ヨーロッパの都市名等の“別称辞典”

 複雑な歴史を持ち、何度も国境線が移動したヨーロッパでは、ひとつの都市が国によって異なる呼び方がされることが多い。たとえば、ドイツのミュンヘンはイタリア語ではモナコと呼ばれるので、鉄道きっぷの買い間違いなどもよく起こる。逆に、フィレンツェモンテ・カルロモナコ)までのチケットを買って乗車したつもりが、車内検札で「これはローマの南のモンテ・カルボ行きだ」と言われ買い直させられたこともある。
こういうことがあってから、列車のチケットを購入する際には、必ず都市名のほか国名や地方名もメモ書きして窓口に見せることにしている。
WikipediaのNames of European cities in different languages http://en.wikipedia.org/wiki/Names_of_European_cities_in_different_languagesは、都市はもちろん、川や山、観光モニュメントまでカバーしており、ギリシアの遺跡をローマ時代の呼び方ではナンというのだろうといったことまで調べられる。このサイトに出てくるexonym という言葉は“別称”のことだ。利用の際は、トップページの上部近くに並ぶアルファベット列から都市名の検索を始めるとよいだろう。

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