ブックマークのフォルダをリンクバー上で自分流にひと工夫 Part 3

デスクトップの“旅パソ”としてパソコンとインターネットをフル活用するために、買い換えたパソコンを“調教中”だが、ワイド・ディスプレイのおかげで、当欄「ブックマークのフォルダをリンクバー上で自分流にひと工夫 Part 3」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060208で紹介した、“(リンクバー上での)旅に役立つホームページを中心にした2万ほどのブックマークの整理”がさらに容易になった。

この「自分流にひと工夫」は、案外知られていないようで、パソコン雑誌の編集者がわが家に取材に来たときも面白いからと、画面をダウンロードして帰った。そこで、「Part 2」の記事に手を入れながら、あらためて紹介させてもらおう。

 私は、ブラウザのブックマーク機能を使って、「マイWEBガイドブック」や「生活事典」をせっせと作っているので、いつの間にかブックマークの数が2万を超えている。
 通常の使い方では、ブックマークのスムースな活用が困難なので、マイクロソフトのインターネット・エクスプローラー(IE)のリンクバーにちょっと工夫してワンタッチで必要とするサイトが開けるようにしている。

 ひとつは、ブックマーク・フォルダを階層化しておくことだ。たとえば、「2010年夏のヴァカンス」のフォルダを一文字で「夏」とし、その下位フォルダに「航空券」「旅行用品」「両替」「インフォメーション」「エクスカーション」「スポーツ」「交通」「天候・日没時間」「イベント」「ホテル」「レストラン」「ショッピング」「健康・危機管理」「ご当地ブログ」などとサブ・フォルダを作る。必要があれば、 「レストラン」のさらに下位に「市場・自炊」「食べたい料理」「ワイン・地酒」「レシピ」「メニュー対訳」「行ってみたいレストラン」「デリカテッセン」などのフォルダを作ってみてもよいだろう。

 私の場合、「リンク」の下に「海外旅行」「検索エンジン」「リンク集」「認証登録サイト」「マイ・ホームページ関連」「コンピューター関係」「ウィーン(維納)」「フィレンツェ(花都)」「中欧」「オセアニア」「電子文具」「放送局」「事典・辞書」「愛読ページ」「ショッピング」「暫定」「葡萄酒(ワイン・酒類)」「食事処」などというサブ・フォルダを自分の趣味や仕事に合わせて設けている。

 しかし、このままではフォルダ名が長すぎて1行のリンク・バーには収まりきれない。そこで、フォルダ名を「旅」「検」「環」「登」「家」「友」「電」「維」「花」「中」「豪」「具」「放」「典」「読」「買」「暫」「葡」「食」というふうに漢字一字にしている。自分にだけ分かればいいので、直感で分かりやすいものを選べばよい。こうすれば、24ほどのお気に入りのフォルダをリンク・バーに持ってくることができる。
 新しいパソコンは、ワイド・ディスプレイなので、このリンクバー上の“一文字フォルダ”が24個から、31個に一挙に増やすことができるようになった。そこで、「學」「史」「文」「(自転)車」「芸(能)」「次(回の旅)」、「医(療)」などのフォルダを追加することができた。

 この“一文字フォルダ”は、インターネットの開発者である欧米人にはやりたくてもできない、象形文字民族の特権だ。なんとなくビル・ゲイツ君に一矢報いたような爽快感がある。

 こうしておくと、「お気に入りの早引き」に便利なばかりか「お気に入りの追加」にも便利なのだ。たとえば、新しく見つけた旅行関係のホームページを見つけリンクバー上の「旅」にブックマークを追加したいときは、アドレスバーのURLの左端にあるeのアイコンをドラッグして「旅」の上でドロップするだけでよい。

 「お気に入りの追加」は、アドレスバーからだけでなく、開いているホームページ上でハイパーリンクを張っている箇所をドラッグし、リンクバーのフォルダにドロップすることでも簡単に追加できる。いちいちリンク箇所を開かなくて住むのだから、実に効率的にブックマークの追加ができてしまう。

 さらに、ブックマークを「旅」などの下位フォルダに移したいときは、一定の数がまとまったら同じようにドラッグ&ドロップで「お気に入りの整理」をし直せばよい。

 最近は、さらに欲張ってきて、一文字のフォルダをより有効活用する工夫を加えた。もっとも、これは万単位でブックマークを抱え込んでいる人以外には無用のテクニックだろう。

 たとえば、「環」には「リンク集」のサイトをブックマークするのが本来の目的だが、象形文字ダブルミーニングをうまく活用して、その下に「環境」というフォルダを設けてエコロジーロハスなどに関するサイトを集める。もちろん、「環境」のさらに下位にフォルダを設けて「ロハデス」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060104や「異常気象」、「省エネ」、「減農薬」などといったフォルダを並べていってもよい。

 これが意外と便利なので、他の文字にも下位フォルダを設け始めた。ちょっとご紹介すると。「旅」の下位に「国内旅行」、「検(索)」の下位に「検定資格」、「登(録)」の下位に「登山・ハイキング」、「家」の下位に「家事関連」、「電」の下位に「電気製品」、「維」の下位に「繊維・ファッション」、「花」の下位に「ガーデニング・自家菜園」、「中」の下位に「中華文化圏」、オセアニアの「豪」の下位に「夢の豪華・贅沢品」、「具」の下位に「旅行道具」、「放」の下位に「インターネット放送」、「典」の下位に「祭典」、「読」の下位に「読書・図書館」、「買」の下位に「贔屓店」、「暫」の下位に「歌舞伎・文楽」、「葡」の下位に「ポルトガル葡萄牙)・スペイン」、「食」の下位に「レシピ」といった具合だ。 ちなみに、下位フォルダ名は一文字にこだわる必要がないので直感的に分かりやすいネーミングが自由にできる。

 このリンクバー活用法については、「よく使用する Web ページをリンクバーに登録」と検索しても参考ページが見つかるだろう。

 ブックマークの整理活用には「ブログ」を徹底活用する方法もある。その方法について興味のある人は、メールマガジン「海外個人旅行・特別講座」211号、212号の「ブログを使ってマイWEBガイドブックを作ろう」の記事も参照いただきたい。「海外個人旅行・特別講座」連載のバックナンバー5年半分をご覧になりたい方は、「ユーロペディア」の「バックナンバー閲覧はこちらへ」http://www.geocities.jp/euro747/euroback.htmlからご覧いただける。また、「バックナンバー一覧」http://www.geocities.jp/euro747/cosmicback.html に各号のタイトルリストがある。また、当欄の「複数のブログを立ち上げて“旅”のあらゆる局面で活用しよう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050707も参考になるだろう。