカンマーグートアルター湖畔シュタインバッハの3カ所に構えたが、まず、その3カ所をアルプスを縫うように北上しながら訪れ、次にマーラー生誕の地ボヘミアの寒村カリシュトと少年期を過ごしたモラヴィアの古都イフラヴァを尋ね、最後にマーラーが一時期ギムナジウムに通い、後に指揮者としても活躍したプラハで旅を終えた。
今回の旅は、ドッビアコで行われたグスタフ・マーラー音楽週間http://www.gustav-mahler.it/en/index.htmに合わせて予定を組んだので、マーラーの夏の家を時代を遡りながら訪れることになった。すなわち、最晩年の夏の家ドッビアコを先に尋ね、新婚時代を過ごしたマイアーニッヒ、独身時代の夏の家シュタインバッハとたどっていった。

 今回巡ったマーラーゆかりの地については国際グスタフ・マーラー協会International Gustav Mahler Societyのホームページhttp://www.gustav-mahler.org/english/のMemorials のページにも地図と写真入りで紹介されている。
なお、同サイトに新設されたConcert Calendarでは、国・作品・指揮者・オーケストラ別で世界中で行われるマーラーの演奏会が検索できる。もちろん、日本もカバーされている。

2010年はマーラー生誕150周年、2011年はマーラー没後100年に当たる。チェコグスタフ・マーラー協会Gustav Mahler Society Czech Republic http://en.gustavmahler.eu/チェコの音楽関連会社が運営するサイトGustav Mahler 2011.com http://www.gustavmahler2011.com/Default.aspxには、早くも記念イヴェントの予定が掲示されている。

これから、“マーラー詣で”の旅に出る人も増えることだろうから、今回の「旅行記」は」そのような人たちに役立つよう、細かなルートやおすすめの宿などを写真を添えて紹介していきたいと考えている。

 もっとも、3月11日より4月8日までの「1974年の欧州鉄道旅行をいよいよ再現」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20080118の旅行レポートでさえ、「第15日目 フィレンツェ滞在」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20080325で挫折してしまっている状況。また、9月にも当欄で、書いた「10年以内に周り終えたい“行きそびれた8つの旅”」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20061026のひとつ、「アウシュヴィッツダッハウ、マトハウゼン強制収容所慰霊の旅」に出る予定なので、「旅行記」がいつ完了するかは明言できない。まあ、年内には3つの旅の報告を終えたいとは思っている。


当欄関連過去記事:
□1979年にウィーンで開かれたグスタフ・マーラー研究会の記録http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050610
□大作曲家の足跡をたどるヨーロッパの旅に役立つサイトhttp://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050601


■今日のブックマーク&記事■
日経BPNBonline Associe (2008年8月4日)身近な話題で為替を学ぶ
今夏、海外旅行組に捧ぐ!「為替の動き、ココに注意」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/nba/20080724/166250/?P=1 
日経BP NBonline (2008年8月5日) 深澤真紀の海外出張 役立ちガイド
「パソコンを海外で使う時に準備するもの」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20080730/166620/

☆右上の写真はドッビアコの“グスタフ・マーラー夏の家”の内部

マーラー―音楽観相学 (叢書・ウニベルシタス)

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大作曲家 マーラー

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