オーストリアからの郵便小包料金と所要日数

かつて、オーストリアからの小包発送には、地上便(Erdweg=シベリア鉄道)と航空小包とSAL便(航空便の空き待ちスタンバイ?)があり。地上便と航空小包便には印刷物(書籍)割引があったが、今年4月に久しぶりに、溜まった資料や書籍を送ろうとすると料金システムが全面的に変わっていて戸惑った。

こういうときに頼りになるのがウィーンのオペラ座近くにあるJCBの会員向けサロンJCBプラザhttp://www.jcb-global.com/plaza/wien.htmlだ。
個人旅行者にとってクレジット・カード会社の海外サロンが心強い味方であることは当欄の「クレジット・カード会社のサービスサロンを利用しよう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050419 で書いたが、JCBプラザ・ウィーンは個人旅行者が必要とする情報を見事なまでにファイリングしている。
さっそく、尋ねてみると、郵便公社の料金表がファイルされているとともに、最新の必要書類に日本語で記入方法の注意書きが加えられていた。

それによると、印刷物割引とSAL便は廃止され、StandardかSchnell(Express)の2種類となっていた。いずれも基本料金は€12.08で、これに従量分が日本向けでStandardは1キロ当たり€4.5、Schnellは€9が加算される。10月3日に9.2キロをStandardで送ったところ料金は€52.08だった。日本の自宅までの所要日数は、3月に送ったときは、Standardが10〜14日、Schnellが7〜10日だった。従量料金が倍の割には所要日数があまり変わらなかったので今回は、2度にわけてStandardで送ったが、いずれもちょうど8日目には到着した。

推測だが、Standardは以前のSAL便と同じ、飛行機に空きができ次第に搭載される航空便のようだ。つまり、シベリア鉄道経由便は廃止されてしまったようだ。

包装は、郵便局で売っている段ボール箱のサイズ3(€2.55)を使い、同じく郵便局で買ったガムテープで封印した。
 郵便局での支払いは主要クレジット・カードも使うことができる。

 郵便制度についてはオーストリア公社Post.atの英語ページhttp://post.at/en/2.htmが参考になるだろう。料金についてはRatesのページhttp://post.at/en/4592.phpを参照するとよい。
他のEU諸国の小包もオーストリアに準じたシステムになっているものと思われるが、詳しくは、世界の郵便事業のポータルUPU(万国郵便連合http://www.upu.int/のPostal administrations' Web sites http://www.upu.int/pls/ap/www_sites.display_sites?p_language=AN にある各国郵便事業所管官庁や民営化された当該機関のリンクから確認していくとよいだろう。

当欄関連過去記事:「世界の郵便事業のポータルUPUサイト」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040609

☆右上の写真はウィーン国立オペラの近くに新たに設けられた郵便公社の記念切手と郵便グッズのショップhttp://www.post.at/6409.php。記念切手については、Stamps by Austrian Post.http://www.post.at/en/261.phpのページを参照のこと。

音楽・切手の366日

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