パソコンで、楽しみながら「旅程表」を作ろう

個人旅行で旅程表を作っておくことの大切さを痛感したことがある。1995年頃だったと思うが、ヴェトナム縦断の個人旅行をしたとき、ハノイから古都フエへのフライト移動を勘違いして1日早めてしまったことがある。事前に手配した航空券がたまたまFIXタイプでなかったために、勘違いした日にちで乗れてしまったことも一因だが、このうっかりミスはショックだった。それ以降、必ず、ワープロ・ソフトで、旅の準備段階から旅程表を作り始めることにしている。早い段階から作り始めれば、ホテルなどの手配ミスや鉄道パスの必要日数の数え間違いといったことも避けられる。

この旅程表の日にち部分や滞在都市、移動手段、ホテル欄はアルファベットで記入するようにしている。飛行機の乗り継ぎでのロストバゲージがあった場合など旅程表を航空会社に渡して滞在ホテルに届けてもらうことができる。最近は滅多にないが、入国審査時に旅行予定や滞在先を聞かれたときにも提示できるからだ。

デスクトップ・パソコン上で作った旅程表はもちろん“旅パソ”にコピーするし、当欄http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050210で紹介した、旅先に必ず携帯するシステム手帳にも綴じ込めるよう縮小両面印刷し6穴を補強したリフィル版「旅程表」も用意する。

当欄「自分流“トラベル・キット”最新版をご紹介」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20091027で書いたようにこのシステム手帖には、ワインのヴィンテージチャートやメニューの対訳表などのプリントアウトを縮小して6穴を開けて綴じ込み、必要なアドレスカード、クレジットカード、ポストイット、バンドエイド、カレンダー、住所録、6穴が開いた市販の地図・メモ用紙・小遣い帳(PC家計簿入力前のメモ用)といったリフィル類をまとめて綴じている。

さて、旅程表だが、旅の準備に時間がかけられるときは、一日当たりをA41枚ぐらいにした“詳細版”も用意する。これは、訪れたい観光スポットやレストラン、ショップ、イヴェントサイト、ワイナリー、公共交通機関、ローカル気象予報サイトなどをそのURLと一緒に書き込んだものだ。最近のワープロソフトはURLを書き込むと自動的にハイパーリンクが張られるので、“旅パソ”から、リンクを開き今日食べたいものをメニューページで予習したり、美術館の開館時間をチェックしたりということが簡単にできる。
 また、この詳細版を縮小両面印刷して小冊子に製本し、パック旅行で渡される「旅のしおり」のようなものを作ることもできる。

 現地で発見した面白いスポットとそのURLも忘れないうちに旅程表に書き込んでおくと、旅から帰って、旅の思い出を追体験したり、友人などに紹介するときにも役立つだろう。

さらに、その街で必ず見たいものやりたいこと、撮っておきたい写真を旅程表に“to DO”欄を設けて箇条書きにしておく。これは、おみやげの買い忘れ予防などにも役立つ。

“詳細版”には、写真や地図を貼り込むこともできるので、ホテルの位置図や門構えの写真を入れておくと便利だ。

 旅先では、当欄「“旅日記+小遣い帳”の使い勝手のよいソフト」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20081017で取り上げた、「おはよう奥さんのパソコン家計簿日記 2」http://www.e-frontier.co.jp/ohaoku/2/を小遣い帳として使っているが、このソフトの日記欄に自作「旅程表」から内容をカット&ペーストして「旅の記録」を手間をかけずに転記している。

 「家計簿日記」には、旅行中に撮ったデジカメ写真を「日記」に取り込んだり、家計簿の「レシート写真を日付ごとに保存」機能を利用してレシートをデジタル保存することもできる。この機能を応用して買ったものの写真や美術館の入場券、料理写真なども「家計簿」に貼り付けておくことができるので大変便利だ。

帰国後、「家計簿日記」の「日記・予定一覧」と「家計簿明細」をプリントアウトすれば、ほぼ完璧な「旅の記録」ができあがる。

当欄関連過去記事:
「ガイドブックを自作しよう」 http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20061214
「旅日記の代わりに小遣い帳をつけることをすすめる」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050210
「英語の“デジタル・ガイドブック”を活用しよう 1」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060525
「インターネット活用海外旅行術 を知るための情報源」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060926
「インターネット活用旅行手配術講座」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060101

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