Couch Surfingという旅のスタイル

 昔、ヨーロッパの安宿を泊まり歩いていると、“どこそこの街では誰々を訪ねていけば泊めてもらえる"といった話をよく耳にした。たいていは、若い頃に世界を放浪していた人がビジネスで成功したり、生活に余裕ができて、若い頃に異国で世話になった恩返しに若者たちを自由に泊めているというものだった。
インターネットの時代には、それをソーシャル・ネットワーク的におこない始めている組織があるようだ。
学生向けメディアのMustang Dailyの2月23日付記事に“Travel the world in a falling economy"http://media.www.mustangdaily.net/media/storage/paper860/news/2009/02/23/News/Travel.The.World.In.A.Falling.Economy-3642934.shtmlというものがあった。記事の中でCouchSurfing http://www.couchsurfing.com/というプロジェクトが紹介されており、Couch(長椅子、ソファー)をサーフィン(泊まり歩く)する旅のスタイルに関するものだ。つまり、大きなお屋敷の寝室というよりも、ふつうの家の居間の長椅子を旅する若者に提供し、また提供を受ける活動の紹介だ。
 “ビジネスで成功した”リッチな人より、若者や旅好きの人々が狭い家ながら長椅子を旅人に提供し合っている様子がホームページからうかがえる。
個々のメンバーの紹介ページを見るとCouch available 欄にTraveling at the moment (現在旅行中)と書かれている人が多いのも面白い。

また、するという
CouchSurfingには自動翻訳と思われる日本語のページ   http://www.couchsurfing.org/?user_language=jaもあり、その趣旨を説明したページ「CouchSurfing - より良い世界を創造するために」http://www.couchsurfing.com/mission_stats.html?user_language=jaも見つかった。そこには、“CouchSurfingはただ単にただで宿泊できる場所を探すためではなく、世界規模のつながりを構築するためにあります。私達はこの活動を通してよりよい世界を創造していきます。 私達は心を開いて新たな知識を受け入れ、文化交流を可能にしていきます。私達は海を超え、深くて有意義な人と人とのつながりを築きます。CouchSurfingは旅行だけに限定しない世界とのかかわりによって、変化を実現していきます”と書かれていた。

 alaDNA というWebデザイン勉強中の人が作っているブログには、「couch surfingに登録してみた!」http://d.hatena.ne.jp/aladdina/20081229/1230564925 という体験記事もあった。

The Sofa Surfing Handbook: A Guide for Modern Nomads

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