生まれ故郷の唐津で「くんち」見物

 11月1日から5日まで、佐賀の唐津に滞在して「唐津くんちhttp://www.geocities.jp/karatsunet/kunchi/を見物した。5歳の頃、唐津を離れたので生で「くんち」見物をするのは50数年ぶりだ。もっとも5歳の頃の記憶は、「宵(よい)ヤマ」の雑踏と唐津の海軍保養所(Seaside Hotel)などに居た“進駐軍”のGIが大勢繰り出していたことぐらいだ。なにしろ背の高い彼らは,雑踏の中では圧倒的な存在感だった。

 「唐津くんち」は、唐津神社の秋祭りで、16世紀の終わりに始まったと伝えられている。1980年に国の重要無形民俗文化財に指定された。ちなみに、私は、唐津神社から80メートルほど離れた旧唐津城内の一角で生まれた。

 「くんち」には、刀町の一番ヤマ「赤獅子」から十四番ヤマ「七宝丸」まで、高さ7メートル余り、重さ2トンから5トンの重量がある勇壮華麗な十四台の曳山が登場。
 この14台の曳山は、それぞれ獅子や龍、浦島太郎と亀、兜など、昔話に登場する馴染み深いものばかり。
 「くんち」は、11月2日の午後7時30分、花火を合図に始まる提灯の灯で幻想的な美しさの曳山が闇夜を練り歩くから、始まり、3日の御神輿がお旅所へと向かうのを曳山が先導・護衛しながら市内を巡行する「お旅所神幸(おたびしょしんこう)」、4日の町人のための祭り「町廻り(まちまわり)」で市内を巡行して幕を閉じる。

唐津では国民宿舎虹の松原ホテルhttp://www.karatsu-inn.com/niji/に滞在したが、期間中は「おくんち料理」が振る舞われる。
 「宵ヤマ」の日は、2年前から馴染みのワインバー・bonito http://www.just.st/?in=7151960へ出かけ、窓際の止まり木でワインを飲みながら表を通る曳山を目で追っていった。ワインと祭りの双方を味わえる特等席だ。祭りの曳き子や差配役も周囲の目を盗んでは、ワインやビールでのどを潤しに来ていたが、祭り関係者の常連はタダ酒というのが唐津のルールだ。







 「唐津くんち」関連リンク:
  唐津くんち情報『唐津くんちに来んね!』 http://www.geocities.jp/karatsunet/kunchi/
  唐津神社http://www.karatsucity.com/~karatsuj/
  西日本新聞朝刊の「唐津くんち」紹介記事並びに関連記事へのリンク
    http://qnet.nishinippon.co.jp/event/festa/saga/20081030/20081030_0006.shtml
  唐津観光協会の「唐津くんち」紹介ページ http://www.karatsu-kankou.jp/event.html




えんや―写真集・唐津くんち

えんや―写真集・唐津くんち